BUMP5月に新曲だすんですねー。






収益は全部義援金になるだなんて。









なんだか、当たり前のことを当たり前にできる人たちだよなぁ。
カラオケ18番ブログネタ:カラオケ18番 参加中






『JAP』

BASARAの



凄い声張ります。途中のよく分からない英語の部分は歌わないけどね。





あと『SAGA』(あんまりないけど)とか、『空想ルンバ』(千里ちゃんパート好き)とか。割と女性の歌の方が歌いやすかったりします。








カラオケ行きたいなぁ…。






行こうぜ鈴木さん(・3・)

「怒る」ということについて、考えてみた。

「子供を怒れない大人が増えてきている。」
以前テレビでそんなことを言っていた。
なぜだろう。
まぁいい。
そんなことはどうでもいい。
本題は違うところだ。

そもそも「怒る」とはどういうことか、辞書で調べてみた。
二つの意味があった。
「不快な心情をおもてにだす。」
「下の者を強く叱る。」
この場合前者はいい。
問題は後者だ。

「叱る」とは、相手の悪い点を責めることだ。

悪いこと、やっちゃいけないことをすると色々言われるということだ。

そういうことだ。

それが「怒る」だ。

そして、「怒る」というと、イメージ的には大声だ。
「馬鹿野郎!」と
「お前は何を考えてるんだ!」と
だがしかし、これはどうだろう。
辞書には「強く」とは書いてあるが、「大声」とは書いていない。

そして、「怒られる」とは怖い。
そういうものだ。
怖くなくてはいけない。そうじゃなきゃ反省なんてしないからだ。

はっきり言って、大声で怒られるのは怖くない。怒られてる側もそれは楽だろう。
ただ申し訳無さそうに聞いてればいいのだから。

何が怖いか。

意外と男の人よりも女の人の方が怖い。
まぁ、「怒る」ということ以外でも女は怖いと言うが。
「怒る」ということに関しても女は怖い。

そして、普段から怖そうな人も怖くない。

そんな人がいざ怒ったところで、普段と大して変わらないのだから怖い筈がない。

どういう人が怖いか。

それは、普段優しい人。というより普通な人だ。
つまり、普通な女の人が怒ると結構怖いということだ。

なんだよ色々言っといてそんなかよ。
と、ね。

たとえば、そうたとえば、よく行くお店。
図書館とかでもいい。
しょっちゅう行ってる行きつけの場所があるとしよう。
そこで働いてるお姉さん。
もちろんこの2人は顔見知り。
このくらいの距離感。

そして、たとえば、このお姉さんに悪いことをしてるところを見つかったとしよう。
悪いこと、それは万引きだ。
上原くんはビビる。
お姉さんもびっくりだ。ちなみに上原くんとは万引きした子の名前だ。

「何してるの?」
お姉さんは言う。
少しうわずった声で言う。
上原くんは固まったままだ。
そして次の瞬間、きょとんとしていたお姉さんの顔は急に険しくなる。

焦った上原くんはとにかく謝る。
「ご、ごめんなさい」
万引きをした者への処罰、それは最悪の場合、親はおろか、警察まで呼ばれてしまう。
それはマズイ。
とても困る。
「……魔が差したんです。こんなことする気は――」
「いいから、こっち、来なさい」
お姉さんは上原くんの手を引っ張って、店の奥の部屋へと歩いて行く。
関係者以外立ち入り禁止の部屋だ。

「反省してます!いや、マジで、ホントに」
「説教するから、こっち、来なさい」
お姉さんの声は、それはそれは平坦で、上原くんはすっかり恐ろしくなる。
真っ暗な部屋へ連れ込まれる。
お姉さんは蛍光灯をつけた。
「座りなさい」
小声で命令してくる。
その声はすでに、今まで聞いたことがない冷たい声だ。

上原くんはできる限り身を縮めて、椅子に腰を下ろした。
しおらしく肩を丸めてうつむいて、これ以上ないくらい反省した素振りを見せる。
上原くんの人生はいまから数分間の反省演技にかかっているようなものだ。

「怒るからね」
お姉さんも上原くんの目の前に腰を下ろした。
「ごめんなさい」
上原くんは謝る。
「怒るよ」
「……ごめんなさい」
さらに謝る。
「すごく怒るよ」
「…………」

