『永代大雑書万暦大成』には百番みくじの初めに「御籤判断心得の事」としておみくじ解読法が書かれているので、現代語に訳してみたいと思います。
「この百番のみくじの占いは五言四句をもって吉凶禍福を示すのにすべて比喩を用いています。
その韻文は短いようですが意味する内容はすべての事にわたり、一字一句意味が奥深くて一朝一夕に説き尽すことができません。
ここにはただその表面的な部分を子供にも分かりやすいように説明しています。
深い意味は周易や詩文に通達した人に尋ねて、明らかにしてください。
一生涯の吉凶を知ろうと思うなら、生まれた年から15才までの吉凶は第一句の意味より判断し、16才から30才までは第二句によって考え、31から45才までは第三句によって考え、46才から60才までは第四句の意味によって判断してください。
61才からはもとの第一句にかえる本卦がえりというのと同じで、すべて一句を15年づつに照合させてください。
また、一年の吉凶を知ろうとするなら第一句を春3ヶ月の判断とし、第二句を夏3ヶ月、第三句を秋3ヶ月、第四句を冬3ヶ月の判断としてください。
また、ひと月の占いならば一句を七日ずつにあて、そのほかその場の交渉事、あるいは病人、紛失物、願い事、縁談、旅立ちの吉凶なども初め、中ごろ、終わりと、みな上の見解によって吉凶を判断してください。
句の中にある「日、陽、春、夏、花」などの言葉は男の事とし、「月、陰、秋、冬」などの言葉があるのは女の事としてください。
あるいは、女を出家にとり、出家を女の事にもとってください。
また、「花盛り、十五夜、満月」などの言葉があれば、やがて衰えるという意味を含んでいると思って用心してください。
第一番のおみくじのようなものは貴人高位などには似つかわしく、出家とかも使ってかまいませんが、平人にとっては位負けしてかえって良くないので十分注意してください。
たとえ大凶のおみくじが出ても、自重し真心こめて神仏への信心を怠らなければ大吉に変わります。
また、大吉が出てもそれをあてにして思いあがって傲慢になれば、災いがすぐにやってきて大凶となります。
そもそもおみくじは吉凶禍福を仏や菩薩が告げられたものなので、凶が出たらいろんな事柄に用心して、時機が来て開運するのを待ち、吉が出たらますます軽々しい行動をとらないようにして、幸福が長く続くように祈願するべきです。」
「この百番のみくじの占いは五言四句をもって吉凶禍福を示すのにすべて比喩を用いています。
その韻文は短いようですが意味する内容はすべての事にわたり、一字一句意味が奥深くて一朝一夕に説き尽すことができません。
ここにはただその表面的な部分を子供にも分かりやすいように説明しています。
深い意味は周易や詩文に通達した人に尋ねて、明らかにしてください。
一生涯の吉凶を知ろうと思うなら、生まれた年から15才までの吉凶は第一句の意味より判断し、16才から30才までは第二句によって考え、31から45才までは第三句によって考え、46才から60才までは第四句の意味によって判断してください。
61才からはもとの第一句にかえる本卦がえりというのと同じで、すべて一句を15年づつに照合させてください。
また、一年の吉凶を知ろうとするなら第一句を春3ヶ月の判断とし、第二句を夏3ヶ月、第三句を秋3ヶ月、第四句を冬3ヶ月の判断としてください。
また、ひと月の占いならば一句を七日ずつにあて、そのほかその場の交渉事、あるいは病人、紛失物、願い事、縁談、旅立ちの吉凶なども初め、中ごろ、終わりと、みな上の見解によって吉凶を判断してください。
句の中にある「日、陽、春、夏、花」などの言葉は男の事とし、「月、陰、秋、冬」などの言葉があるのは女の事としてください。
あるいは、女を出家にとり、出家を女の事にもとってください。
また、「花盛り、十五夜、満月」などの言葉があれば、やがて衰えるという意味を含んでいると思って用心してください。
第一番のおみくじのようなものは貴人高位などには似つかわしく、出家とかも使ってかまいませんが、平人にとっては位負けしてかえって良くないので十分注意してください。
たとえ大凶のおみくじが出ても、自重し真心こめて神仏への信心を怠らなければ大吉に変わります。
また、大吉が出てもそれをあてにして思いあがって傲慢になれば、災いがすぐにやってきて大凶となります。
そもそもおみくじは吉凶禍福を仏や菩薩が告げられたものなので、凶が出たらいろんな事柄に用心して、時機が来て開運するのを待ち、吉が出たらますます軽々しい行動をとらないようにして、幸福が長く続くように祈願するべきです。」