最終出社日を終え充電期間に突入。

昼間っから読書音譜



スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学/吉本 佳生
¥1,680
Amazon.co.jp

モノやサービスの値段が決まる仕組みや、消費者側から考えた上での上手な買い物は本当はどういったものなのかという点について経済学を大学で教えていた経験を持つ著者が細かい数値を事例にあげて説明してくれている。個人的にはタイトルになっている「スタバではグランデを買え!」ってなんで?という一種の好奇心から衝動買いした本。


簡単にいうと当たり前だがモノ・サービスの値段とは原価だけを意識するのではなく、その商品を買うことで得られる時間や労力すべてを含めて決められているという点を押さえましょうということ。(この本の中では取引コストと呼んでいる)


ショートサイズのコーヒーとグランデサイズのコーヒーではほとんどの種類のコーヒーが100円程度差がある。だが量は2倍となる。単純に考えただけで消費者側にメリットがあるが実は店側にもメリットがある。

コーヒー一杯のうちコーヒー豆にかかるコスト(原価)はほんの10円程度。では通常300円以上するコーヒーの値段には何が含まれているかというと、コーヒー豆を育てている農家の運営コストから豆を挽く製造会社の運営コスト、直接エンドユーザーへサービスを提供している店の運営コスト。

もちろん運営コストの中には人件費から機器運用・保守、または原料を育てるための肥料等に用いる消耗固定費、モノを運ぶ際に必要となる運搬費など様々な要素が含まれる。

そこに雰囲気のよい・清潔感ある店内で好きなタイミング好きな味のするコーヒー好きなだけ飲めるというまさに消費者のコーヒーをつくる時間・労力をお金でかっているという点を実際金額を算出して換算すると妥当な値段になるのである。


コーヒーだけではなく、ほとんどの業界が農林水産業に代表される第1次産業から、製造業に代表されるものを造る産業である第2次産業。またつくられたものをエンドユーザーへ提供するサービス業を第3次産業という流れでモノ・サービスが消費者へ提供されており、そのすべての要素を鑑みて値段が設定されているという点について分かりやすく解説されていました。



この本を読んだおかげで買い物する時に買ったものが出来上がるまでにどういったルートで手元まで届いておりどういった点にお金がかかっているのか、また、もっと安い値段で消費者へ提供でき提供している店・企業も利益を上げ続けるにはどうすればよいのかといった点を意識できるようにできればと感じました。


癖ですよね。こういう考えを持つのは。