SIERA LEONE 2013 Spring collection #5 後編 | ISBIT DAIKANYAMA

SIERA LEONE 2013 Spring collection #5 後編

こんにちは。

SIERA LEONEの渡辺です。


今回は引き続き 2013 spring collection のリリース
第5章 <後編>をお送りします。




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05: Mythos <後編>




ふと見下ろすと君が持っていた大きな本が落ちている。
開かれたページにはたくさんの文章。その中に一際目立つ文章があった。



“はじめにことばがあった。ことばは神とともにあり、ことばは神であった。”



君は毎日たくさんの本を読んでいる。そして文を書くのが大好きで、
思いついたら真っ白な本に書き留めるんだ。



最初は小さいノートだったのに、すぐ言葉が溢れちゃうから
どんどん大きくなって今じゃ君の顔より大きな本を持ち歩いてる。




少し前に君が大きな口を開けて

空気を吸っては本をめくり、また空気を吸っては次のページを開き

何をしているのかと訪ねると、君は屈託のない笑顔で

「ことばたちを くうきにとかして それをぜんぶ すいこんでるの!」

って答えたんだ。




それを聞いて僕もなんだか見えた気がしたんだ。
その“ことばたち”が空中に飛んでつながったり途切れながら、
君の一部になってくのを。





君は、ことばを紡ぎだす天才だった。






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“Mythos シリーズ”


ISBIT Diary


“Mythos シリーズ”



今回のテーマにもなっている“ミュトス”



ミュトスとは人が語る”ものがたり“や“お話”全般を指します。

“ことば”の持つ力。伝えることの意味。



人から人へ語り継がれるものは、

話し手の表現や聞き手の受け皿によって

些細な変容を繰り返しながら

受け継がれていきます。



お洋服をつくる私たちも

媒体は違えど、伝えることは同じだと思います。



ISBIT Diary





大切な誰かに想いを伝えるとき

お花を贈ることがあります。



花は実用性がある訳ではなく

しかもすぐに枯れてしまう。



それでも人は花に想いを託し

相手に受け渡す。




そんな花束を想像して

オリジナルのフラワーテキスタイルになりました。







明日は、“06: Timeless moon”をアップ致します。
楽しみにしていて下さいね。