このように自己啓発等を学び沢山の人に会っていくうちに、よく、「あなたのやりたいことは何ですか?」と聞かれるようになりました。

自分を変えようとしたり、人生を見つめ直したり・・・。なぜそこまでそういったことに情熱を捧げるのか、と疑問に思ったり、手助けしてくれようとしたりするからでしょう。

ここで明確に、”こういったことをしたいのです。”という思いがあればそれに関連する人を紹介してくれたりなどして、そのやりたい思いは一歩前に進むかもしれません。だから、よく「自分の好きな物を発信しよう」と言うのは、同じレベルの波動のものが引き寄せられるだけでなくて、その速度まで早くなるからでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、わたしにはいま、明確な「やりたいこと」というのが存在しません。何度もし明確なものがあったら・・・。と思ったか知れませんが、とにかくこれといってないのです。

ではなぜ自己啓発などを学ぶのか、それは偏に今のこの生活はほんとうのわたしがしたい生活ではないということが明確だからです。

やりたいことがみつからない・・・。そんな私に師は言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 やりたいことがみつからないなら、「やりたくないこと」を書き出してごらん、と。

大体、やりたいことというのは間違っていることも多いのだ。たとえば、ある男の人の願いは、「朝早く起きなくても良い生活、お金には困らない」であったが、それではお昼や夜から始まる仕事に就き直せばいいし、普通にサラリーマンとして働いているその人が現状本当にお金に困っているのかといえば、答えはノーである。すぐに叶えられるその願いがほんとうにその人のやりたいことなのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 だからまず、やりたくないことを明確にする。服を買うときに出費を気にしたくない、決まった定時に出社というのが嫌だ、など、普段している日常の愚痴=やりたくないことを書き出してみるのだ。そうするとやがて、自分のやりたいことが浮かび上がってくるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、やりたいことに気付けないというのは、自分の感情に鈍感になっているということでもある。ずっとほんとうの気持ちに蓋をして生きてきたわたしたちは、自分の感情に気付けない。何をしているときが本当に楽しいのか、時間を忘れて没頭出来ることはなにか。

この一瞬一瞬の感情に気付くことが大事だ。その感情はやがてあなたの未来を創造していくものでもあるのだから。

感情に気付くには、何かを感じたときにそれを口に出してみるのも効果的だ。例えば、「電車の椅子に座れた、ラッキーだったな」「仕事で怒られてしまった、後悔もあるがムカつきもしている」など。ネガティブな感情でもいい。

これは、感情に気付けるのと同時に、そのネガティブな感情と自分を一体化せずに第三者目線に立って冷静に感情を見つめ味わうことにもなるので、嫌な感情の解消にも効果的だ。

 

 

 

 

 

 

 やりたくない事を書き出していったとき、今私は接客業に就いているのですが、本当は無理にお酒を飲んだり、嫌な人や知らない人に気を沢山使うのが本当は嫌だという事に気付きました。

それとカードの支払いを気にしたり、ヨーロッパに行きたいのにアジアの旅行にしなければいけないことも嫌だし(時間とお金の面で)、両親に毎回ごちそうしてあげられないことや、仕事のせいで友達と遊びに行けないのも嫌でした。

結構細かなことを書き連ねましたが、確かに仕事や生活面、それぞれで「やりたくないこと」を書いてみると、その網の目をかいくぐった「本当になりたい自分、やりたいこと」がぼんやりと見えてくるような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、日常生活の中で感じた些細な感情を口に出してみるというのも実践中です。口に出すといいらしいので、外では小声でこっそりと笑。

そうすると、たったの1分だったとしてもこんなに考えている、感じている事があるのかと驚くばかりです。そして、ネガティブな感情を少し味わえるようになったような気がしました。

それと最近は、嫌な事を言われてもあまり腹を立てないようになったのです。これは本当に不思議なのですが、以前だったら次の日もそのまた一週間後もふいに思い出して嫌な気持ちになっていたものが、言われたその場で置き換えるというか、その人もある意味”わたし”で、その人の口を使ってわたしになにか伝えようとしているのかな?という思いがふっと浮かんだのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかしまだ、わたしの「やりたいこと」は正直わかりません。だけど今は、それでもいいしこの状況を楽しんで見つけていくのもいいかな、と思っています。