昨日のブログで
「世の中に善悪は存在します。
必ず真実があります。
確固たる正義があります。」
と書きました。
これ，ほんと？？
って，すんなり受け入れられない
っていう人もいたのじゃないかな。
特に
「確固たる正義がある」
ということについて。
というのも，私は
大学を卒業してから
司法試験の勉強を始めて
受験生やりながら
大阪ミナミの焼酎バーで
アルバイトしてたんですね。
お客様のほとんどは
私よりも年長のおじさまでした。
なんで司法試験受験してるの？
なんで弁護士になりたいの？
って，めちゃくちゃ聞かれる。
でも，これを説明するのって
私は何者なのか，とか
かなり深い話になるのですね。
でも，初対面のおじさまに
軽々しく話すのもねぇ，みたいな。
で，面倒なので一言で答えていました。
でも，嘘じゃなくて本当のことです。
「正義の味方になりたいからです。」
って。
そしたら，大体のお客様は
嬉しそうに，頼もしそうに
してくださって
そこから話が弾んで
深い話になっていくわけですよ。
ですが，あるときに
「正義の味方になりたいからです」
って，いつものように答えたら
めちゃくちゃ怒られたことが
あったんです。
「正義なんてただの方便や！」
みたいな。
正義という名の下に，どれだけの
理不尽が行われているか，みたいな。
まあ，言いたいことはわかる。
あの頃は９１１テロの数年後だったし
でも，まだその時まだ２３，２４ちゃいで
純粋な上に，無垢だったから
まさかそれで怒られるとは思わず
かといってお客様と喧嘩するわけにもいかず
悔し涙をこらえました。
私は，世の中の理不尽をなくしたい。
だから弁護士になりたかった。
だから，理不尽が起きるということは
それは本当の意味の
「正義」
ではないのではないのかな？
そう思ったんです。
怒られたときは本当に
悔しかったけど
だけど，私は，それでも
世の中には「正義」はある。
そう思います。
ただ，正義が実現されていない。
そう感じることはたくさんある。
どうしてこんなに世の中って
理不尽なんだろう。
世の中に正義なんて存在しないんじゃないか。
そう思うこともあるかもしれない。
だけど，私は，それは違うと思う。
正義が実現されていないだけ。
正義が実現されないこの世の中に
正義は存在しないんじゃないか。
そうやって絶望する気持ちはわかるけど
だからと言って
「正義は存在しない」
わけではないし
「正義は人の数だけある」
というような曖昧なものでもない。
昨日も書いたけど
真実を見極めるには
本当の正義を語るには
知性と精神性と純粋性
がなければいけない。
高潔な魂を持った勇気のある人
でなければ，正義は実現できない。
しかも，ひとりでは実現できない。
同じような人がたくさんいなければ
正義は実現できないんです。
邪悪な人が語る
「正義」は
正義ではありません。
高潔な魂を持った
知性と精神性と純粋性を備えた
勇気のある人が
正義を実現してほしい。
そう思います。
特に，法曹はそうでなければならない。
だって，正義を実現するために
国から与えられた資格や
権限を持っているからです。
そして，法曹でなくても
そういう人がたくさん増えれば
邪悪なエネルギーに
打ち勝つことができるんです。
そうして初めて
正義が実現できるのかもしれない。
「世の中に正義は存在しない」
というのは，洗脳ですよ。
邪悪な人に惑わされてはいけません。
正義は振りかざすものではありません。
希求して，実現するものです。