『思いつきで書いてます』#60
当時はまだバブル前だと思うが、以外と景気は良さそうに見えた
それは店の賑わいを感じてなのか、大きな肩パットの入ったスーツを見たせいか知らないが
初めての水商売それは、いろいろな発見だらけだった
何のためなのか、ペールの余った氷を男子便器に入れたり使い終わったおしぼりを灰皿拭きに使ったり
しかし便器の事はさておき、おしぼりの灰皿拭きは感動した
タオルで拭くと何十個もある灰皿だといちいちタオルを持ちなおさないといけないのだが、おしぼりは両手に備え一度に両面拭け時間も短縮でき効率もよかった
閉店前におしぼりを乾してた理由がわかった
そして 一番感動したのがミネラルウォーターだった
一リットルサイズで青っぽいレトロなビンに浄水器から水を入れるのだが、そばには得体の知れぬ黒いビニールテープで巻かれた棒があった
この棒は何に使うのか?
カッチンが浄水器からビンに水を満タンに入れて並べた
そしてその棒をビンの口に次々と刺しはじめた
「!!」
なんと水の量が新品の市販されてるように一定の量で並んでいた
これぞ何気ない生活の知恵!
やってみたら少し気持ちよくて楽しかった。
つづく