育児やら何やらバタバタしがちな日常 in イギリス -5ページ目

育児やら何やらバタバタしがちな日常 in イギリス

イギリスでの生活、子供たちのことなど。

*オリンピックを見ながらダラダラ書いてたら、すごい文字数の超大作が出来上がってしまいました。
その割には内容ないんだけどな。
 
色々とイギリスの学校について書いていますが、あくまで息子が通う小学校の低学年の話です。
 
 
やしの木 やしの木 やしの木
 
さて、書きたいことを書く暇がないうちにどんどん話題が古くなっておりますが、でも書くんだもん。

 

息子が持って帰ってきた一年分の課題ファイルで、初めて息子が学校で何してるのかちょっと分かった件から、息子の学校の話。

 

 

何回も同じこと言って申し訳ない。

でも、何度でも言いたい。

 

周りのママたちともよく言うんですけど、本当に子供が学校で何してるかってよく分からんのですよ。

 

連絡帳みたいのもうちの学校はないし(先生に用事がある人は学校のオフィスにメールか電話して取りついでもらう)。

 

あと、教科書ないしな。

カリキュラムに合わせて、先生がリソースを用意する感じ。

 

でもカリキュラム自体知らないし。笑い泣き

いうなら時間割も知らない。

その日に子供がなんの授業を受けたのかも知らない。

 

いや、国が定めた基準となるナショナルカリキュラムは皆知っているんですよ。

当然のことながら公開されてるし(英語算数)。

 

でも大抵の学校は、ナショナルカリキュラムをベースにしながらも、先取りした独自のカリキュラムを設定しているんですよね(ナショナルカリキュラムは最低限の達成目標だから)。

 

宿題は学校の方針によって、あるとことないとことありますけど、うちの息子の学校はインファント(レセプション、1年生、2年生)は宿題はないです。

 

子供に聞こうにも、小学校に入った瞬間になんか秘密結社に入ったみたいに、「今日学校で何したの?」って聞いても、「忘れた」とか「色んなことした」って言うだけで、要領を得ないしさ。

 

つまんないことはいっぱい話すんですけどね、今日**ちゃんが泣いちゃった、とか。

でも肝心の授業で何してるのかは不明。

 

なので、初めての子だからって言うのもありますけど、親としてはやっぱり学校で何してるんだろうなあ、というのは興味津々ではあります。

 

振り返ってみると、そういう意味では、ロックダウン中の家庭学習はいまだかつてないほど、学校での授業内容を知る機会だったわけですけどね。

 

ちなみに、この保護者が何も知らされないようになっているのは、一部の保護者が暴走して独自のやり方で子供に教えちゃったり、学校に色々と口出してくるのを防ぐためなんじゃないか、と疑っている私。

 

だって、暴走する親いっぱいいるし。

 

保護者会で子供を誉め殺しかってくらい褒めちぎるのも、 子供の良い面を見る、という言い方もできますが、鬼のように多いモンペを長年にわたって取り扱ってきた先生たちが、保護者が面倒くさい文句を言ってきたりするのを防ぐための手立ての一つでもあるそうですよ(あくまで小学校の話。小学校に入りたての頃は親の意気込みとかマックスですからね。高学年になるに従って、大きなテストを控え、保護者会の内容ももっとお勉強一遍になりますので、保護者会ももっと事務的になるようです。)。

 

ちなみに、経験の少ない若い先生ほど、この手法を使いがちだそうです。

ベテランの先生は、自分の子供の欠点を指摘されて逆ギレする保護者をいなせる自信があるので、結構ダメ出しするそうです。

 

これは、私の大学時代からの友人、及び夫の友人はかなりの人数が先生なので、彼らから散々聞いたのですが、確かに今まで関わった息子の学校の先生(って言っても4人ですけど)との経験とも合致します。

 

1年生の時の先生は、最初の保護者会は若い先生でしたが、無茶苦茶褒められたし。ネガティブなこと言われたっけな?って感じですが。

 

