今年は聖徳太子没後1400年で、遠忌記念として9月5日まで上野の東京国立博物館で『聖徳太子と法隆寺』展が開催されています。
 
ふだんと違いコロナ禍なので、日時を指定して予約しないと入館できない煩わしさはありますが、上野で法隆寺展があるのも珍しいので、平日に休みをとって行ってきました。
 
 
会場に入って驚いたことに、ふだんの特別展だと貴重な展示物の前には人だかりがしていて思うように進めないのですが、今回は人数制限をしているために人の流れもスムーズで、落ち着いて見学することができました。
 
 
 
 
会場には聖徳太子の肖像や遺品と伝わる宝物が展示されていますが、やはり見どころとしては何といっても法隆寺所蔵の国宝や重要文化財の仏像の数々でしょう。
 
写真のポスターの右側にある27年ぶりに寺外公開された聖徳太子像や、左側の金堂薬師如来坐像をはじめとして金堂四天王のうちの広目天と多聞天もいらっしゃっています。
 
 
このような展覧会の素晴らしいところは、ふだんでもめったにお目にかかれない貴重な仏様を、間近で拝観できるところにあります。
 
仏様の御像の前に立ち、合掌している人も見かけました。
 
 仏像を彫刻作品とみる人にはただそれだけのものですが、そこに御霊が宿っておられと意識する人には、仏様は功徳を与えてくださるような気がします。