壊れていく自分。









立て直すことはできるのだろうか。









大きな音を立てて壊れていくのが、手にとるようにわかる。












相手と話をした。










「他に好きな人はいないの?」


と聞かれ、



「いるわけないじゃん」


と返す。








相手に同じ質問を返す。










「いるわけない」という言葉を信じて。
















私は言葉を失った。



















「うん」

















「気になっている人が、あなたの他に一人いる。」




















何も考えれなかった。











ただ、手がガクガクと震えている。













その夜、相手と話をする。
















「あなたのことが、前より嫌いになったわけじゃない。」













じゃぁ、なんなの?












私にはよくわからない。











ただ、自分が壊れていっている。











「まだ、気にするような関係じゃないから、安心して。」














何をどう安心すればいいのだろう?











相手に「自分以外に気になる人がいる」のに、どう安心しろと言うのだろう。











何も考えられない。



頭は、真っ白だ。













今は、壊れていっている自分を見ていることしか。









私はいつまでもつのだろうか。










大破寸前だ。