整体そのものに対して信用が無くなったその頃

ちょいと趣味程度にドラムの練習をしはじめていました。

 

それで練習の為にどんな練習が良いのかなと

教則本買ったりしたりして、読んでいたものの

 

「コレ練習して、ホントにうまくなるの?」

 

初心者のくせに、偉そうな疑問を抱いていました。

 

というものの、僕は音楽の趣味が洋楽モノばかりで

カッコエ〜な〜と思うドラマー達はみんな

日本の教則本に書かれているような感じで

叩いているようには見えなかったからです。

(というか、むしろ逆)

 

当時の本には、背筋をと伸ばして叩くとか書いてたんですが

僕の好きなドラマー達は、あまりそんな叩き方してなくて

どちらかと言えば背中丸まってたり。。。

 

スティックのグリップについて言えば

親指と人差し指で挟んで、残りの指で叩くとか書いてたんですが

僕の好きなドラマー達は、むしろ人差し指挟んでなくね?

 

そんな風に、ドラムの写真やらビデオを観てて思ったりしました。

 

 

当時の分析レベルの正確さについては置いといて

スネアとハイハットと違うもの叩くのに

なんで左右同じ大きさの音で

叩けるようにしなきゃならんのか?とか

偉そうな解釈をしたりしながらも

ネットサーフィンしながら辿り着いたページがありました。

 

 

k’s musicさんです。

 

 

はじめてそのサイトで観た派手派手しいデモ演奏動画を観たとき

「なんじゃこりゃ?」と衝撃を受けました。

その頃は、知らなかったとは言え日本のドラマーさんの印象は

こじんまりとして、ルール通りに平均点の音を叩いてるとしか

当時の僕には感じていなかったんです。yoshikiは別として。

 

 

そうして興味を惹かれたそのサイトを読むと

超一流ドラマー達に共通する動きを研究して

人体力学を駆使した、科学的ドラム理論がわんさかと出ており

今まで読んできたドラムサイトの基本とは全く逆の理論でした。

 

 

筋力を使わない奏法なんて言われた時には

ドラマーとは、デブか筋肉マンかみたいに思ってた時期だったので

20年以上生きてて、腕相撲に1度しか勝ったことのなかった身としては

覚えなきゃならないのはコッチだと思いました。

 

 

そして膨大な情報量に圧倒されながらも

「ココに書いてあることはスクールの10分の1ぐらい」

そんな感じで書いてあって、習わないと無理だなと思い

レッスンの金額を調べたところ……

 

 

 

1レッスン、28500円(当時、確か)

 

 

 

今の僕からしたら、コレぐらい当たり前だろう?

と思う金額ですが、当時のドラムはじめたばかりの

ど素人の僕には全く決断できる金額では無かったです。

 

さらに当時、レッスン予約待ち1年とも2年とも書かれていて

そんなに本腰入れてやってた訳でもないので

通うのは早々に諦めてしまいました。

 

 

当時の自分に今言いたい事は

なんか色んな理由つけてるけど、いいからさっさと申込んどけ!

 

 

やりたくても、やれなかったことって

いつまでも引きずるんですよね。

未だにあの頃やらなかった事には後悔があります。

 

 

ですがそこに書かれていた理論にはずっと惹かれていて

アレクサンダー・テクニークなどのボディワークについても

このページに触れた事で知ることができました。

 

それだけでも、僕の人生に与えた影響というのは

今、思ってもすごく大きい事です。

 

 

それとほぼ同時期にある一冊の本を見かけました。

 

 

スーパーボディを読む

 

 

武道家の故伊藤昇さんの著書で、

体幹トレーニングが流行る前から

格闘家、スポーツマン、ダンサー、ミュージシャン、芸人……

あらゆる分野で活躍する達人に共通する項目として

「胴体力」という視点で発表していました。

 

 

全部一緒なの?

マジで?

 

 

はじめに読んだ時の感想です。

高校までバスケをやってて、足腰の重要さは知ってましたが

胴体の力なんて意識した事無かった。

芸事の方面でもかよ!

 

 

しかしこの理論、納得するには充分な理由もありました。

 

勉強のために社会人バスケを観たことがありましたが

今では考えられないほどスカスカの会場で感じたのは

 

 

「日本人、脚が太いな。。。なんで?」

 

 

海外の黒人選手と比べると、遠目に見てふくらはぎが圧倒的に太い。

そして身体能力が高いのは、やっぱり海外の選手でした。

 

コレも海外の選手の方が胴体力が高かった為だと考えられました。

末端の足の力に頼る事なく、中心の力を使えてたからだと。

そして海外の選手の方が身体が柔らかかった理由にも

共通の理由なんじゃないかと感じた訳です。

 

 

実はそれ以前に、古武術の力を思い知らされたこともあります。

 

高校の頃、桐朋学園というチームと

一度練習試合をしたことがあります。

 

僕がマッチアップしてた相手も僕のいっこ下だったと思います。

僕らがディフェンスのポジションを取るときに3Pライン辺りで

相手がやってくるのを待ち構えていたとき

相手が僕が待っている、はるか後方からいきなり

シュートを打ってきました。

 

 

「は?」

 

 

心の中の声がそう言ったのをよく覚えています。

3ポイントシュートは、割と打つのが大変で

基本みんなラインギリギリで打とうとするものです。

離れて打とうものなら、力任せに放るようになり

シュートの確率がとても下がる事は間違いありません。

 

ところがその相手は、そんなラインよりもはるか後方から

軽々と打ってきて決められてしまいました。

 

別に体格もそんな大きくなく、筋力がムキムキという訳でもなく。

 

 

当時は全く謎でしたが、後で知ったところ

古武術の研究で有名な甲野善紀さんを学校に呼んで

身体の使い方を教わった言うことでした。

(と言ってもヒントだけだったみたいですが)

 

その古武術を生かした力を、一部でも目の当たりにしてたお陰で

当時の常識とは真逆の身体の可能性の提示に対して

すんなり受け入れることができました。

 

このスーパーボディという本を読んだときに

 

「いやコレ現役の頃に知ってればな〜」

 

なんて思った事は何度もありました。

 

若い頃から貧弱の体つきだった僕は

腕相撲も一度しか勝ったことが無く

(バスケ部の女子マネにも負けたことがあったり)

手首は女性と比べても、同じか

僕の方が細かったなんてこともありました。

 

そんな体験から、いつも貧弱と共にいました。

 

そんな貧弱な身体つきのせいなのか

子供の頃から、度胸も無く、ビビってばかりで

全然自信の持てない人間でした。

 

次はその度胸の弱さの始まりを見つめたいと思います。

 

ここまで読んで下さり、ありがとございまいた。