『江戸名所図会』によると、江戸時代は
大宮に 小比叡大明神(おひえだいみょうじん) 〔神道では国常立尊、仏教では
                                            薬師如来〕
二宮に 気比(けひ)の宮 〔神道では仲哀天皇、仏教では聖観世音菩薩〕
三宮に 客人の宮 〔神道では伊弉冊尊(いざなみのみこと)であり
                      白山妙理権現、仏教では十一面観世音菩薩〕
を祀っていた。

もともと山王権現は、天台宗の開祖最澄が比叡山延暦寺の鎮守神として祀り、
天台宗の隆昌とともに諸神が勧請されて上中下社それぞれ七社の二十一社となったが、こちらではその上中下の内より一社ずつ選んで三社の神様をお祀りしたという。


現在では
ご祭神が 大山咋神(おほやまくひのかみ)
相殿に   国常立神(くにのとこたちのかみ)
       伊弉冉神(いざなみのかみ)
       足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)   がお祀りされている。




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