-アゲインスト・ザ・群発-

ここまでの記事で何度か触れていますが、現在は群発頭痛に対して全く無力なわけではありません。

急性期治療薬、つまり痛くなっちゃってからでも症状を抑え込む特効薬や、群発期に入ってから飲む予防薬もいくつかあります。

ここでは代表的なものや、私が処方されている薬を紹介したいと思います。

有病率が低い群発頭痛では情報が少なく、自分に合った薬探しに苦心されている方も多く居るようなので、少しでも情報の足しになれば幸いです。

まぁ処方する薬はお医者さんが決めるのでそもそも我々がどうこうすることではないのですが…

 

 

特効薬

群発頭痛は一度発作が起こると経口摂取の鎮痛剤などでは抑えることが難しい場合が多く、その場合に用いられる代表的なものが以下の2つです。

 

・トリプタン系薬剤の皮下注射

読んで字の如く注射なのですが、少し前までは在宅自己注射が認められていなかったため、病院に行って打ってもらうしかありませんでした。

現在は自己注射が認可されており、注射のキットさえ手元にあれば発作が起きてからでも自分で症状を抑え込むことができます。

注射といってもよく見る注射器ではなく、ペン型の注入器にカートリッジを付けて、腕や太ももに押し当てノック式ボールペンのようにカチッと5秒ほど押すだけです。

多少チクリと痛いかもしれませんが、それで群発の痛みが収まるなら屁でもないですよね。

使い方は処方される際に練習させられますし、使用方法のDVD(!)もついてきます。

少し大きめのモバイルバッテリー程度の大きさなので携帯することも可能。

私も過去に「救急車呼びたくなるくらい痛くなったら使ってね」と、念の為イミグランの自己注射キットを処方されましたが、幸い予防薬がよく効いているので今の所出番はありません。

一度だけだったので正確な価格は覚えていませんが、2回分を1セットで数千円はしたと思うので、継続的に症状を抑えるのに使うには経済的負担はかなり大きいですね。

 

 

・純酸素吸入

もう一つの急性期治療が純酸素の吸入です。

医療法の純酸素を7リットル、15分ほど吸入することで(何がどうなるのかはよくわからないけど)、症状が改善されるそうで、純酸素は効くという情報は私もよく目にします。

こちらも以前は保険を適用するには病院に行くしかなかったですが、近年在宅酸素療法も保険適用となり、より身近になったようです。

発症してから出来るだけ早く吸入することが望ましいようなので、この改正は助かる方も多いのではないでしょうか。

こちらも幸いにもお世話になるほど症状が酷くなったことがないので今のところは経験していません。

(不謹慎ながらどんな感じで楽になるかはちょっと体験してみたい気はする…)

こちらは金額的なことは全く分からないのですが、物理的にもコスト的にもやはり継続使用は難しそうではあります。

 

 

予防薬

発作が出てから抑えるのが難しいなら、そもそも発作が出ないようにしようというというのが予防薬です。

群発期中は継続的に錠剤を服用し続けます。

私は以下の3つが群発期の長さに合わせて処方されています。

 

 

・プレドニン

炎症を鎮める作用があるステロイドです。

ステロイドであるため服用はデリケートで、処方される際に”絶対に勝手に量を変えたり、無駄に飲み続けたりするな”と毎回強く念を押されます。

長く大量に服用すると糖尿病や骨粗鬆症などの重篤な副作用を起こすためです。

そのため、服用は一週間ごとに毎回4錠→3錠→2錠→1錠と徐々に減らし、もしも減らしている過程で発作が起きたら相談して服用する個数を調整するよう言われています。

それに加え2シーズン毎くらいで血液検査も行ってもらっています。

その他私の場合は副作用として、視力低下(霞んで見える)、食欲亢進(めっちゃお腹すく)、口渇(めっちゃ喉乾く)が特に自覚できるものとして出ています。

 

 

・ベラパミル塩酸塩錠(ワソランなど)

