草原を吹く風のように柔らかく、爽やかな存在でいたい。

反面

鉄のようにゆるぎなくいつまでも私という存在を表していたい。


私をもっと表現したいのに、複雑で難解な迷路のようにそれはいりくんで難しい。


どうしたらいいのかな。
どこへ行けばいいのかな。


最愛の人から全身全霊の愛を注がれれば満足なのか。違う。

何不自由なく暮らせれば満足なのか。違う。

それはとても幸せなことだけど、それだけで全ては満たされない。

私の天使がいればいいのに。

どう動いたらいいのかわからない私に、動き方を教えてくれて、私は地面に張り付いていた影から解放されていくような感覚になって、羽が生えたようにどこまでもどこまでも際限なく自由に私を表現していく。


そんな夢を見る。