人類の意識には、山岳信仰や仏舎利を納め祀っていた聖なる“塔”の記憶があるからなのでしょうか?

もしくは、人間たちの驕りが神の怒りにふれ、倒壊してしまった“バベルの塔”の記憶が残っているからなのでしょうか?

高く細長く聳え立つ建造物は、常に宗教的な施設と深い関わり合いを持っています。

それは、まるで宗教施設なしには天空に向かって高く伸びる塔が存続できないことを知っているかのようにも思えます。

東京タワーの足元には増上寺があり、東京スカイツリーの近くには浅草寺があります。

“宗教施設が建造物を守っている”と言えるかもしれません。

東京スカイツリーの開業によって浅草地区の観光事業が活性化すると同時に、観音様のご守護によってスカイツリーも未来の繁栄が約束されているのではないでしょうか。


                            浅草寺五重塔