心臓へ酸素を送っている冠血管を拡張する抗不整脈の薬ですが、群発頭痛を予防する効果があるようで処方されています。

こちらの副作用では便秘になることが多い気がします。(あるシーズンは出なさすぎてある意味群発より困った)

あとなぜかグレープフルーツジュースを禁止されます。

私はグレープフルーツそのものが嫌いなので問題ないんですが、好きな人になっては地味に痛そうですね、これ。

 

 

・バルプロ酸ナトリウムSR錠(デパケンR、セレニカRなど)

詳しいことはよくわかりませんが、脳内の神経興奮を抑制する作用があり、偏頭痛の他にてんかんや躁病に用いられる薬です。

偏頭痛の予防効果ががあるようで処方されているようです。

こちらは特に自覚のできる副作用は起こっていないようです。

 

 

私はこれら予防薬を3種をセット(プレドニンのみ朝夕のみ)として約1ヶ月間分処方され、いずれも保険適用のため3割負担で2000円弱程度の出費で済んでいます。

他にも急性期用の鎮痛剤としてアセトアミノフェン(トラムセットなど)やトリプタン系錠剤(マクサルト、イミグラン、ゾーミッグなど)などなど、基本的には偏頭痛の治療にも用いられているものがほとんどのようですが、中には保険適用でも高価なものもあり、経済的負担はマチマチのようです。

効き目に関しては人によるところの差が大きいようで私にはガッツリと効いてくれているプレドニンでも効かずに発症してしまう方もいるのだとか。

期間限定とは言え基本的に強めの薬ばかりなので、医師の指示に従って正しく服用してください。

 

 

以上のように対症療法はある程度確立されている群発頭痛ですが、根本的な完治はしません。しつこいようですが。

しかし傾向としては高齢になると症状がでなくなることが多いようです。

果たして私の場合はそれが何年後なのか、そもそもそんな時がやって来るのか、それは誰にもわかりませんが…

 

 

 

-わたしのことはそれほど-

いくら群発持ちの私がここまで書き連ねたところで、罹ったことがない方にとってはイマイチピンと来ないかと思います。

仕方がないことではあるのですが。

では、あなたのパートナーや友人、同僚など周りの方が群発頭痛持ちだったらどうしてあげるのがいいのでしょうか。

 

まずは群発期ではない期間(寛解期)は、至って普通の生活ができますのでなんの心配もいりません。

人によっておおよそ決まった周期があるので、時期が近くなってきたかな?と思ったら気をかけてあげるくらいでしょうか。

 

群発期に入っても基本的にしてあげることは特にありません。

本人ですら予防薬を飲むくらいしか具体的な方法はありませんからね。

ただし、お酒だけは絶対に勧めないでください。

これも群発期と寛解期がハッキリ分かれている群発頭痛の厄介なところで、よくあるパターンでは、群発期中でも顔を出しておきたい飲み会などをノンアルコールでやり過ごそうとすると、頭痛持ちであることを聞きかじったくらいの人は「ちょっと頭痛くなるくらいなんでしょ~?」と、軽い気持ちでお酒を勧めてきます。

私の場合は特に、寛解期は酒持ってこい系の人間なので、急に飲まないとなるとなおさら言われます(笑)

幸いアルハラのごとく無理矢理飲まされた経験はありませんが、群発に限らず世の中俺の酒が飲めねえのかと本気で押し付けてくる人間も居ますので…

もし、あなたがそのような場面に出くわしたら、どうか助け舟を出してあげてください。

 

そして、まさに群発の症状が出ている人が目の前に居たら、あなたのすべきことは何か。

それは、

 

黙って放っておく。

 

