こんにちは。

 

雨ですね。この時期の雨は特別冷たく感じられますね。

 

さて、先週土曜日は、晴れましたが風が強く寒い日でした。

参加者全員が防寒具を着込んでいる所為か普段より膨らんで見えました(笑)。

コースは、伊勢市矢持町の久昌寺を出発して竜ヶ峠までの往復です。矢持町には、平家伝説が各所に残っていて要所要所には解説版が建てられています。

出発前に地元の語り部として頑張ってくれている中瀬さんが竜ヶ峠の魅力などを語ってくれました。

 出発前の説明(久昌寺前)

 

道中の注意とコースの説明して出発です。

竜ヶ峠登り口までは、細い川筋を右手に見ながら長閑な里山を緩やかに上っていきます。

途中、モミジの木がありますので、紅葉を想像しながら炭焼き小屋を通過、50分くらいで登り口に到着です。

・・・普通に歩けば30分くらいの行程ですが、途中の説明に力が入り過ぎて・・・(笑)。

 竜ヶ峠登り口(右手)

 

ここで、身の回りを再チェック。特にダニ対策の虫除けスプレーでガードしていきます。

竜ヶ峠付近は、伊勢志摩国立公園の”特別保護区”に加えて神宮宮域林でもあります。即ち、2千年の歴史を持つ原生林ですので生物多様性に富み、マダニの宝庫(?)でもあります。

昨年末に登山道の整備を行い、伊勢市役所職員さんも参加してくれましたが、長靴を履いた上に隙間をガムテープでふさぐという徹底ぶりでした。

話が逸れました(笑)。

 

この付近の鉱物には、ハイテク産業に欠かせない貴重なレアアースが含まれているとのこと。竜ヶ峠を守る会の多田さんが説明してくれました。

 レアアースの説明(多田さん)

 

さて、山道に入ります。

15分くらい登ると左手上に大きな岩があります。

 かくれ岩

 

写真中央の奥、木々に隠れて黒く写っています。分かりますかね。

この岩を「かくれ岩」と呼び平家の武者たちが身を潜め、平家討伐の源氏武者を待ち伏せ、打ち取ったと言われています。

この辺り一帯を”六ケ谷”と呼び、解説版には「六ヶ谷の戦い」と記されています。

かくれ岩から10分足らずで次の解説版があり「茶屋跡」とあります。

 茶屋跡

 

明治まではここに2軒の茶店があったそうです。

この辺りからは、急斜面ですので道は”九十九(つづら)折れ”になります。

15分くらい歩いて休憩しました。

休憩

 

ここからは少しだけ視界が開けるのと、紅葉がきれいなので、毎回休憩ポイントとしています。

そして程無く竜ヶ峠に到着です。

ふゆザクラ(竜ヶ峠手前)

 

峠では、ふゆザクラが出迎えてくれます。

この桜は、秋に来た時もそうでしたが、今回も疎らに咲いていました。「この桜は、いつ来ても咲いとる」とは、植物に詳しい奥野さん。

出発から1時間40分くらいで竜ヶ峠の東屋に到着しました。

・・・すごくゆっくりペースです(笑)。

 竜ヶ峠

 

標高333mとあります。東京タワーと同じですね。

 竜ヶ峠・東屋

 

ここで、お昼ですが、少し余裕がありましたので、足に自信のない方を残してこの先400m付近の”モミジの間”まで下ります。

10分ほどですが、「馬落とし」との標識のとおり急斜面にやっと一人が通れるだけの道筋となり十分な注意が必要です。

 モミジの間

 

モミジの間では、周辺に生えているヒメシャラやアベマキの木などを竜ヶ峠を守る会の奥野さんが解説してくれました。

モミジの間から更に下って行くと伊勢市の高麗広で、五十鈴川沿いに下れば神宮宇治橋前となります。

・・・が、今回は、ここで折り返します。

 

再び急斜面「馬落とし」を通って東屋に戻ります。

 馬落とし

 

ちなみに、ここにも平家伝説が残っていて、平家討伐の騎馬武者を木の蔓(つる)を使って谷底に転落させたと言われています。

しっかり足元を見ていないと谷底に滑り落ちそうです。

東屋に戻って、お昼です。

東屋でお昼

 

頂上なので吹き抜けの風が強いため、東屋の南斜面の日当たりの良いところでお昼をとりましたが、この時期、長く座っていると体が冷えてきますので、昼食後は早々に帰路に着きました。

帰りは1時間と少しで久昌寺に戻りました。

 

これまで「竜ヶ峠コース」は、紅葉の時期に行っていましたが、軽登山コースの為、汗が出ない程度に体が温まり、「冬場のコースもありかな?」と思いました。

今回、エコツアーの常連さんに加え、地元の方にも参加していただき、その中には、来月(4月)1日から僕(しげじい)の跡を引き継いでくれる山下さんにも参加していただき無事楽しく終えることができました。

あっ、と言うことで、

話が前後しましたが(笑)、私こと、3月31日をもって、伊勢志摩国立公園協会事務局長を(めでたく、笑)退任させていただくことになりました。

つまり「しげじいの佐田浜日記」は今回が最終になりそうです。

いつもながら、長い長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。

そんじゃ、また。いつか・・・。

しげじい