わかったから早く怒れ!
と叫び出したい。

上原くんはもう、とっくに準備オーケーなのだ。
さり気ない言い逃れを限界まで繰り広げてやる心構えは、すでにしっかり用意してある。
まず最初にお姉さんが怒ってくれなければ、言い訳のしようがないのだ。
早く怒れ。
しかってくれ。
黙ってないで、なんか言ってくれ。
黙られると、よけい不安になってくる。

「…………」
しかしお姉さんは、なおも無言だ。

――これはもしかしたら、沈黙を上手に使いこなして、オレに猛省をうながそうという高等戦術なのだろうか。

いやいや。
もしかして、沈黙に耐えきれなくなったオレが先に口を開いてしまうのを、虎視眈々と待ち構えているのではないか?

それは、マズイ。
とても、マズイ。

自分から口を開いてしまうと、余計なことまでも、ベラベラベラベラ喋ってしまいそうな気がする。
そんなことをしたらお姉さんの心証を悪くしかねない。
なんとなくそんな気がする。

「…………」
だが――上原くんはついに沈黙に耐えきれなくなり、顔を上げてお姉さんを見る。

お姉さんは――しかし、「ああ。困った」という顔をして、テーブルの真ん中あたりを睨んでいる。
妙に、疲れたような、そんな表情だ。

お姉さんは目を落としたまま、ぽつんと呟く。
「……君、名前は?」
「えっ、あ…上原…亮介です」
「そう……上原くん、お母さんに叱られたこと、ある?」
「いや、まぁ、そりゃ、何度も」
「お母さん、どうゆうふうに叱った?」
「どうゆうふうにって――『遊んでばっかりいないで、少しは勉強しなさい!』とか『ゴミはちゃんと分別しなさい!』とか、ストレートに」
「……なるほど。それじゃあ、私もそうやって叱ります」
お姉さんは何かを決心したかのような大仰なそぶりで顔を上げて、深々と大きく息を吸い込んだ。

そして――怒鳴った。
「店の物盗ったらダメでしょ!」
お姉さんの怒鳴り声は、午後八時の店内、その隅々にまで響き渡るほどの大声で、上原くんは二十五センチほど、ビクッと腰を浮かせてしまった。

――大丈夫か?この人。
上原くんは、他の店員が集まってくるのではないかと思い、きょろきょろと前後左右を見回してみる。
が、怒声の余韻が消え去ると、店内はひっそり静まりかえった。
お姉さんの静かな呼吸音と、バクバクいう上原くんの心臓の音以外、何も聞こえない。
どうやらこの店にいるのは、自分とお姉さんだけらしい。
上原くんはすこし安心した。

それから再び不安になってくる。

お姉さんは、またまた顔をうつむかせて、それっきり黙ってしまったのだ。
「…………」

これでも上原くんは目上の人に怒られるのには慣れている。
人生の半分以上を児童や生徒として生きてきたのだ。
怒鳴られたり、罵られたり、呆れられたり、それに対する上手な言い訳をしてみたり――などなどといった学生の基本スキルはとっくに習得済みである。
もはやちょっとしたプロフェッショナルと言っても良い。

しかし現在のこの状況は、これまでの経験に照らし合わせてみても、かなり特異な部類に入った。
怒るべき役割の人が押し黙ってしまい、何も言ってくれない。
それはもう、だいぶ、どうしていいのかわからない。

もう、説教は終わったのか?
それともこれから本格的に始まるのか?
オレはどのような態度をとるべきなのか?

「…………」
わからない。
わからないながらも、これ以上この沈黙には耐えられそうにない。
上原くんは、取りあえず適当に口を開いてみる。

「……あのう」
そしたらお姉さんは、うつむいたまま、言った。
「……お酒臭いね」
「はぁ?オレ、酒なんて飲んでませんよ。あんなもんマズイから嫌いなんです、いやホント。友達に無理に誘われたときぐらいしか――」
「そうじゃなくて、私が。外で飲んできたばっかりだから」
言われてみると、確かにお姉さんの顔は赤かった。
「こんなんじゃ若者の教育に悪いわ。そうでしょう?」
「いや、そうでしょう?とオレに訊かれても――」

