競技前の施術について
千葉県浦安市のスポーツ障害専門家の伊佐です。
今日から2日間、辰巳で行われている競泳のワールドカップに参加するクラブに帯同しています。
泳ぎ込みで疲労しているコンディションで自己ベストを出す選手達の強さに驚いています。
僕が現役の時に強い選手は常に結果を出す。と先生が言っていましたが本当にそうですね。
帯同すると選手には大きく分けて2通りの施術をします。
1)レース後の疲労回復
2)レース前の調整
一番目は一般的なのでそれほど説明は必要ないと思いますが、問題は2番目です。
レース前の調整は選手からその日の身体の状態、アップ前後の感覚のズレなどを聞いて施術します。
でもこれが難しいんです。選手の感覚と必要な施術が一致しない事が多いからです。
例えば水泳選手に多いのは「肩甲骨の動きがわるい」。運動をしない人にもこの様な症状を訴える人は多いと思いますし、同じ事を色々な人(施術家、トレーナーなど)に言われる人は多いと思いますが色々と原因があります。
よく聞くのは(肩甲骨に限らず)
a)筋肉が凝りすぎて(固くなりすぎて)上手く動かせない。
それを解消するのに色々な人が色々なストレッチやマッサージなどの方法で筋肉を緩めます。しかし結構な割合で筋肉が凝っているのが原因というより次の
b)筋肉が弱い。
身体を動かすのに必要な筋肉が普段使わないので弱くなっているのが原因は思っているより多いです。通常凝っている筋肉があれば、その周辺に弱くなってバランスが取れない筋肉がありますが、それらにはリハビリやトレーニングを処方する必要があります。
でもa)は誰でも、b)は少し解剖学や運動生理学を勉強した人なら簡単に分かります。
そこで
c)のその他の原因がちゃんと把握できて処置できるかどうかが重要でスポーツの現場ではこれがポイントになります。
今日も実際に可動域は低下しているけれど筋肉の柔軟性は問題なし。筋肉の疲労はあり多少凝っているけれど筋肉をリラックスさせても可動域は改善しない選手がいました。そこでc)のその他、この場合は身体の動かし方に問題があったので、そこを改善させると結構可動域が戻りました。
今回は代償作用が強すぎてプライマリーマッスルが上手く動いていなかったのが原因でした。代償なのか連動なのかを見極めるのが大変なんですよね~。