これに尽きます。

一見すると冷たく思われるかもしれませんが、以前にも書いたとおり群発の症状が出ているときは、光や音に非常に過敏になっています。

あまり執拗に大丈夫?などと聞いてこられたり、横になって安静に!なんて言われる方がかえって苦痛だったりします。

心配してくれるのは非常にありがたいのですが、群発が出たのかどうか、いつもの症状かどうかを確認する程度に留めておくのがベターです。

また、明るいところであれば出来るだけ暗いところに連れて行くのも。

とにかくなるだけ暗く静かなところ、同じ空間に居るのであれば出来るだけ静かに症状が収まるまで放っておく、これがあなたにできることです。

黙って、というのはそういう意味でもあります。

強いに強いて言うならば冷たい水やティッシュなんかを持ってきてくれるととても助かります。めっちゃ鼻水出るし。

ただし、少しでもいつもと違う様子だったり、本人がそう訴えてきたのならば迷わず救急車を呼んでください

仮に群発だったとしてもいつにも増して痛ければ錯乱状態になる可能性もありますし、クモ膜下出血や脳出血など、他の致命的な発作が起きているかもしれません。

何にせよただでさえ激痛のいつもの発作以上が急に来たのであればそれはただごとではありません。

 

念のために再度書いておきますが、最初の記事冒頭にも書いたようにあくまで私の場合です。

症状の出方や強さは人それぞれなので、話せる間柄であれば、”どのような症状が出るのか” ”発作の出ている間はどんな風になってしまうのか”など落ち着いている時期に聞いておくと良いでしょう。

 

 

-さいごに-

思いの外長くなってしまいましたが、これら3つの記事に書いたことが私の持病である群発頭痛という病気です。

現状では事実上完治させることができない病気ですが、私は決して痛くて可哀想だと思ってもらいたくてこのような記事を書いたわけではありません。

今でこそ稀にテレビなどのメディアで紹介される機会もありますが、まだまだ認知度は低く、未だに”群発頭痛”という持病があることを話すと、大抵の人には「そんな病気があるのか」と驚かれます。

群発頭痛は激烈で急な痛みを伴い、なおかつ急激に回復する病気です。

ですが、それと同等か、もしくはそれ以上に、その変わった特徴が故に周囲に理解されないことが何よりの苦痛であることも事実です。

この記事を読んで初めてこの奇妙な病気の事を知った方は、もしも自分の周りにそのような人が居たら、また今後現れたら、ぜひ話をして理解をしてあげてください。

そして同じ群発頭痛を持っている方、いつか出なくなる日が来るまで、上手いことコンチクショウと付き合っていきましょう。

 

 

 

おわり

-どちら様?-

私がこの頭痛の症状をハッキリと認識している最古の記憶は青春真っ盛りの17歳、高校2年生の夏です。

もっとも、その前から似たような事はあったような気もするのですが、ハッキリと症状を覚えているのがその年でした。

とある授業中、突然左のこめかみあたりが痛みだし、そのうちにとても耐えられる痛みではなくなったので、保健室へと向かいベッドに横になりました。

今考えると当時はまだ症状は軽かったのでしょう。

横になるとすぐ眠りに落ちて、1時間ほどで起きると激痛は嘘のように無くなっていました。

それから毎年夏頃になると同じような頭痛が頻発しましたが、当時は「冷房が体に合ってないんだろう」くらいにしか思っておらず、周りに症状を話しても、「あ~、偏頭痛ねーあるある~」くらいのリアクションだったので自分もきっとそうなのだと思っていました。

しかし数年が経って20歳を過ぎた頃には、よく周りから聞く偏頭痛の症状と違和感を感じ始めます。

よく聞く偏頭痛の症状としては、

 

・天気の悪い時に起こりやすい

・疲れている時に起こりやすい

・ズキンズキンと脈打つように痛む

・じっとしていると楽

・吐き気を催し、ときおり嘔吐する

・一旦痛み出すとなかなか治らない

・発症前に閃輝暗点などの前兆が出る場合がある

・一年中いつでも起こりうる(期間限定的なものではない)

 

ということがよく言われますが、どのパターンにも当てまらない事に気付きました。

前の記事を読んだ方は分かると思いますが、群発頭痛には天気も体調も関係なく、特定の時期だけ限定的に起こり、じっとすることすらままならない激痛を伴うものなのです。

その頃には夏だけではなく秋や初冬にも発作が起こることがあったので、空調が原因ではないことも明らかでした。

元々鼻炎持ちでもあったので、副鼻腔炎的なものなのか?と疑った事もありました。

 

