アレです。

「エロかわいい」とか「エロカッコいい」とか

そんなコトバが数年ほど前にちょっとしたブームになりましたね。





「ブスかわいい」なんて派生したものもありましたが

最近ではすっかりナリを潜めたこれらのコトバ。

二つの単語の「似て非なるもの」の微妙なさじ加減が当時のココロをくすぐったのでしょうコチョコチョと。





例えばアレです。

「ブス」で「かわいいは」微妙に同居できるけど

「不細工」で「かわいい」だとなんか意味わかんないですもんね。





この違いってなんなんでしょうか。





ブスはキャラクターを含めた愛らしさを醸し出しますが

不細工は単に造形を指す感じの、あまりよくないコトバ、という違いな感じでしょうか。

ので「ブス」と「不細工」も、似て非なるものというワケなのですよ。

だからって





「ブス不細工」





これじゃもう救いようがないというか、なんか差別的な響きもあるので

使ってるヤツが炎上しそうですね。





つまり、単語をチョイスする際

「微妙なさじ加減」や「双方の距離感」

を考える必要があると思われるのですよ。




のでね、今更ですが

「エロかわいい」を例にとり

微妙な距離感で同居できる他のコトバを探してみたのですけどね

誉め言葉になりそうなものが意外となかなか見つからないのですよ。

ここで失敗例を5種類ほど挙げてみました。





◆例1◆ 双方の存在感がありすぎる

「エロすばらしい」

「エロ美しい」

「エロたくましい」



→どっちも存在感がありすぎて、かえってウソ臭いですね。

なんか誇張して神々しく見せてたいっていう、エロに媚びすぎ感マルダシです。

これではかえって人柄の良さがウリに出せなくなってしまいます。





◆例2◆ 双方の距離感が近すぎる

「エロきわどい」

「エロやわらかい」

「エロ生々しい」



→似て非なるものではなく、双方がカブっちゃってます。

つまりコトバの距離感が近すぎます。

だのでエロに拍車がかかっただけで何かエロ本の表紙見出しっぽくなってしまいました。





◆例3◆ 双方の距離感が遠すぎる

「エロはずかしい」

「エロわざとらしい」

「エロみっともない」


→今度は距離感が遠すぎます。

エロを巧みに操ろうとするシタタカさが出ちゃって、エロを上手に演出できていません。

どっちでもいいわガッデム!という印象をもたれます。

つまりこれでは、エロである価値がなくなってしまうのですよ。





◆例4◆ 双方の存在感が違いすぎる

「エロめんどくさい」

「エロおぞましい」

「エロ貧乏くさい」

「エロ腹立たしい」



→エロである価値がなくなるどころかエロつけなかったほうが良かったんじゃねえの?って例です。

エロつけたばっかりに、余計嫌われそうですね。

なんていうか

駄菓子屋行って、ジャージ姿でうまい棒万引きするよりも

セレブ姿でうまい棒万引きする方が何だかバカにされそう、

そんな感じに似てますね。





類義表現として

「いい人だけどバカ」

「日払いだけどペソ」

「社長だけど時給」

「付き合ってるけど着信拒否」

「ヴィトンだけど汚い」


てのもありますね。





◆例5◆ 双方の親和性がなさすぎる

「エロすばやい」

「エロこげくさい」

「エロ薄い」

「エロすっぱい」



→これではもう意味がわかりません。

媚びてもいないしカブってもないけど

距離感で言えば近いとか遠いとかじゃなく既に別次元、もうね計測不能です。





類義表現としては

「年金受給日にへヴィメタライブ」

「寅さん有給休暇を消化」

「ビジュアル系バンドにさだまさし新加入」


などがあります。





そんなわけで、一時的なブームと言えども

やはり選ばれた言葉であることは間違いないわけですよ。





アレです。

ボクね

毎年流行語大賞もしくはもしくはレコード大賞を狙ってるのでね

コレにならって

アレをアレしてアレしつつ、アレして行こうと思っているのですよ。





なんかわかんないけど

アドバイスしに

おいで。