新年の意気込みとは裏腹に、何気に間隔が空きまくりな今日この頃。
しかも、今日こそはもっとまともなことを書こうと思いながら、気力がゼロの私でございます。
私の心を重ーくさせているのはですね。
1。学校がガチで開く気がしない。
当初2月のハーフタームと言っていた学校再開が、最短でも3月初めに代わり、下手するとイースターまでなんてことまで囁かれてる今日この頃、もう無理。無理だよ、ママン。
ていうか、まだ政府の発表はないんですけどね。でもSunday Timesという保守系の新聞がそう言っているので、なんか信憑性アリアリ。
今の政府って、悪しきにつけ悪しきにつけポピュラリストなので、何か大きなことを決める前には世評を読むために、情報をお友達のメディアに小出しにリークするのが習慣なんですよね。
去年の春のロックダウンも、去年の11月のロックダウンも、今回のロックダウンが始まるときだって、一部の新聞は知ってたしさー。
いずれにせよ、病院の収容者数が高止まりしている今日この頃。
そして政府のプランでは、2月15日にデータを精査して現在のロックダウンの規制を緩めるかどうか決断をする予定なんですけど、その一方で教育大臣が学校が再開するとしたら、準備のために再開の2週間前には学校に通知するって明言している以上、学校再開は一番早くても2月15日の2週間先、つまり3月の頭で、そしてまたレセプションとGCSE、Aレベル試験の準備が必要な学年から始まるっぽい、っていうのが今のところは有力な見方みたいです。
一体、どうなるんでしょう。
2。息子が怪我して緊急外来
子供がいて、A&E(緊急外来)に行ったことがない人っているんだろうか。
いるんだろうなあ(いいなあ)。
うちの息子、とにかく、大なり小なり怪我が多いんですよね。
もう、年老いた私の心が休まる暇がないし。
こんなんも、もうちょっと成長すれば落ち着くんでしょうか。
そうであって欲しい(切実)。
例えば学校で怪我をするとですね、学校から今日こんなことがありましたよ、っていう通知の紙をもらってくるんですけど、そんなのうちに鬼のようにあるし。
我が息子ながらまじでアホだと思ったのは、一回、保育園の庭で遊具から落ちて擦り傷作ったときに、次の日お友達に「その傷どうしたの?」って聞かれて、怪我をした状況を説明するのに何故か状況を再現して見せる必要を感じたらしく、同じ遊具に登ったらまた落ちて同じとこに怪我したとき。
でもって、A&E(緊急外来)は覚えてるだけでも、怪我だけじゃなくて高熱やら突発性湿疹も含めて4回は行っております(そのうち一回は救急車)。
それでもって、一昨日も行ったので5回目
私ったら、最近なんだかツイてない感じなんですよね。なんか新年早々、嫌な感じ。
夫婦揃って無神論者(英国の人口の40−50%が無神論者ですけどね。ここ数年にBSA、HumanistUK、BBC etc etcによって行われたあらゆる調査において、共通してこのパーセンテージ。若い世代は更に無神論者の割合が高い。)じゃなかったら、お祓いでもして欲しいぜ。
一昨日は朝から雪で、午前中に子供が喜んでキャッキャ遊んでたのはいいんですけど。
この直後に悲劇が。
私が尻餅をついた娘に気を取られてる間に、はしゃぎ過ぎた息子がベンチからジャンプしようとして滑って転んで、おでこを切ってしまったんです。
傷は小さいんですけど深かったのと、あと頭を打ったかもしれないので(背を向けてて転んだ瞬間を見ていないので、イマイチその辺不明だったんですけど)、夫に電話してすぐ車で迎えにきてもらって、近くの病院のA&E(緊急外来)に連れて行きました。
とか、書くと淡々と聞こえるかもしれませんど、私、本当に子供の病気とか怪我とかダメなんです。
年老いた過保護な母なので、もうバクバクバクバクして、心配し過ぎて可哀想で涙とかすぐ出てきちゃうし。
今回も、もう深い傷と血を見ただけで、動揺してどっと涙が出てきたんですけど、ちょうど通りかかったポルトガル人のおじさんがムッチャクチャ親切で、ハンカチに(ハンカチ持ち歩いている時点でイギリス人ではないよね)雪を包んで止血のために息子の傷に当てるようにしてくれて、夫が来るまで一緒にいてくれたし、まあ家の近くだったんで夫はすぐ来たんですけど、とにかくいい人でした(カフェのオーナーとのことで、カフェの場所も知ってるし、お礼のカードを持って近日中にお礼に行くつもりです)。
まあそれはともかく、娘が車内でお昼寝を始めたので娘は夫に任せて、私が息子を連れて病院の中に入って行ったんですけど。
さすが、ロックダウン中のA&E(緊急外来)。
こんなに空いてるの初めて見たって言うくらい、空いてました。1番混み合う日曜なのに、私たちの前に1人しかいなかったよ!
