富士見市議会議員選挙が3月17日告示・24日投開票の日程で予定されています。

 しかし、統一地方選挙からずれており、また富士見市は昨年7月に市長選挙・市議会議員補欠選挙を済ませたばかりということもあり、なかなか「あること」自体が多くの市民に浸透していません。


 関係者の間からは低投票率になることが懸念されています。


 地方議会・首長の選挙が一部地域を除き、投票率が低迷している背景に、有権者側に争点・候補者についての情報がない」という点があげられるという意見があります。


 確かに国政選挙は新聞・テレビなどのメディアが大きく報じます。

 一方、地方議会はというと、中・大選挙区で候補者が多い割にはそもそも新聞の地方欄で取り上げられるスペースも小さく、「○○過ぎる市議」などの話題や、注目される不祥事や争点でもない限り、大きく取り上げられることがないのが現状です。

 こうしたことからも、多くの一般市民に伝わる情報が少ない。


 私は浪人時代に沖縄県石垣市の市議選を手伝いに行ったことがあります。

 そこで驚いたのは、国政選挙の投票率が市議選よりも低いということ。

データ→

http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/600000/600100/election-20120610-kijitumae.html



 この秘密は何があるのか、、、、、。もちろん地域のきずなが強いという地域性もありますが、それ以外のものもあると感じました。それは 石垣市には埼玉新聞に当たる県内紙(沖縄タイムズ・琉球新報)以外にも、「島紙」ともいうべき、宅配される日刊紙があった点です。それも2紙も(八重山日報・八重山毎日新聞)。地域の行事・話題などがこれを見ればすぐわかります。市議選の開票日には、ケーブルテレビで速報番組も出されるなど関心の高さは、国政選挙並みです。


 こうした地域の情報・課題を取り上げるメディアの存在が大きいのではないか、というのを感じたのを覚えています。


 「地域主権」という考え方や道州制については議論がおるものの、地方自治体への権限移譲の流れは進んでいくでしょう。

 しかし、いざ選挙となると低投票率、争点も分からない。

 地方政治の役割を重くするのならば、メディアももっと地方政治をしっかりと取り上げていく事が必要です。ネットの発達した今、必ずしも紙面やテレビである必要はありません。


 そして議員の側も情報をどんどん一般に発信していくことが重要であると考えます。市民に分かりやすい情報発信を、いせだ幸正はこれからも心がけたいと思います。