最初の暦は農作業の時期を知るために使われた自然暦と呼ばれるものでした。

 

種をまき、田植えをし、稲を刈る、それらの節目を知るために自然の変化が観察されていました。

 

山の雪がとけて馬や鳥の形になる駒ケ岳や農鳥岳の残雪ぐあいが、種まきなどの農事の目安になったりしました。

 

 

自然暦の時代に生みだされた、田の神を祭り、風や雨の神を祭るなどの神祭りの行事こそ、本来の生きた信仰に支えられたものでしたが、暦の変化につれて年中行事と季節感覚にずれが生じて、行事の真の目的がわかりにくくなってしまいました。