2年ごしの計画をついに発表する時がきたぜ!!!!
長くなるけどみんな読んでくれ!!!!!!!!!!!!!!
2011年12月にOpenした風見荘ですが、9月30日をもちまして閉店することになりました。
そして今の風見荘を全て解体し、2018年7月1日より、新築でOpenします。
総予算5,000万円!!!!!!!
簡単に言うと建て直しです。
理由はいくつかあるので説明さしてください
1)耐震
ゲストハウスの良いところて「雰囲気がいい、アットホーム、お洒落、交流ができる」とか、そりゃあもう良いことばっかり。
しかし僕が考えるにゲストハウス=宿。
宿を営むうえで最も大切なことって「安心・安全・清潔」だと思うんです。
風見荘はみんな凄く褒めてくれるんやけど、僕的には実を言うと全く満足していない。
まず風見荘の築年数はゆうに80年を越えており、建物としての寿命はとうに全うしています。
水道配管の腐食は進み、建物の劣化は日に日に顕著になり、チェックアウト時間帯に応急処置を施す日々なのですが、もうそろそろ限界か?と思います。
そしてなによりも大事なこと。
3.11級の大地震が来た時に、今の風見荘がそれに耐えれるのか?
僕はこの問いに対して、満足に首を縦に振ることはできない。
そんな場所にお客さんを泊めていて良いのだろうか?
答えはNoだ。
地震がとても多い日本。
古来から日本人はあらゆる災害を想定し、そして備え、進化してきました。
日本家屋もそういった経緯から、今の形になったはずです。
地震に耐える建物。
そのために5,000万円かける価値はあるのか?
ある。
僕はそう判断しました。
2)基礎
風見荘は僕を筆頭にDIYで作りました。
素人工事で「味が合っていいね♪」なんて褒めてくださるのですが、Open前は(今もだけど)本当にお金がなかった。
銀行に預けていたお金だけで到底足りるはずもなく、所持していたレコード数千枚、数百枚のCD、服、楽器、、、
持ち物のほぼ全てを手放し風見荘の木材と、工事中のまかない(18円のコロッケとお米)に変えて、無心で風見荘を作りました。
そしてなんとかOpenすることができた。
が、良い資材を手に入れることができなかった僕は(素人工事故の無知も相まって)、材料を切り詰めるしか手はなかった。
内装はなんとでもなるのですが、基礎にも十分な資材を投入することができず、ところどころきしむ床。
今からそれを手直しするにはあまりにも非効率。
3)収容人数
今の風見荘は4階建て+収容人数もかなり多く、とうてい自分だけで宿を回せるハコではありません。
そんな何人もスタッフさんを雇える余裕もないことから、ヘルパーさんに仕事をお願いする形をとっています。
それはそれでいいのですが、期間限定でどうしても流動的になる勤務体制。
手や目の届かない場所がどうしても発生し、「これでいいのか!?」と自問自答する自分がずっと心の中に居ました。
「じゃあ部屋やベッドを使わなければいいんじゃない?」とも考えたが、それも違う気がする。
飛び込みで来られて宿がなく困ってる旅人を、ベッドがあるのにお断りするのも違う気がする。
それならば宿自体をもっと小さくすればいいんじゃないか?
自分の手の届く範囲で丁寧な仕事がしたい!
ずっとそんな想いがありました。
次の風見荘は2階建て。
収容人数は今の約6割ほどに縮小します。
4)本当の意味で「休める」宿を
ここ数年で日本にもゲストハウスがかなり増え、ゲストハウスカルチャーは日本に浸透しました。
そして僕は思いました。
もう一歩突き抜けた宿(空間)を提供したい。
本当の意味で休める空間を。
隣室の声が聞こえずにゆっくり休める寝室、オーガニックのお茶やコーヒー、シャンプーや石鹸は無添加、エアコンで無理やり温度を調整するのではなく、風抜けの良い構造、適切な湿度、セキュリティの強化、、、
書き出せばキリがありません。
身体も心も本当の意味で休める空間を。
また、こちらの意図を理解してくれるお客さんに来てもらい、顔を顔を向き合い、対話し、感じ、僕自身も人間としてもっともっと成長したい。
「日本人の心のふるさと」と言われる伊勢の街、自然、文化、価値観、宇宙観をシェアし、個々から拡がり、和となり、輪となり、この世界を少しでも良い方向へ。
風見荘や僕が「きっかけ」や「触媒」になれればと思っています。
5)導線や掃除の効率化
今の風見荘は空間的に無駄が多く、お客さん的にも、また掃除や宿案内をする我々にも少なからず負担があります。
もっと核心を突いたコンパクトかつ機能的な宿にしたい。
それには今の風見荘を改装して改善する、、、では、もはや満足できなくなってしまいました。
他にも言いたいことは山ほどありますが、こんな想いから僕は風見荘建て替えに踏み切りたいと思います。
● 新風見荘

