アレです。

先ほど町を歩いていたわけですよ

つまり町がボクによって歩かれてしまったわけですよ。

全裸で

半笑いで

スキップで。





するとどうでしょう





ボクが片手に握っている魔法のステッキが気になったのか

一人の中年女性が笑顔で近づいてきたわけですよ、ボクになんの断りもなく!





良く聞いてみたら簡単なアンケートに答えてほしいというアレだったのでね

簡単に答えてみたわけですよ

予想以上に簡単な質問事項ばかりでね

思わずボクね

なんか偏差値上がった気になりましたもんね。

もしくは魔法のステッキのお陰でスラスラ答えが出てきたのかもしれません。





ありがとう、ステッキ!

次はマンションを出しておくれ、さあ早くしろよホラ。





そして一通り回答が終わった後にですね

最大の難問が待ち構えていたわけですよ。





「イセナオちゃん、ご職業は?」





困りました。

本当は「日本代表の監督です」と答えたいところですが

なんの競技を率いているのかすら定かではないのに

むしろなんの競技の経験もないまま監督するのはいかがかと思われるので

ぐっとこらえて、自分の正しい職業を考えたわけですよ。





困りました。

そして迷いました。

こんなに迷ったのは、今朝目玉焼きにしょうゆをかけるか歯磨き粉をかけるか迷って以来です。

迷いました。





普段、ボクの職業って何なんでしょうね。

あまり深く考えないまま、毎日へらへら過ごしてました。





ちなみにアンケートの女性には「魔法少女」と答えておきました。

女性は多少不思議そうな顔をしていましたが

きっとボクの魔法にかかってしまったからでしょう、きゃっきゃっ。





そこでアレです

だれかボクの正しい職業を教えてください。

実際に使います。

魔法少女以外でお願いします。

おいで。