新規デイサービス構想紹介② | 高齢者・障がい者(児)が地域で暮らすということ

高齢者・障がい者(児)が地域で暮らすということ

ノーマライゼーションのもとに、従来の施設施策を見直し、地域で共に暮らしていくことに舵取りを進めてはいるものの・・・・

今回はお風呂についてです。

デイサービスを利用していただく方の目的の一つに入浴があります。

ご自宅のお風呂では「お一人での入浴が難しくなってきた」「介助者が介護するスペースが十分ではない」等の理由で希望される方が多いです。


大きく分けると大浴場と個浴の二つの対応方法があり、それぞれ一長一短ですが、

規模の小さいデイサービスではスペースと予算の関係で個浴を選ばざる負えないところがあります。


一日二十名近くの方に入浴していただこうと思うと、職員の負担もそれなりに大きく、またご利用者様側も何かとあわただしく感じてしまう対応になりがちです。


2015年の法改正ではデイサービスに関して大きな舵どりが行われ、そのひとつとしては、中重度者・認知症者への対応があげられます。


そこで当社が注目したのが積水ホームテクノ株式会社の介護・自立支援設備 wells の大型連結2041とリフト付きシャワーキャリーです。

この商品の特徴は


①介助者が左右の浴室の洗い場に直接行き来することができ、必要な場合に瞬時に二人対応の体制が取れること。


②左右にバスボードが設置されており、壁面の手すりが可動式なことにより、ご利用者の身体特性に合った入浴方法が取っていただけること。それに伴い介助者の不必要な介入がなくなること。


③バスボードを外すことにより、リフト付きシャワーキャリーが設置できること、シャワーキャリーのリフト調整により腰への負担を少なく洗身介助ができること。


④将来的に後付けで天井走行用リフトが取り付けること、必要であれば浴槽を一つ取り外して機械浴槽に入れ替えができること


それ以外にも様々な小さな工夫が至る所に施されています。それなりのお値段ではありますが、数年前に大阪のバリアフリー展で目をつけていた商品です。

スタッフ、ご利用者双方にとってやさしい入浴介助を提供していきたいと思います。


ただ、一部改良が施された商品がこの10月より順次出荷されるそうなので、当社の物は早々に旧型扱いとなってしまう点が残念です。