その瞬間、お姉さんは顔をぺたんとテーブルに突っ伏し、底の方から見あげるような格好で上原くんを睨んだ。
「……だけどね、大人はね、お酒の力が必要な時もあるの。飲まなければいけないときがあるの。それを妨害する権利は誰にもないでしょう?わかる上原君?」
「そ、そうですよね」
なんか、妙な方向に状況が動いていく気配を感じる。
「でもね。別に酔ってるわけじゃないのよ。ただね、人を怒らなきゃいけないのが初めてだったから、少し困っただけで。こういうの、教えられたことなかったから」
「なるほど」
酔っているらしい。
かなり。
「店長だったらどうしたと思う?やっぱり警察に通報したほうが良いと思う?」
「い、いやぁ、それはちょっと厳しすぎるような――」

と、お姉さんは唐突にわめいた。
「だいたいね!つい最近まで大学生やってた小娘が、なんの因果でこんな店の店員をやらなきゃならないの!」
上原くんはびくんと三十センチほど腰を浮かせる。

お姉さんは、にこり、と笑った。
「……な・ん・て・ね。――別に悪い仕事じゃないわ。まだ就職浪人やってる友達に比べたら、とてもいい話よ。客の相手と掃除だけやってればいいんだから、楽な仕事。あんたみたいな馬鹿な高校生さえいなければ、もっと楽だけど」
「いやぁ、まったく……も、申し訳ないです」

「それでもね。別に私は怒ってるわけでもないのよ。そこを理解してね。仕事だからね。――もし、ここの店で万引きが起きたなんてことになったら、店の評判が落ちるの。そうなったら、こんな店なんて誰も来ないの。だから厳しくやらなきゃだめなの。わかった?」
上原くんは何度もうなずいた。しかし、この話がどこに転がっていこうとしているのか、それはいまだにさっぱりわからなかった。
お姉さんはいつになくだらけた口調だったが、上原くんの方は、ものすごい緊張感で胃に穴が空きそうだ。

「私だってね。あんたぐらいのときは、それはそれは楽しかったわよ。毎日遊んでたんだから。そうでしょう?上原君も、楽しいんでしょう?」
「はぁ。えぇ、まぁ」
「だからこうやって万引きなんてやっちゃったのよね。スリルが楽しいんでしょう?明日は土曜日だしね。ゲームセンター?カラオケ?遊び相手は男友達でしょ、絶対。女の子がいても、せいぜいグループでわいわいやるだけ。君なんて、絶対モテそうにないもんね。実は結構、暗そうだもんね。根本的な明るさがないのよね。わかる?君ぐらいの年頃なら、ただバカみたいに明るければ、それで結構モテちゃうの」
「…………」
「でも、モテなくたって、楽しいよ。見ればわかるよ。うん、楽しい。モテた方が楽しいけど、そうじゃなくても大丈夫。……だからもう、行きなさい」
「は?」
「もういいよ、帰って」「はぁ……あっ、また…来ても大丈夫ですか?いや、ホント、もう万引きなんてしませんから!」
「うん……いいよ。だから、早く行きなさい。頭が痛いから」
お姉さんは両手で頭を抱えて、テーブルに突っ伏した。

上原くんは恐る恐る椅子から立ち上がり、部屋を出ようとする。
お姉さんが言った。
「……でもね。気をつけた方が良いよ。楽しい時間があればあるほど、だんだん辛く、なるからね」

その言葉が向かう方向が、上原くんにはいまいちつかめない。上原くんに対する注意のようでもあり、独り言のようでもあった。
だから上原くんは振り返ることをせずに、戸を開ける。

「良いときは、あっという間に終わるからね。びっくりするぐらいに、なんでも消えて、いくからね。でも、そんなに悲しむことはないのよ。最初から、そうゆうものだとわかっていれば、お酒を飲めば、大抵は大丈夫」
店内に出る。

「気をつけなさい。浮かれすぎないように、気をつけなさい。もうこんなことしちゃダメよ」

上原くんは店を出る。
帰り道はろくに街灯も無く、真っ暗だったから、なかなかに怖い思いをした。



小説かよ。

まぁ、なんか小説みたいになってしまったが、こんな風に怒られたらそれはそれは怖いだろう。
上原くんも、もう二度と万引きなんてしないことだと思います。

ということで、まぁ、人を怒るときはこういうふうに怒れば良いんだと知りました。


余談ですが、あのお姉さんは失恋していたのでした。
その後、男との失恋はすっかり忘れ、新しい恋に向けて驀進中という噂です。

よかったですね。


大変ですね。