昨年・7月22日の富士見市議会議員補欠選挙にて、議会へ送っていただいてから、早いもので半年余りが過ぎました。残す任期もあと2カ月。「光陰矢のごとし」という言葉を感じています。この間、9月定例会と臨時議会が1度、そして12月議会がありました。
いろいろ感じる事がありました。まず一つはギャップです。私が議員になる前は都内の議会を見る機会が多かった事もあってか、その差を感じました。例えば、9月議会であった決算審査を見ても、都内では全議員が参加した決算特別委員会が組織されるのが主流です。発言しない議員がいるなど考えられません。当然、参加する議員が多い分、時間もかけられ、7日間前後はかけられます。また審議には首長は全日程に出席しているのが主流でした。
一方、富士見市議会はと言うと、全議員20名中11名の委員しか参加せず、審査も3日間、また予算執行の最高責任者である市長が委員会に出席しない。これでいいのか、疑問に感じました。
また地方議会には国に意見する「意見書」を提出する権限が地方自治法第99条により与えられています。他の議会では積極的にされていますが、富士見市議会では採択される事はまれとなっています。昨年を見てみると、ふじみ野市議会が6件、三芳町議会が8件に対して、富士見市議会は2件のみです。
このように富士見市議会は、せっかくの権限を活用していないように思います。
いろいろと考えさせられる半年でしたが、その中でもう一つ感じたのは、市民の方からの負託の重みです。道を歩いていても「頑張ってよ」と突然声をかけて頂けることもしばしばです。覚えて頂いている事の嬉しさを感じると同時に、寄せて頂いた期待の重大さを感じます。
こうした今の富士見市議会に風穴をあける事がいせだ幸正の使命と責任だと思っています。
「草の根」は「3ない議会」(修正・否決しない、議員提案しない、各議員の賛否を公開しない)だった富士見市議会を変えてきました。そして今、地方自治のあり方は大きな転換期を迎えています。時代の先を行くような富士見市議会づくり、また教育・福祉・防災の充実した市政を目指して、これからも草の根の一員として取り組んでまいります。
(議会レポート第8号より)