ここに出てくる「島中をあるいていた遊女」や「巫女の始めて成道するときの行事」が具体的にどのようなものであったのか、これ以上の詳しい記述がないので分かりません。
いろいろ調べてみると、アモレオナグは島の人たちにとってはこの世ならざる霊的な存在であり、一般の羽衣伝説のように家を富ませてくれる天女のような話がある一方で、異性を求めて天から下りてきて男性を誘惑し、誘惑に負けた男性の魂を抜き取ってしまう、一種の妖怪としても恐れられていたようです。
たとえば、『妖怪事典』(村上健司著 毎日新聞社)のアモレオナグの項には次のように書かれています。
「天下り女、天の女、天降女、阿母礼女、鹿児島県奄美大島でいう天女。
アモロオナグ、アマオナグ、ハゴロモマンジョ(羽衣美女)ともいって、羽衣天女と同じ説話が語られている。
一方で、天から異性を求めてやってくるという話もある。
白い風呂敷を背負って下りてくるが、その際にはどんなに天気がよくても小雨が降るという。
アモレオナグは男を見るとニヤニヤ笑って艶かしく誘惑し、これに負けた者は命を取られてしまう。
また、水が入った柄杓を持っていることがあり、その場合は決してその水を飲んではいけない。
飲めば命を取られて、その魂を天上に持っていかれるという。
柄杓を持つ掌が上に向いて、柄を支えるようにしている場合は飲んでも大丈夫だともいう。
ニヤニヤ笑いながら近づいたときは、じっと睨みつけて相手を根負けさせれば助かるという。」
いろいろ調べてみると、アモレオナグは島の人たちにとってはこの世ならざる霊的な存在であり、一般の羽衣伝説のように家を富ませてくれる天女のような話がある一方で、異性を求めて天から下りてきて男性を誘惑し、誘惑に負けた男性の魂を抜き取ってしまう、一種の妖怪としても恐れられていたようです。
たとえば、『妖怪事典』(村上健司著 毎日新聞社)のアモレオナグの項には次のように書かれています。
「天下り女、天の女、天降女、阿母礼女、鹿児島県奄美大島でいう天女。
アモロオナグ、アマオナグ、ハゴロモマンジョ(羽衣美女)ともいって、羽衣天女と同じ説話が語られている。
一方で、天から異性を求めてやってくるという話もある。
白い風呂敷を背負って下りてくるが、その際にはどんなに天気がよくても小雨が降るという。
アモレオナグは男を見るとニヤニヤ笑って艶かしく誘惑し、これに負けた者は命を取られてしまう。
また、水が入った柄杓を持っていることがあり、その場合は決してその水を飲んではいけない。
飲めば命を取られて、その魂を天上に持っていかれるという。
柄杓を持つ掌が上に向いて、柄を支えるようにしている場合は飲んでも大丈夫だともいう。
ニヤニヤ笑いながら近づいたときは、じっと睨みつけて相手を根負けさせれば助かるという。」