一年の境目がたくさん存在する要因のひとつに暦の混乱があげられます。

 

自然の運行にまかせて生活を律していく自然暦から、月の満ち欠けによって日数を数える太陰暦、地球が太陽のまわりを一周することをもって一年とする太陽暦、太陰暦に太陽暦の要素をとりいれた太陰太陽暦へと変化することで、それぞれが複雑に絡み合って今日の年中行事の日取りになっています。

 

 

一昨日の2月12日は太陰暦の元旦にあたる旧正月でしたが、これは「立春に最も近い新月の日」であり、中国の春節やベトナムのテトにあたり、日本でも沖縄や南西諸島では行事や神事が行われます。

 

これら漁業の盛んな地域では月の引力が潮の干満に影響を与えるため月の状態を知る必要があり、旧暦の知識が欠かせなかったりするので、現在でも年中行事を行うときには旧暦の日取りが大切にされているようです。