これが新風見荘の模型です。
次の風見荘は驚くなかれ、四角ではなく12角形です。
僕は何か迷う事や分かれ道があった時、自然や動物、または歴史や故人の英知に道しるべを頂いてます。
なぜなら自然は間違ってないし、歴史は大いなるヒントになる(それが例え負の遺産だとしても)。
先代たちが積み重ねてきたものは、基本的に間違ってないと考えています。
僕たちの大多数は四角の建物に住んでいますが、人類の歴史上では円形や多角形のの建物のほうが長い。
モンゴル人のゲルや、ネイティブアメリカンのティピのほうが住居として優れています。
僕の知るかぎり四角の巣を作る生物は人間以外知りません。
(構造的に最も優れている形状は「卵」らしいです)
機能的、構造的、空気の対流、そしてなにより地震に強い建物。。。
それを考えに考え抜いた結果、この構造を思いつきました。
100件以上のゲストハウスに足を運び、導線その他を研究した結果、これが究極だと今の自分は判断しました。
・ 1階

向かって右側にフリースペースがあり、次の風見荘ではBarや簡単な食事もできるようにします。
できるだけオーガニックの野菜やお酒を提供し、心や身体が喜べればと思います。
そして1階は個室が。
中庭を通り(中庭には樹を植え、リラックスできる空間を作ります)、各々の個室へ。
この構造にすることで、セキュリティも今より上がり、安心に眠ることができると考えます。
・ 2階

らせん階段を昇って2階へ。
2階はドミトリー。
「部屋」という概念が存在せず、壁沿いにベッドがあるイメージです。
右から入ったら女子ドミトリー、左から入ったら男子ドミトリー。
どのベッド間でも間仕切ることができ、男子が間違えて女子のほうに入っちゃうことはありません。
ドミトリーの入口扉には鍵を設け、セキュリティをupします。
2階右側にも空間があり、ここは寝室にもフリースペースにもなります。
繁忙期は寝室になるかとは思いますが、できるだけゆったりとした時間を過ごして欲しいという願いから、新風見荘は1階、2階、そして中庭にスリースペースがあることになります。
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書ききれないことは多々ありますが、だいたい以上が風見荘建て直しの理由と新風見荘の概要です。
今回はDIYでの建築は行わず、自分が最も信用している大工さん/一峰建築の池山さんに旗を振ってもらうことにしました。
(やるかやらんかは本人次第ですが)できればこの新風見荘と想いを次の世代へ。
できるだけ長くもつ建物を。
そのためには池山さんの力なくしては到底考えられません。
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そして皆さんにお願いがあります。
まず5,000万円という途方もないお金、Punksの僕が持ってるはずがありません。
しかし協賛金やクラウドファンティングという形でのお金の集め方はしないでおこうと思います。
お客さんや伊勢のために建て替える、、、という気持ちはもちろんあります。
だけど根本は、綺麗ごとではなく自分や家族が生きていくためです。
そこでお金を頂くのは何かしらの違和感を覚えてしまうのです。(考えすぎか?汗)
今の風見荘は9月30日で幕を閉じます。
もしよければ泊まりに来てください。
そしてよければ、風見荘をあなたの大切な友人や恋人、家族にオススメしてくれたら嬉しいです。
それが何よりも嬉しいし力になります。
ゲストハウスの建て直し、多角形のゲストハウス、、、僕の知る範囲では前代未聞で、再Openまで何が起こるか分かりません。また何か力を貸して頂く事もあるかもしれませんが、これが今の僕の全てであり、僕の気持ちの全てです。
そして最後に、今の風見荘を一緒に作ってくれたヘルパーさん、スタッフのみんな、風見荘を支えてくれてる仲間、、、心の底から感謝してます。ありがとう。
ほんとは一人一人にお礼を言いたいのですが、既にOpenからのヘルパーさん、スタッフさんはゆうに200人を越え、個別にお礼をすることが物理的に厳しいため、大変失礼ですが割愛させて頂きます。m(_ _)m
これからも気合い入れて良い宿作ってきますんで、今後ともよろしくお願いします。
いつも本当にありがとう。
ヒロミチ