我々はこの間、何を学びどの様な教訓を得たのか。
新型コロナウィルスは我々の生活を一変させ、人々はあらゆる自粛を余儀なくされた。
特に移動については、これまでに経験したことの無い制約を課せられた。
だが、そろそろ気がつくべき事がある。
この先、新型コロナウィルスと共存しながら生きてゆくにはどうしたら良いのかを、真剣に考えなければならない時期がやってきたと言う事を。
幸いにして我々には、この半年間で蓄積された信頼できるデータや、新型コロナウィルスに直面した研究者・医療現場の声、実際に行ったウィルス対策の経験があり、ある程度の結果も出ている。
このまま過度な自粛を続ける事がどれほど危険な事か、経済の過剰な停滞がどの様な未来へと繋がるのか、真剣に考えなければならない。
「こんな事態になるなら過去のコロナ騒動などほんの些細なことだった」と後悔する日がやってくるのは非現実的とは言い切れない。
経済活動の停滞により企業の破産や失業者が増加し、それに伴い自殺者数、犯罪発生件数が正比例のグラフを描く。今まで多少贅沢な生活を送っている中間層まで窮地に追い込まれるだろう。決して大袈裟に描いた未来ではない。
最近のYahoo!ニュースを見ると、コロナに関するニュースのコメント欄には批判的意見が溢れている。
投稿者の多くが、自分に利益を得られないものには攻撃的と思われるほど批判的である。今の自身の不幸は全て政府のせい、安倍総理のせい、自分以外の何か・誰かのせいにしていると思わざるを得ない。
エスカレートすると、人を吊し上げ、晒し者にし、自殺にまで追い込む。
メディアに踊らされた人間の末路だ。
Go to キャンペーンにも批判が殺到しており、とても驚く。
ホテル・旅館は約5万軒、旅行業者が約1万社あり(2017年統計)、その他交通、土産物(店・会社)、観光施設、飲食店など観光を支える産業まで加味すると膨大な件数(簡単に見積もっても50万件超)で、それらに従事する人たちがどのくらいいるかは計算するまでもない。それだけ多くの方々が危機的状況にあるのが現実だ。
多くの人が根本的に間違えているのは、経済を動かす事とコロナ対策は対極ではないと言う事だ。
どんな活動にも多少の犠牲や弊害はつきものである。個人だって、絶えず何らかのリスクを負いながら生活してる。
リスクあるもの全てを批判していたら、何もできない事はお分かりいただけるだろう。
それらのリスクを少しでも減らすための新型コロナウィルス感染防止対策は十分に行いながら、ある程度積極的に活動を始める時期が来たのだ。
国民の不安は理解できるが、不安を煽るメディアに騙されてはならない。
本質を見極め、近い未来のために今やるべき事は何か、よく考えて欲しい。
