以前、ブログで「浅草寺のおみくじは内容の吉凶だけでなく、直接五言絶句の原文に当たることで読み取れることもあるのかもしれません」と書きましたが、それ以後浅草寺に行き、“おみくじ”を引くと必ず家に持ち帰り、原文を解読してみました。

その結果分かったことがあるので、今回はそれを綴ってみたいと思います。




まず、一般の神社のおみくじは和歌になっているため簡単に読めるのですが、
浅草寺のおみくじは五言絶句の漢文なのですぐには意味が分かりません。

そこで、五言絶句の下や、裏面に活字で書かれている解説文を読んでみますが、これを読んでもどうもうまく意味が把握できないのです。

なぜなのか調べてみたところ、これらの解説文は原文そのままの解説ではなく、結構意訳されていて、かえって要旨がつかみにくくなっていたのです。

そこで、おみくじを持ち帰り、漢字辞典を引いて直接原文を読むことをお勧めします。

観音さまのメッセージが素直に伝わってきて、すっきりと腑に落ちるようになります。


ところが、問題なのは浅草寺のおみくじは“凶”が多く、凶を引いてしまうと境内にある「おみくじ結び」に結ばなければならないことです。

自分の場合は携帯で文面の写真を撮ったりしていましたが、先日テレビ番組に登場した住吉大社の神主さんは「凶を引いてしまっても持ち帰り、たまに読み返して自身の戒めにし、次に新しいおみくじを引いたときに古いおみくじを結ぶ」という作法を紹介していました。

“凶”であっても、原文を読むと注意を喚起する前向きな内容なのに、解説文の方が警告のような原文より厳しめな、悲観的な気持ちにさせるものもあるので、この点からもすぐにおみくじを結ばずに、あとでゆっくりと直接原文に当たり内容を確かめてみることをお勧めします。