「世の中に善悪はない」
「真実なんて存在しない」
「正義は人の数だけある」
なんていうことが
まるで「正しいこと」かのような
発信を見かけることがあります。
真実発見を使命とする
(元)検事であり
社会正義を実現することを
使命とする弁護士である私としては
聞き捨てならないですね。
そして,それは誤っています。
正しくは
「世の中に善悪の判断ができる人
が少なくなっている」
「真実を見極める洞察力のある人が
残念ながら少ない」
「『正義』が語られる場合
そのほぼ全ては『主義』『主張』
にすぎない」
ということです。
世の中に善悪は存在します。
必ず真実があります。
確固たる正義があります。
ただ,それを見極められるかどうか
そこなのですよ。
私が検事時代に学んだ一番大きなこと
それは
「真実は何よりも強い」
ということと
「真実には謙虚であるべき」
ということです。
どんな見立てをしていても
真実でなければ,とても弱い。
捜査を尽くして
証拠を集めれば集めるほど
真実が浮き彫りになっていく。
捜査をすればするほど
よくわからなくなる
なんていうときは
見立てが誤っているんです。
真実を見極めるには
正義を実現するためには
大事なものがあります。
それは
知性と精神性と純粋性
これを備えていないといけない。
そうでないと
真実を見極めることはできないし
正義を語る資格はないです。
根底に愛がないといけない
というのは言わずもがなです。
そして,実現するためには
強さと優しさと勇気が必要。
なので,私は
「世の中に善悪は存在しない」
なんて言う人がいたら