とある作業所での、運動プログラム

この写真を見て戴けると、凄く出来る障害の有る若者に見えるでしょうか…
10年、この作業所の利用者さん達と関わらせて貰ってますが
自閉的傾向が強い知的に障害の有る利用者さんが多く居ます。
今回の利用者さんは4名
力が入ると服の首元を噛んで、いつもどの服もボロボロ
数年前は力が入ると、コントールが効かなくなり、鎮まるまで支援員が抑えていないと、壁にぶつかりに行ったり、自傷行為が半端なく

靴、靴下、イス、ありとあらゆる物を力任せに投げたりもします。
(注:力が入る事で物を投げる行為になるだけで、物を投げて傷付ける概念は全く有りません)
抑えている支援員も格闘の末、手や腕が血まみれになります。
運動プログラム中も何度かそういう時が有りましたが、淡々とプログラムを進めて、他利用者さんもそんな騒動など気にしない

だって、マイペースなんだもん
そんな彼も歳を重ねると、服の首元は変わらずボロボロだけど

ストレッチポール上で、うゥゥゥゥ〜〜と
力が入って、寝たままポール上で飛んでるけど
自分でコントールして、普通に戻ります
おかえり
ベッタリ支援員が付かなくても大丈夫になりました!
この部屋には以前、時計が有りませんでした。
支援員の腕時計、運動プログラム中の私の腕時計も外してました。
何故かって…
全ての出来事の始まりの時間を覚えます。
その時間に同じ出来事が行われない事の
恐怖と不安でパニックになります。
電車が遅れようもなら
ホームでエラいパニックになります。
それでは社会で生きづらくなるばかり。
パターンで動けるのは時には支援しやすい子ですが
少しズレるだけで大変な事の方が多いんです。
だから、私みたいな自由人が運動プログラムで関わり
好きな様に発言して、プログラムも順番なんて適当
たまに、いつまで待たせんねん
と
イライラしてる時もあったでしょう
知りません
私もマイペースですから
そうやって数年、関わってきて
日々の支援員さんとの訓練も有って
今では部屋に時計が掛けられ
私も腕時計を外さずに活動してます
時計をチラチラ見る事もなく、目の前のやるべき事に集中されてます。
凄い成長なんですよね
こだわりがこだわりで無くなる時
社会で生きて生ける幅が広がる時ですね