終焉。笑えちゃうほどの雨の中。 私は傘も持たずに歩く。 大粒の雨が私の体を撃つ。 ライターから赤い炎を出し、唇に挟まれた煙草へと近づける。 ライターから手を離す。 口先10数センチ先から一筋の煙が、空へと線を引く。 大粒の水の中、しかし、赤く燃えた光は、消えることなく、 煌々と力強く光を放ち続けた。 私の中の炎もそう簡単には消すことはできない。