それでは、なぜそのような風水学上の吉地を選択し、寺社を造営することができたのでしょうか?

御堂龍児氏は次のように解説しています。

「どうやらかならずしも風水学を取り入れたからというのではなさそうです。むしろ、その地を選定した神の徳の高さが、おのずといい場を選ばせたのではないかとも考えられます。というのも、みなさんもよくお聞きになるでしょうが、神が出てきて「ここに神社をつくれ」と命じたという伝説があちこちにあるからです。 (中略)
そういう風水学的にみて、すばらしい場所は、昔から生気が立ち込めていたはずです。そこに満ちあふれているエネルギーを、修行を積んだ人が感じとっても不思議ではありません。」 (『開運風水学』)


選地するにあたっては、“寺社のご神霊が土地を指定したケース”と、“土地のエネルギーを感じとれる超能力者が選んだケース”のふた通りが考えられるでしょう。