今になって母に感謝することがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼少の頃,記憶が定かじゃないけど

学校の先生から言われたと思う。

「女の人は社会で仕事するのは大変だ」

あんまり覚えていないけど

印象としては,社会では男女差別があるから

女の人は損してるし,大変だ

そんな話だったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は,子どもながらに悲しかった。

女の人は生まれながらにして

男の人よりも損してるんだ

生きるのも大変なんだって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで,家に帰って母に話した。

母はその頃,税理士目指して

家事をしながら,父の会計事務所の

事務をしながら受験勉強していた。

母は

「お母ちゃんはそう思えへんよ。

女の人はね

専業主婦になりたいと思ったら

外で働かずに専業主婦になれる。

働きたいと思ったら,働くこともできる。

自分がやりたいことができるんだよ。

男の人はね,自分がやりたいことよりも

家族を養っていかないといけないから

女の人よりも不自由だと思うよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「女の人はね

自分が思うように生きられるんやで。

男の人はね

家族を養わないとあかん。

女の人の方が自由で得してると

お母ちゃんは思うよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言ってくれました。

私は,そうなんだ〜

確かにそうやな〜

男の人は大変やな〜

あ〜,女に生まれてよかったな〜

って思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これも小学校の先生に言われたこと

だと思うけど

女の人は結婚したら名字を

変えないといけない。

中国や韓国は変えなくていい。

日本の女性差別はひどい。

というようなことを言われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は,またまたショックを受けて

母に話しました。

そうしたら,母はこう言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ともちゃん,それは違うよ。

中国や韓国で,結婚しても

名字が変わらないのは

女の人を家族として受け入れないから

らしいよ。

日本はね,結婚したら

他の家族から来た女の人のことも

自分の家族と同じように

大切にするんだよ。

だからね,日本は女性を

大切にしているんだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを聞いてとても嬉しかった。

女性は差別されているの?

そう思った途端に

女性は劣っているのだろうか。

男性とは女性を苦しめる生き物

なのだろうか。

女性は生きづらいのだろうか。

そう思って悲しくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その気持ちを母は

いつも

「そうじゃないんだよ。

女の人は自由なんだよ。

女の人は男の人よりも

思った通りに生きられるんだよ。

日本では女性が大切にされているんだよ。」

と教えてくれて

女性としての誇りと

男性に対する感謝を教えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その上で,母は

「女の人は専業主婦でも

生きていけるけどね

手に職をつけて稼げないと

離婚したいときに

離婚できないことがあるよ。

だからね

何をしても生きていけるように

しておいた方がいいよ。」

ということまで

教えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母のおかげで

私は,自分が女性だということで

生まれながらに損しているだとか

虐げられているだとか

不平等を感じることなく

今まで生きてこられています。

そして,男性に依存することなく

自立して生きることの大切さも

教えてくれたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして,男性に対して

自分がしたいことだからだとか

やりたいことやっているとか

そういうことではなくて

家族を養わないといけないという

責任感の下,生きているのだということに

自分の夫だけではなく

全ての男性に対して

尊敬の念を持つことができています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母は,私が小学校高学年の頃かな

税理士になって

それからずっと忙しい。

だから,手料理もあんまり

作ってもらった記憶もないし

掃除洗濯などの家事も

やってもらった記憶がないけど

それでも,女性としての生き方

女って自由なんだよ。

女って得してるんだよ。

男の人って大変なんだよ。

ということを教えてくれた。

とても感謝しています。

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私は,あと2,3人子どもを産んで

専業主婦になりたい。

でも,年齢的に厳しい(笑)

だから,日本のため,地球のために

頑張りたいと思ってます。