イギリスでA&Eに行ったことがある方はご存知かと思いますが、まあ場所にもよるでしょうけど、通常だったらA&Eって数時間とか平気で待たされますよね。
まあでも、今は皆、外に出ないからA&Eにかかるような事故に遭わないのもあるし、コロナを警戒して皆、病院自体に足が向かないっていうのも空いていた理由かなと思います。
そんなわけで、すぐにA&Eの看護師さんに診て貰えて、そこから軽傷の人が行くMinor Injuryという科へ連れて行かれ、テープスティッチという、縫合テープとも言うのかしら、針と糸で縫うんじゃなくてテープで固定して傷を閉じるやつをつけてもらいました。
オデコの傷以外は外傷もなく、耳の中や鼻の中も見てくれましたけど出血もなく、テープスティッチも1週間ほどで取っていいそうですので、まあそこまで大したことじゃなくて良かったんですけど。
そうは言っても、親がついていながら子供を怪我させてしまったショックと、コロナ患者を受け入れている病院ですから皆ピリピリして、誰にも来て欲しくないでしょうに、優しく面倒見てくれた看護師さんにも申し訳なくて、なんかベソベソ、ペコペコしてたんですけど。
看護師さんが最後に笑顔で言いましたん。
「お母さん、そんな気に病まないで。
もっとしっかりしなきゃダメよ、
あなたの息子さん、ここに来るの多分これで最後じゃないわよ。」
だよねー。
まあ、それはともかくありがとうNHS。
ちなみに、一回めのロックダウンの時には、皆が毎週木曜日、NHSのスタッフに感謝の拍手をしたものですが、今回のロックダウンではほぼ誰もしていないかと思います。
というのも、
1。政治的に利用されたから。
拍手していた人たちは、私たちも含めて、本当に純粋に感謝の気持ちだったんですけど、政府が失策を挽回するために美談ぽくテレビ広告に映像を使ったり、いろんな会社のテレビ広告に使われたりもしたんですよね。
で、美談的に散々NHSスタッフをヒーローと呼んでた割には、夏に警察とか教師とか医師とか90万人の公務員のお給料が僅かに上がったときに、看護師さんや病院のポーターさんという一番危険な目にあって、長時間の超過勤務をしたNHSの前線スタッフのお給料はあがらなかったんです。
NHSのスタッフってずーーーーーーっとカットカットで、インフラにも関わらずお給料が据置されてて、なので実質お給料はさがってたのにも関わらず!
政府は看護師等のスタッフは3年間の固定給の契約に基づいてるからっていう理由を挙げたんですけど、その契約自体がこのパンデミックの前に通常勤務前提ですし。
2。NHSワーカーをヒーローと呼んで拍手するくらいだったら、むしろ拍手なんてしなくていいから、家でじっとして感染を広げない努力をするか、政府にもっと厳しいコロナ制御をしてNHSが崩壊しないよう働きかけてほしい、とNHSスタッフは思っていることが伝わったから。
特に最初のロックダウン中はPPEが不足して、最初の方はNHSスタッフにも多くの犠牲者が出ましたし、前線のスタッフは文字通り命をかけて働いていたんです。でも、その状態を称賛して拍手するのって偽善的だし,本質的な問題から目を逸らすことになりますよね。
そんなんで、NHSスタッフにより「拍手はしないで下さい。それよりも、NHSスタッフの労働環境の改善を支援して下さい」というリクエストが出されましたの。
なので、皆が拍手しても拍手してる人がなんかいいことしたふうに気持ちよくなるだけでNHSスタッフの役には全然たっていない、ってことに皆、気がついたのですよね。
というわけで、今回のロックダウンは皆静かに家で感謝しております。
今読み返したら、なんか暗いな。
長い上にテンション低くてごめんあそばせ、次はちゃんと何かの続きを書こうと思います。
追記:下記を書いた次の日に、案の定ロックダウンが最低限3週間延長されることが決まりました。
涙、チョロリ。
数日前に、英国が世界でも最悪の被害を出したことにより、どうしてこのような事態になってしまったのか、右から左からありとあらゆる新聞がこの一年の政府の対応などの流れを年表化していますが、大変興味深く色々見て回りました。
まあ、思い出すと色んなことがありましたよね。
チェルトナムフェスティバル、一回目のロックダウンの遅れ、ドミニク・カミングス、PPEスキャンダル、病院での握手パフォーマンス、国境のモニター拒否、ケアホームへの支援の遅れ、SAGE(科学者、専門家による諮問委員会)の9月のサーキットロックダウンの提言を無視、SAGEの10月のハーフタームのサーキットロックダウン提言の拒否、そしてSAGEの反対を押し切った12月のクリスマス規制緩和は、余りにも高い対価を支払うことになりました。
もちろん、未知のことばかりの新型ウィルスに対する対応で、全く失策を起こさないというのは誰が首相でも不可能だと思います。それでも、先進国であるイギリスが世界で最も死亡率が高い国の一つであり、避けられた筈の多くの命が失われたことも事実です。
毎日死者数が1000人を超え、総じて十万人以上が既に亡くなり、現在も更に死者数が増え続けている状況には暗澹たる気持ちにならざるを得ません。
あと、今朝、朝の人気番組の司会者ピアース・モーガンが首相の「謝罪」について触れていましたが、ピアース・モーガンに心から賛成する日が来るとは思わなんだ。
甘いもの食べたい、、、。