次の保護者会は、もう1人の担任の先生の方だったんですけど、その先生はベテランで、息子についてとてもダメ出しされました。オホホホ。

 

曰く、

 

むらさき音符やる気はあるのにやる気が先走って問題文を読まない/指示を聞かないから、全く違うことしてることがよくある。

むらさき音符時々驚くほど人の話を聞いていない(夫の遺伝)。

むらさき音符何回言っても見直ししない。

むらさき音符気が向いている時は小学校2、3年生レベルの作文を綺麗な文字で書いたりするのに、気が向かない時は何回言ってもふざけてクネクネした文字書いてる(先生一回ガチで切れたらしいですよ)。

むらさき音符声がデカい。特に興奮したりはしゃいだりすると、耳がキンキンするほど声がでかい(地声が大きいのは、私の遺伝と思われ。)。

 

この先生、このダメ出しのせいで、毎年保護者の間ですごいブーブー言われるくらい不人気なんですよね。

すごく常識的なA君(パパがマッチョの)のママとかですら、この先生についてはムチャ文句言ってる。

 

でも、私は

 

あ、分かる分かる!!うちの子、そういうとこあるよね。

 

と思いましたけれどね。

 

あなたのうちの息子観は、私の息子観と合致します、みたいな。

 

こういう、いいことだけじゃなくて、改善すべき点も聞きたいって、おそらくアジア人的な生真面目さよね。

 

でもどう考えても、家であんなにワサワサして、リビングでサッカーして怒られているような子が、学校でそんなにいい子にしているわけないので、逆にリアルな話を聞けてホッとしましたん。

 

あと、一回ガチギレされても、うちの息子は一貫してこの先生のことを大好きって言っていたので、まあ息子にとってはいい先生だったんだと思うんですよね。

事なかれ主義のイギリス人の中で、ちゃんと怒ってくれる先生って珍しくない?


 

話を戻しますが、まあ、先生がそんな気を使わなきゃいけないほど、口うるさい保護者が多いんだよー。

そんな気軽に学校に電話するのか、ってくらい気軽に電話する親とか、教師に向かってアドバイスしたがる親とか驚くほどいっぱいいるらしいし。

 

その上に激務だし、お給料にそれが反映されないから、先生っていつも不足しているんですよね(これは日本でもそうですよね)。

 

この辺の学校と保護者との関係は、教師というか教育に関わる人たちの掲げる(リベラルな)イデオロギーとその地域の人達との対立や、教師という職業はイギリスにおいておそらく一番と言っていいほど労働組合が強い業種であることや、そもそも教育/教育者というものに対して無条件に反感を持つ類の人々が一定数いる社会、なことも関わっているので、一概には言えませんが。

 

クリスマスやら学年末には先生にせっせとプレゼントとカードを贈る人達がたくさんいる一方で、

 

この国ではいつから教師に対するバッシング(Teacher bashing)がナショナルスポーツになったのか、

 

っていう社説が全国誌に載るくらいギャーギャーうるさい外野もいっぱい居るし、特にコロナ禍の間は、先生って本当に自然に頭が下がるほど、大変だったと思います。

 

 

まあ、それはともかく、息子の1年生も終わり、それでも少しづつ息子の学校のことが色々わかってきて、色々と考え方も変わってきたので、ちょこっと覚え書き的に学校について書いてみたんですが、まあ大したことは書いていない。あと、文字が多すぎて書いててつまんなくなってしばらく放っておいたけど、せっかく長々書いたので載せてみた。

 

日本で子供を育てたことがないので、日本と比べたりはできないし(致命的)。

 

自分の時代、昭和の小学生時代と比べてもしょうがないしな。

 

昭和なんて、今となっては信じられないけど、給食はいのこりさせられてでも全部食べなきゃいけなかったり、女子なんてあのブルマを履いた状態で体育館の床の雑巾がけとかさせられてハミパンしたり、今となっては正気の沙汰じゃないことだらけでしたもんね。

