黒はペン茶色や黄色は食べこぼし等シミの色によって固定概念がある | 年間シミ抜き4900点のクリーニング屋さん☆シミ抜き修復師だから知ってるお役立ちブログ

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大阪府吹田市五月が丘のクリーニング店 京技術修復師&クリーニングアドバイザーのいるお店ですシミ抜きの技術が違います!




思い込みと固定概念で見たシミ
一見、見た目はどう見ても、シミに見えますが、実はそうではない場合も、多々ある事があります。


人間って初めて見る物に対しては、今まで見てきた物と比べて、それに近い物を想像して、『これは○○だ!』、と、認識いたします。


当然、今回のシミは、お客様もシミだと思い込んでのお持込ですので、『食べ物が付いたのかも?』、と、いう感じで、スタッフもその時には、シミ抜きでお受けいたしました。


プロの見た目からしても、シミとして考えた場合ですと、古いタンパク質の変色したシミか、錆などの不溶性のシミに見えます。






↓↓↓ポリエステル100%のコート裾部分に付いた、シミ?





おはようございます、のぼっちです。


人間って、思い込んだら中々その考えから、抜け出せないんですよね~
え~~のぼっちも、人間だからそんな感じです。


でも、今回はこの生地が、ポリエステルだったので、シミではないかも知れないな~と、今までの経験上、この時点で少し疑ってました。




取り敢えず、何かわからないシミの場合は、シミ抜きのセオリー通りに、油性から順番に処理していきます。



まず、油性は反応無。


水性も反応無、とここまで反応がなければ、色素の可能性もあります。



色素取の酸素系処理も、サビ取も、反応無。




はい!



ここで、これはシミでは無いかも知れない!との判断が、確信に変わります。






↓↓↓そこで、20倍のレンズで拡大してみてみる。






なんか、穴が開いている様に見えますね~?


ちなみに、生地は化学繊維のポリエステルなので、この時点で、ほぼ、火の粉などの超高温の、ダメージによる溶解だと検証いたします。




タバコや火の子には注意
タバコの火は吸っていない状態の場合、先っちょの外側温度が300度ぐらいで、中心温度は700度ぐらいと言われております。


この火の粉が、ポリエステルに飛び火すると、あっという間に溶けてしまいます。


ポリエステルの溶解温度は、260度前後ですので、お洋服の生地状態の細い繊維なら、もっと低い温度でも、溶けてしまいそうです。







↓↓↓もう少しよく見る為に、60倍のレンズでも拡大してみました。





やっぱり、!思いっきり溶けちゃって、穴が開いてますね~。


超高温でないと、こういう風な、ピンポイントでの溶解による穴は作れません。



確定ですね。


そして、この場合は申し訳ございませんが、ドナイも出来ません。


ポリエステル等の化学繊維が、溶解してしまった場合には、どうする事も出来ません。



ですが、



天然繊維なら、今回の場合では溶けるのではなくて、焦げて穴が開く、という状態になりますので、ニットやウールのかけつぎで、部分的な修復処理が可能な場合もあります。





事実検証は大事です
でも、ここまでしっかりと検証しないと、何が原因で、どういう事が起きたは分かりません。



理由も分からず、『取れないので無理です』、とお返ししたのでは、お客様は、シミだと勘違いしたままになりますので、この結果をシッカリと伝えなければなりません。



残念ですが、この結果は、写真付きでお客様にお伝え致しました。



起きている現象と、事実と結果を報告するのも、お仕事ですからね。







↑↑↑本編とは関係ありません、ママになったスタッフのヤマちゃんと♪




さすがに、溶けたものはドナイも出来ませんが、シミなら全力で除去致しますよ。


あと、無くなった色も修正出来ますよ♪


ではでは~





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