 

-これじゃん-

当時からネットの虫だった私はネットの世界で情報集めを試みました。

しかし当時2000年代初頭は現在のような本格的なSNSなるものはありません(たしかmixiよりも前)し、某匿名掲示板では適当なことを答えられても困るので、ひたすら似たような症状が書いてあるサイトや掲示板はないかと探し回りました。

そこでたどり着いたのが頭痛大学というなんとも味のある名前のサイトでした。(本当は頭痛の権威が主宰されているすごいサイトなんですよ)

恐らく頭痛で悩んだことのある方は一度は訪れたことがあるんじゃないでしょうか…(笑)

そこで初めてこの病名を知ることになります。それがこのページ

ほぼドンピシャの症状が書かれていたので、思い起こせる限り今まで出た期間と周期を思い出してみると、それも確かにほぼ一致していたのです。

ここで初めて自分のは偏頭痛ではなく群発頭痛なのではないかと自覚することになります。

 

が。

 

当時の私は病院が嫌い(というか面倒くさい)だったので、症状も数時間我慢すれば収まるし、そもそも発症中は車を運転する事すらできないので病院にも行けないじゃないの。

という理由で病院には行きませんでした。若さよ。

そして群発期が終わると頭痛自体が起こることがないので、余計に病院に行こうという発想がなかったんですね。若さよ!

それに加え、当時のインターネットの情報では群発頭痛を認識している医師自体が少ないとあり、病院をたらい回しにされただの、群発頭痛?なんですかそれ?と逆に聞かれただのというネガティブな書き込みが散見されました。無駄にCT撮られたとか(CTには写りません)。

当時地方に住んでいた私は、「こんな地方だったらなおさら病院行ったところで無駄だろ」と考えてたんですね。

 

 

-とりあえずなんとかしてみる?-

しかし、痛いもんは痛いです。頭痛自体はどうにかしたい。

なにより仕事中に発作が出られると何も出来なくなるので周りに迷惑がかかるし、あと上司の目(査定)が怖い。

当時は今のようによく効く薬の情報もあまりなかったので、似たような症状の方が書き残した情報を頼りにいろいろな対処法を試します。

 

・市販の頭痛薬を飲む →痛みだしてから飲んでもまるで効果なし

・局所麻酔薬(リドカイン系)の入った点鼻薬を打つ →痛みだしてからは効果なし

・頭や首をマッサージする →痛み始める極初期ならある程度抑制できたが、だんだん効かなくなったので気のせいかも

・チョコレートを食べる(ポリフェノールだか何だかが痛みを軽減するとかなんとか)→意味なし

・無水カフェインを摂取する →人によっては効果があるらしいが効果なし

・痛い側の目やこめかみを冷やす →感覚的には気持ちいい!が、痛みには効果なし

・座薬の痛み止めを投薬する →座薬を入れるのに手間取ってる間に痛みだす

 

等々、とにかく自分で試せる手段は色々と試しました。

純酸素吸入をすると痛みだしてもすぐに収まるなんて情報もありましたが(現によく効くらしい)、純酸素ボンベを常に持ち歩くのは物理的にも経済的にも現実的ではないので…。

また、トリプタン系の皮下注射も特効薬として効果的とありましたが、当時はまだ自己注射が認可されておらず、発作が起きたら病院に行って注射してもらうしかなかったのです。そしてこれが何より高い!病院行かなきゃだし!