どうでもいいけど、昭和ってなんか本当に古めかしい響きになりましたね、令和の今。

 

うちも日本大使館を通じて、日本の教科書は取り寄せているんですけど、それを見る限りでは日本の学習カリキュラムも私が小さかった頃とは全然違いますし(そりゃそうだ。35年前くらいですもんね。)、教科書ももっととっつき良さそうだし、楽しそうですよね。

 

それに、イギリスの小学校っていうのも、地域で随分異なりますからね。

 

息子の小学校はごく普通の公立の小学校ですが、ザッツ・イギリスみたいな典型的な小学校というわけでもないし(ブログに書いたことないですけど、かなりリベラルだと思うポリシーもいくつかありますし、卒業生の1/3が私立中学へ進学するという、比較的進学校でもあります)。

 

なので、誰も得しない企画なんですけどね。

でも、しつこいけどこんなに文字数書いたから載せる。

 

 

鉛筆 スパイラル カリキュラム + 学習到達度によるグループ分け

 

最近では日本でも進学校だとこんな感じらしいですね。


あと、中学お受験用の進学塾とかでも、スパイラル方式なのかな。

 

スパイラル方式というのは、ご存知の方も多いと思いますが(ググるといっぱい出てきます)、あるテーマの基礎・概要だけを1年生でやってから、螺旋のように毎年同じテーマに重複して戻って来るんですけど、戻ってくるたびに少しづつ視点を変えて、高度な内容になるという方式です。

 

初歩、中位、高度な内容、と上がっていく、こういう感じ(画像はお借りしました。)

 

 

ひとつの単元をみっちり学んでそれが完了してから次の単元に移行して、前の単元には戻らない方式と違って、

 

宝石紫 学んだことを忘れかけた頃に同じことを違う視点+ちょっと上級の内容で重複して再度学ぶので、深い理解が身につく

 

宝石紫 同じテーマに戻って来るたびに、以前に行ったことを振り返ることになるので、主体的にクリティカルシンキングが身につく

 

という利点があります。

 

で、息子の学校だと、このスパイラルを2学年ごとにわたってやるんです。

 

前にも何回か書きましたが、息子の学校は最近では少ない2学年混在型のクラス編成の学校でございます。

 

つまり、1/2年生、3/4年生、5/6年生が混ざって、クラスを作るんですね。

 

息子は1年生でしたので、息子のクラスは半分が1年生で残りの半分が2年生でした。

 

で、このクラスで色んな活動を行うわけですが!

 

読み方、書き方、算数のコア科目の授業については、この1/2年生全員に子供たちをクラスに関係なく更に、

 

いちご上級     カリキュラムに求められている学習到達レベルより更に上のレベルの子達


いちごスタンダード カリキュラムに求められている学習到達度レベルの子達


いちご要努力    カリキュラムに求められている学習到達度に及ばない子達

 

の三つのグループに分けられるんですね。


で、子供達は自分のグループによって教室も移動して、別々の先生について授業をうけることになります。

 

勿論、一番下のグループでも頑張ればどんどん上に移動するんですけど。

 

つまり、1年生でもすごく理解が進んでいる子は、2年生に混じって2年生のレベルの学習をするし、2年生でもちょっと遅れちゃっている子は1年生に混じって基礎からやり直して追いつくようにする感じ。

 

例えば、リーディングだと同じ単元でも

 

要努力グループ

 

スタンダードグループ

 

上級グループ

 

と見るからに難易度が違う感じの内容の学習になります。

 

これは、もちろん生徒のレベルにあった学習を提供するためなのですが。

 

実際にカリキュラムより遅れちゃった子達を置いてどんどん進んでいくのではなく、基礎に戻ってそこから追いつくことができるんですよね。


逆に上級レベルの子たちについても、その子供たちの進捗の足枷になるようなレベルの低い授業内容をするのではなく、どんどん先に進んでレベルを上げて、自分に向いている分野を伸ばしていくため、ということでもあります。

 

 

眠いので続く。

 

 

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