現在、上映中の『天地明察』を見てきました。
主人公の渋川春海にあまりなじみがなくても、水戸光圀や保科正之、山崎闇斎や関孝和などの著名人がたくさん登場するので、楽しんで見ることができます。
江戸の初期、徳川幕府は寛永寺を建立して宗教界を掌握したように、それまで
陰陽寮で作成していた暦づくりの権限も朝廷から奪おうとしていました。
そのための適任者として選ばれたのが、渋川春海だったのです。
というよりも、それまでの暦にズレが生じていたので、正しい暦を作るように命じられたというのが本当のところだったのですが、改暦事業が成功した結果、暦作成は陰陽寮から天文方に移行し、幕府が掌握することとなりました。
小説や映画では、そのような政治的な事情よりも、天体観測と数理で運行を予測し、正確な暦を作成するという“真理の探究”にテーマが置かれているので、岡田准一さんや宮﨑あおいさんを始めとする俳優さんの清々しさと相まって、とても
感動的な作品に仕上がってます。
個人的には、小説を読んだときにはうまくイメージできなかった、江戸時代の天文台や渾天儀などの天体観測道具や測量方法が見られたのが、良かったです。
主人公の渋川春海にあまりなじみがなくても、水戸光圀や保科正之、山崎闇斎や関孝和などの著名人がたくさん登場するので、楽しんで見ることができます。
江戸の初期、徳川幕府は寛永寺を建立して宗教界を掌握したように、それまで
陰陽寮で作成していた暦づくりの権限も朝廷から奪おうとしていました。
そのための適任者として選ばれたのが、渋川春海だったのです。
というよりも、それまでの暦にズレが生じていたので、正しい暦を作るように命じられたというのが本当のところだったのですが、改暦事業が成功した結果、暦作成は陰陽寮から天文方に移行し、幕府が掌握することとなりました。
小説や映画では、そのような政治的な事情よりも、天体観測と数理で運行を予測し、正確な暦を作成するという“真理の探究”にテーマが置かれているので、岡田准一さんや宮﨑あおいさんを始めとする俳優さんの清々しさと相まって、とても
感動的な作品に仕上がってます。
個人的には、小説を読んだときにはうまくイメージできなかった、江戸時代の天文台や渾天儀などの天体観測道具や測量方法が見られたのが、良かったです。