その後の推古9年の大旱魃のときに大聖歓喜天がご出現になり、人々を苦しみから救われて、待乳山に鎮座するようになったという事情は、どちらの縁起も同じです。

また、天安元年(857)にこちらの山で国家安泰、庶民生活の安定を祈願された
慈覚大師は、比叡山から来られた天台宗の高僧であり、同じ時期に浅草寺でも
秘仏の代わりのご本尊を謹刻されたりしているので、その頃二つの寺院の信仰の基礎が形成された、といえると思います。


 

                        待乳山庭園とスカイツリー