ハーフタームっすね。
息子は二階で友達とFIFA23を絶賛プレイ中(FIFA23でFIFAとの契約が切れるから、このシリーズおしまいって本当?)、娘は午前中息子と一緒にスイミングに連れて行った効果でお昼寝中でございます。
この平和感よ。
あー、明日仕事行きたくない。
息子の体育のシューズ洗わなきゃ、と思いつつ、キッチンでクッキーが焼けるのを待っているところでございます。
さて、続き。
絶賛自己隔離中に仲が悪くなっていた、カミラ(義兄のパートナー)と義母の話でした。
まあ、無理はないかなと思うんですよ。
普通に考えたら、すっごいストレスな状況だと思う。
オンラインで講義する以外は、かなりフレキシブルに働ける大学教授の義兄と違って、カミラはお勤め人ですしね。
しょうがないので、職場に連絡してリモートで働くことにしたんですけど、カナダとイギリスの時差があるので、一人だけ変な時間に起きて働いたりしてるし。
コッツウォルズって本当に風光明媚で、リッチなイギリス人の老後住みたい場所の人気ナンバー1だけどよ。
そもそも1月に行くところでもないし、如何せん外出れないし、日中働いてるしな。
義母って義兄がイギリスにいる間は、
と に か く義兄が世界の中心
だから、何かと義兄の周りをチョロチョロとストーカーしててウザいし。
そもそも書くと長くなるのでやめますけど、義母ってとにかく一緒に住みにくい人だと思う。
あと切実なのが、私これ100パー共感できるんですけど。
カミラってば、自分以外がキッチンに立つことを許さない義母が(キッチンの女神は一人でいいから)、せっせせっせと毎日作るバターだのクリームだの使った料理やローストに耐えられなくなったんですよね。
しかも義母ってさ、本当にすっごい褒められたい人なのよ。
料理好きって言うなら、料理を作ること自体に幸せを感じてほしい。
いや、皆、褒めるよ?
なんだかんだで、義母が料理してるのは本当なんだし。
皆大人だから褒めるしお礼言うけどさ、そんな1皿1皿褒めないさ。
しかもこっちが口開く前に、
「これ、久しぶりに作ったから、自分でもうまくできたか心配だわー。
ねえ、どう?どう?」
とか、
「これ初めて作ったんだけど(嘘)、美味しくないかなー?」
とか、普通の常識を持った人なら、絶対美味しいですよ、って言わざるを得ない聞き方するのよ。
でさ、ちょっとでも好みじゃないみたいな顔したり、食べなかったりすると、「私が毎日食事作ってあげてるのに」みたいになるんだけど、「じゃあ、たまにはこっちが作るよ」、って言うとそれは許されないのさ。
一体何がしたいのか分からないなナリよ!(怒)
まあ、カミラは私の100倍くらいそれに関しては心が強いんですけどね。
カミラがスーパーサイヤ人なら、私はヤムチャか!っていうくらいの差。
一応カミラも褒めるんだけど、褒め方がすごいんよ。
例えば、義母のケーキとか
「うわー、これすごい美味しい。」
って言ってから、
「これ、私が作る**っていうケーキにそっくりな味。
ボールに入れて混ぜるだけのやつ。」
とか、
「これ、ほらあのケーキに似てる。
電子レンジでチンするやつ。」
とか、すっごい笑顔で言うんよ。
和をもって尊しとなす、っていう聖徳太子のイズムなんてもう彼女の前では立ち向かうすべなしですよ。
私も実際イラッとすると、かなりはっきりものを言うタイプですけど、カミラはデフォでこれだしさ。
そんな強い彼女でも、三週間だからね、義母の重い料理。
そりゃ、限界ですよ。
なんでイギリスの年寄りってあんな重いもんばっか食べるんですかね。
私40半ばにして、あんな肉ばっか食べられないよ。
クリスマスの数日を義実家で過ごしただけで、もう身体が受け付けなくなるもんね。
そんでもって、カミラって美容にこだわりがあって、何年経っても同じ体型を維持しているだけあって、すごい健康志向なんですよね。
でもクリスマスはクリスマスですからね、義母の作る料理を食べてたんですけども。
1月過ぎてまでこんな重いもん食べてられないぜ!