 

最終的には、頭痛がでそう…!と思う段階でイブプロフェン系の市販薬を飲んで、リドカイン入りの点鼻薬を大量に打つという野性的でサバイバルな方法を編み出しました。

直感に頼るというなんとも荒っぽい方法でしたが、私はこれが効果あったようで2回に1回くらいの成功率ではありました。

当時としては飛躍的です。

なにせ限られた群発期の中で1回でも発症を減らせるのは相当大きなことなのです。

ところが、群発頭痛の発作は[出るかも→出そう→出た]までが早ければ1分もかかりません

この直感に頼る方法は比喩でも何でもなく一刻一秒を争う相当シビアなもので、出るかも→出そう間の数十秒のうちに薬を飲まなければ手遅れになることがほとんどでした。

しかし、そこは若造です。自分である程度なんとかできちゃうんだからいいや~と、そのまま数シーズン(=数年)を過ごします。

酷いときはお酒飲みに行きたすぎて投薬しながら飲んでましたね。今考えると群発どうこう以前に頭がおかしい。

 

とはいえ、これは後に診断してくれた先生に言われたのですが、イブ系の市販薬が効くというのは群発の中でも比較的症状が軽い方ということらしいです。

群発持ちの誰でも効く方法(そもそもそんなものは今の所存在しない)ではないので、あしからず。

 

 

-転機来たる-

そんな荒っぽい方法で毎シーズンを乗り切っていた私ですが、ひょんなことから上京することとなります。

大都会に越してきて環境がガラッと変わると、不思議と群発も起こらなく…なるわけもなく、当然やってきます。

ええ、やってきましたよ無事(?)に。

しかし、大都会にやってきたわけですから当然群発も強い専門医がいるんじゃないの!?と田舎者丸出しの思考で検索してみると、ありました。さすが大都会。

そこで、今のクリニック(喜多村脳神経クリニック)と出会います。

余談ですがこのクリニック、新宿は西口、東京都庁のすぐそばのチョー小奇麗なオフィスビルの中にあって、上京したばかりの私は恐る恐る訪ねたのを覚えています。(周りから見たら結構挙動不審だったと思う)

 

いざ、問診票を書いて診察を受けます。

サラッと今までの症状の特徴を説明すると開口一番、「うん、群発で間違いないね」と。

えっ、そんなにあっさり?

拍子抜けしている私をよそに、市販薬で抑えられてたのはすごいだの、よく今まで診察しなかったねだのまくしたてられているうちに、フッと肩の荷が降りたのを感じました。

それまで慣れっこでいたつもりでも、やはり相当ストレスになっていたようです。

また、それまでは”群発頭痛かもしれない”の域を出なかったものがしっかりと断定されたのも大きいかもしれません。

一応念の為ということでCTも撮ってもらいましたが、脳自体は全く問題ない(人間性や学力の話ではない)ようで、そこも一安心。

ステロイドを含む予防薬を3種類と、緊急時用にとその時にはもう認可されていたトリプタン系(イミグラン)の自己注射キットを処方されました。

それまで出るか出ないかの瀬戸際を市販薬で戦ってきていた身としては、「予防薬って言われたってあんだけ苦労したのに…」

と、半信半疑でしたが、いざ飲み始めるとびっくりするぐらい群発のgの字も出ません。

群発頭痛を認識し始めてから約15年。とてつもない衝撃だったのと同時に、毎年いつ来るかいつ出るかと怯えていた群発期が敵ではなくなった瞬間でした。

 

そしてこの記事を書いているまさに今も私は群発期の真っ只中です。

前にも書きましたが、群発は飲酒で誘発されるのでここ数年はお酒を飲んで、軽く症状が出たら(初回は大体軽い)ソッコーでクリニックへ行き、薬を約一月分処方してもらって、ほとんど症状を出すことなく群発期を終えることができています。

というわけで、この記事の結論としては、

さっさと話のわかる病院に行こう

でした。

群発期が怖くなくなるのは自分が思っている以上に心が軽くなりますよ。

 

 

 

次が最後の記事ですが、では具体的にどんな治療法があるのか、私がどんな薬を処方されているのか、群発期が来なくなることはあるのか。

そして、あなたの周りに群発頭痛を持っている人いたらどうしたら良いのか、その辺を書いています。

よろしければ最後までどうぞ。

 

