今回の展覧会に関連した映像作品が上映されていて、こちらもとても素晴らしかったです。
“特別企画「国宝 救世観音・百済観音を8K文化財で鑑賞」”
特別展と同じ平成館の1階で上映されている数分間の作品で、超高精細な3DのCGにより作成された実物大の救世観音と百済観音が空間に浮かび上がります。
救世観音は夢殿の秘仏として明治になるまで全身を白布で巻かれていたためか全身に金箔が残っていて、その美しさに思わず息をのんでしまいます。
一方の百済観音は彩色の剥落が多いためお顔の表情ははっきりわかりませんが、そのたおやかな体つきは優美な女性を彷彿とさせます。
聖徳太子の等身像とされる救世観音が男性的なのとは対照的に思えます。
もうひとつは“法隆寺 国宝 金堂 聖徳太子のこころ”
東洋館地下1階のミュージアムシアターで1時間おきに上映されています。
現地でも入ることのできない金堂内がバーチャルリアリティで再現されていて、そこにカメラがドローンのように天井から床、仏像の前から後ろと飛び回り、見える映像をナビゲーターが生で解説してくれます。
ふたつとも見ごたえ十分でした。