ってなったんじゃないですかね。
もっとサラダとか、食物繊維いっぱいのデリっぽいシャレオツ(死語)な感じで食べたかったんだと思う。
あとはとにかくコントロールフリークの義母に対する純粋な反発心もあったと思うんですけど、
とうとう義母に
「もう私のご飯作らないでください。」(←これを義母に言うのは宣戦布告に等しい)。
って言って、自分でモリモリととにかくフレッシュで、ローカロなものを作って食べてたんですよ。
で、こういう時って義母って本当に不思議っていうか、だから友達いないんだよ、って思うんだけど、なんか意地になるんですよね。
いい年の大人が自分で作るからいいって言ってるんだから放っておけばいいのに、また色んなもの作って
「ねえ、これだったらバター使ってないわよ」
とか、
「ねえ、流石にこれは食べられるでしょ?」
とか、なんとか自分の作ったのを食べさせたがるのよ。
本当にこの辺の心理は不思議。何がしたいんだろう。なんでそんなに執拗なのか。
これは私が糖分制限してたときも(いまでもそれなりにしてるけども)不思議だった。
放っておいてくれればいいのに、
「これだったら砂糖ほんのちょっとしか入れていないから。」(←大嘘)
とかしつこく色々すすめてくるのよね。
まあ、脇道にそれましたが。
食べ物だけじゃなくて、仕事と自己隔離のストレスマックスのところで、カミラも何かと飽和状態になってしまったんですね。
でもって、人に苦労させて自分はマイペースに過ごしている義兄にイラッとしたらしく、義兄とカミラが珍しく大喧嘩したわけですよ。
カミラが義兄と喧嘩って本当に見たことないっす。
カミラは他の人には心が強くても、義兄のことは比較的上に見ているというか、ハイスペの義兄に尽くす私。みたいな自己陶酔型の気がありますやね。
そうしたら、義母がよせばいいのに夫婦喧嘩に口出したりしたもんだから、まあ関係は悪くなるよね。
でも私達が顔を出した日は最後の日ですしね、皆、そうは言っても表面上は穏やかに談笑していたんですよ。
こういうとき、ペットか子供がいるといいですよね。
皆でひたすら子供の話してりゃあいいんですもん、地雷を避けるためにさ。
そうしたらさ、さあ、サンデーロースト食べましょうってなるじゃないですか。
で、義兄がサラッと
「いせまり(←私)、前菜(Starter)のスープ、ケールとパンプキンと2つあるけど、どっちにする?」
って聞いてきたんですよね。
で、私が
「え?なんで前菜が2つもあるん?」(だって前菜ってそんなに手間かけるもんじゃないじゃん)
って聞いたらさ
「カミラがケールスープ作って、義母がパンプキンスープ作ったんだよね」
え??
なんで?
一瞬無言になった私に、すかさずカミラが
「ね?不思議でしょ?
私が皆にケールのスープ作るね、って義母にも言って鍋いっぱい作ったのに、何故か義母が後からパンプキンのスープも作ったの。
ケールのスープが嫌だったみたい。」
人ってさ、笑ってるけどガチで怒ってることってあるじゃないですか。
まさにそれ。
笑ってるけど、ムッチャ目が笑ってないのさ。
で、義兄が(ムカつく!)やけに朗らかな声で、
「だからどっちのスープも鍋いっぱいあるよ。
いせまり、どっちが食べたい?」
えーーーーーーー。
なんで私???
ひどくない?
何、そのお前はどっちのチームか、みたいなの。
半か丁、ブラック・オア・ホワイト、右か左、さあ、どっちにする?!
みたいなの、やめて欲しい。
心情的にはカミラのスープが飲みたかったんです。
カミラに同情的なのもあるけど、如何せんクリスマスの後だし、その後肉の塊が出てくるのわかってて、前菜からパンプキンとクリームのスープ飲みたくなかったんですよね。
あと切実にカミラを敵に回したくありません。
(理由は前回のブログを読んでください。)
でも私は知っているのです。
ここで私がケールスープを飲むと
義母が泣くことを。
いい年こいて、マジでつまんないことで泣くのさ!!!
5万賭けてもいい、ここで私とカミラがケールスープを飲んだら、
嫁が団結して私を仲間外れにしてひどい。
って思考回路になるんよ。
数瞬間の逡巡のあと、私は明るく言いました。
「えっと、どっちも貰おうかな?」
見て見て!!
ジャーン!!!
こう見るとケールのスープの方がガチで不味そうに見えるけど、カミラの名誉のために言うと、普通に美味しかった。
パンプキンの方が多いのは、単に相対的に作った量がパンプキンスープの方が多かったから消費したかったんだと思われ。義兄がよそったからよく分からんけど。
どっちも食べたよ!!
見てみて!
溢れ出るワタクシの小者感よ!!
小者(こもの)な。
ちなみにこの後、お前らいい加減にしろよ!って思ったのは、私の後に
夫も義兄も真似をして二色スープにしていたこと
でございます。
こいつらも大概、小者だぜ。
つまり、
カミラ→ケールスープ
義兄+夫+いせまり(負け組)→ケールとパンプキンの2色スープ
義母→パンプキンスープ
でした。
前菜でなんでこんな揉めるんかいな。
意外に美味しかったっすよ。
ケールの塩っぽさよパンプキンの甘さが意外にマッチした。
混ぜたらすごい変な色になったけどな!
ちなみに、今年は全然カミラ見なかったんですよね。
クリスマスに息子が電話して、子供特有の率直さで
「カミラ、来年のクリスマスはイギリス来るんだよね?」
って言ったら、
「うーん、息子君には会いたいけど、どうかしら〜。来年会えるといいわよねー。」
ってモゴモゴ言って明確に答えなかった!
なんか嫌な予感!!
よっぽど懲りたみたい!
でも絶対来年来てほしい。
義母と二人にしないでくれ〜。
と思う私なのでした。
息子たちにポケモンのクッキー作ってやったぜ。