次の記事を読む

-はじめに-

群発頭痛という病気をご存知でしょうか。

あまり聞きなれない病名かもしれません。

群発頭痛とは、数ヶ月から数年の周期である期間だけ、毎日もしくは数日おきに頭の片側にとても激しい痛みを伴う頭痛です。

あまりの激痛に自殺頭痛とも呼ばれる事も。

20~40代の比較的若い男性に多く(女性の約3~7倍とも)、有病率は約1000人に1人と、偏頭痛に比べても1/100程度なので馴染みがないのも仕方がありません。

そして、この頭痛はその発生原因が不明であり、根本的に完治させる治療法は現状ありません。

 

私もその群発頭痛に15年以上悩まされてきた1人であり、生活する上で色々な弊害を経験してきました。

同じ群発頭痛をもち、悩んでいる方には痛みの共有と軽減の糸口を、知らなかったという方にはそんな病気があるのか、周りに持っている人がいたらどうすればいいのかを書き記して置こうと思った次第です。

 

※なお、これらの記事は医療に関してはド素人の私一個人の経験則なので、基本的には(私の場合は)という枕詞が付いている前提でお読みください。

 

 

-Why the 群発?-

ではその群発頭痛とはどのような頭痛なのか。

冒頭でも少し触れましたが、ある特定期間だけに起こる頭痛で、その期間に集中している様子が群発地震に似ているところから来ているようです。

私の場合は約11ヶ月周期で約1ヶ月間、2日おきに大体2~3時間の間にだけ起こります。

人によっては数年周期だったり、数ヶ月間だったり毎日だったり、30分程度だったりとマチマチですが、基本的に発作の起こる期間は集中しており、その期間を”群発期”と呼びます。

私も一番長い周期だったときは約1年半、短い周期で半年、期間が2週間で終わったり2ヶ月間だったり、群発期の始まりと終わり頃は1時間程度で発作が収まったりと多少のムラがありますが、年中続くというようなことはまずありません。

(なかには慢性的群発頭痛と言ってずっと続く方も稀に居るようですが…想像するだけでゾッとします。)

ちなみに私の群発期中の自然発症は”今日出たから次は明後日”とキレイに2日に1回ということがほとんどです。

時間帯こそまばらではありますが、これだけは今までほぼ崩れたことがありません。

 

 

-How is 痛い?-

肝心の痛みですが、あの、もう、ただただもうただもう単純に、

 

痛い

 

いや、当たり前なんですけどね。

文章で人に伝えるのはとても難しいので、まさにピークで痛い時に頭をパカっと割ってはいどーぞ♡と痛みを体感してもらうのが一番手っ取り早いのですが…。

そうもいかないので、私は先の尖っていない棒をこめかみから目の裏まで力任せにめり込まれてグリグリされている様な感じと表現しています。

ガンガンや、ズキンズキンと脈打つのではなく、片側のこめかみ~眼底をギューーっと極度に締め付けられるよな、またえぐられるように痛むのがこの頭痛の一つの特徴です。(私の場合は必ず左側)

怪我や病気の大抵の痛みは寝たり座ったりして安静にしている方が楽だったりしますが、痛すぎてじっとすることすらままなりません。

その痛みは心筋梗塞、尿管結石と並んで生きているうちに味わえる三大激痛によく挙げられています。

なったことはないですが他2つもマジで勘弁してほしいですね。

前兆らしい前兆はなく、フッっとこめかみ辺りが痛んだかな?と思ったら数分後には転げ回りたくなるほどの激痛に襲われます。

一度痛みが出てしまったら最後、市販の頭痛薬や痛み止めなどではとても歯が立たないどころか、場合によっては余計気分が悪くなったりします。

酷い吐き気や嘔吐はありませんが、光や音に過敏になり、痛い側の目と鼻から無限に涙と鼻水を流して脂汗をかきながら数時間ひたすら激痛に耐えるしかありません。

特効薬などは現在あるにはあるのですが、それはまた後の記事で。

 

