す今年はコロナの影響で全国の有名社寺の三が日の初詣の人出が少なかったようです。

 

分散参拝を推奨しているのでこれから初詣に行こうとしている人も多いかと思いますが、緊急事態宣言が出ているため遠方に行けない人も多いことでしょう。

 

 

遠方の有名神社へ初詣する風習は昔から続いているようにも思えますが、一説によると「明治中期に当時の鉄道会社が神社とキャンペーンをして遠方の有名神社へ初詣する風習を作り出した」とされています。

 

「江戸時代末期までの元日の社寺参拝としては、氏神神社に参詣したり、居住地から見て恵方にあたる社寺に参詣(恵方詣り)したりといったことが行われた」といいます。

 

遠方への初詣は鉄道網が発展していった明治からで、それ以前は近くの氏神さまへの参拝が普通だったのです。

 

 

また節分に恵方巻を食べる風習も自分の子供の頃にはなかったので調べてみると、平成10年頃からコンビニの会社が仕掛けて全国的に広まっていったようです。

 

一見するとはるか昔から続いているような風習でも意外と最近始まっていたりするものがあります。

 

 

ところで、初詣のもとになった恵方詣りですが、もともとは恵方に“行く”のではなく、恵方から神様を“お迎えする”信仰でした。

 

 

その神様は年神(としがみ)または歳徳神(としとくじん)と呼ばれ、門松を通って家の中に入ってきて、臨時に作られた年神棚に祀られ、その年の幸いをもたらしてくれると信じられていました。

 

また恵方という方位観についても陰陽道が入ってきてから意識されるようになったようで、それ以前の民間信仰では「前年の冬に雷の鳴り収まった方位」とか「カラスが供物の餅を食べた方位」とかが明きの方(恵方)であり吉方とされていました。

 

 

なので、恵方の方位がわからなくても、たとえ初詣ができなくても、あなたの家にもすでに豊かな富と幸福を授けてくださる年神様は来ているのではないでしょうかウインク