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平面バッフル実験工房 -Open Baffle Test Lab-

平面バッフルとフルレンジスピーカーが大好き。いい音めざして試行錯誤

これまで、プリアンプにはTechnicsのSU-A6を使ってきて、特に不満があったわけではない。

ただSU-A6には兄貴分のSU-A4があり、レビュー記事などを見ていると、いつかはバージョンアップしたいという誘惑にかられていた。そんな折、SU-A4のメンテナンス済の完動品がオークションに出たので、思い切ってゲットした。

■SU-A6 vs SU-A4

せっかくなので、聴き比べをしてみた。A4が1979年、A6が1980年の発売とのことなので、41年越しの聴き比べとなる。その意味では、まず両機ともに完動していることを褒めてあげなければいけないだろう。

 

SU-A6とSU-A4

写真の下がA6、上がA4だが、見てわかるようにルックスはそっくりだ。A6のほうが下部の蓋がアクリルになっていてツマミ類が見えるのが違うが、それ以外はほとんど一緒。操作感が変わらないのはありがたい。

 

肝心の音だが、A6からA4に替えたときの第一印象は、「薄いベールが1枚はがれた」感じがした。A6は十分に分解能がありクリアーだと思っていたが、A4はさらにその上を行った。

よく聴くと、中高音の解像度が上がったことで音の輪郭がよりはっきりした印象だ。それと、低音の解像度が上がり、コントラバスの弦の響きなどの肌触りがよりはっきり感じられた。

A4は当時20万円でA6の倍の値段なのだが、やはりその差はあった。

 

この結果は、A4がすばらしいのであって、A6が悪いのではないと思う。

今後は、A4をメインのプリアンプにし、A6はマンションのほうのシステムで使うことにした。

ちなみに、メインのパワーアンプは同時代のTechnicsのSE-A100なので、SU-A4とは相性がいいはず。

(fin)