と、ここまでどんだけ痛いのかということを力説しましたが、基本的には群発頭痛で死ぬことはありません。

基本的には。

というのも、あまりの痛みに耐えかねて頭を壁に打ち付けたり、物を破壊したり、ベランダから飛び降りる、海外ではハンマーや銃で頭を撃ち抜いた(!)という逸話があるのが別名”自殺頭痛”と呼ばれている所以です。

人によっては錯乱状態に陥るほどの痛みなのです。

幸いにも私の症状は軽い方らしく、実際そのような行動に至ったことはないですが、意味もなく歩き回ったり、座っていると机をバンバンと叩きたくなる衝動に駆られたりする事もあるので気持ちはとても分かります。

 

 

-それは台風一過の如し-

さて、それだけ痛い群発頭痛ですが、痛みを耐えきって症状が過ぎ去ると嘘のように痛みも違和感も何もなくなります。

むしろ激痛から開放されたことに清々としてテンションが上りすぎるくらいです。

 

-なんだ、それなら良いじゃないの。

 

と、普通はそう感じると思います。

現に今まで症状の説明をすると大抵の人が、そうなんだ~ならまだ良いねぇ。というような反応が返ってきます。

しかし現実はそうもいきません。

発作が出ているときに一人、もしくは群発を持っていることを知っている人に囲まれていれば問題ないのですが、会社や出先など、そうではない状況がほとんどなのです。

そう、何も知らない人からすれば、急に黙り込んで涙をボロボロ流しながら時折唸ったり落ち着きのない様子になったと思ったら、数時間後にはスッキリした表情で何事もなく元気になっているとても情緒不安定なヤバいやつなのです。

また、私は基本的に日中にしか症状が出ないのであまり経験はないのですが、寝ている最中に発作が起こる人も多いとされています。

群発期中は寝ているときに先程書いたような激痛に毎日、もしくは数日おきに数時間襲われるのですから当然寝不足待ったなしです。

 

このように実生活上では”数時間限定”ということが仇となって周囲に認知されにくく、場合によっては仮病や単なる夜更かしだと思われることも少なくないのです。

”たかだか頭痛で”と軽く捉えらえることも。

そして、一旦群発期自体が収束するとまた次の群発期が来るまでの期間(寛解期と言うらしい)は何事もなく過ごすことができます。

私は約1年周期なので大抵は次回が翌年になります。そうなるともはや周りの人はほぼ覚えていません。

発症し始めてから、アーそういえばねー。と思い出してもらえれば良いほうです。

現に私も数え切れないほど症状の説明をして、ようやく親しい友人や会社の部署内の方には認知されてきましたが、それでもその一回り外側に居る人達には伝えきれないのが現状です。

 

 

-アル引き金−

冒頭にも書きましたが、残念ながら群発頭痛の根本的原因はまだ明らかになっていません。

ただし、メカニズム自体はある程度分かってきているようで目の奥にある太い血管が異常に拡張することで周囲が炎症を起こし神経を刺激しているのではないかと言われています。

そのため現在は群発期に入ったら予防薬を服薬することで症状自体出さないことに今の所は成功しています。

ただ一つの例外を除いては。

その例外とは、

です。

群発頭痛の特徴として群発期にアルコールを摂取すると百発百中で発症します。

これは発症した直後だろうが翌日だろうが関係ありません。缶ビールを半分も飲めば必ず出ます。

予防薬を飲んでいても出ます。カンケーありません。

というわけで群発期は強制的に禁酒です。

お酒好きの私にとっては結構な苦行なのですが、あの痛みのことを考えれば致し方ありません。

今は年にひと月の休肝月だと言い聞かせています。それくらいポジティブに考えないとやってらんない。

 

 

 

と、ここまであらかた群発頭痛がどんなものかということを説明してきました。

次の記事では私がいつ群発頭痛と出会ってから現在に至るまでどのような対処をしてきたか、また周りはどのような反応だったのかということを書いていきたいと思います。

要は自分語りがメインになるので(笑)、興味のない方は最後の記事に書いた具体的な治療法と今後、そして周りの人はどうしたらいいのか、その辺を読んでいただければと思います。

 

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