今の自分から16歳の頃の自分へ。
こんにちは。
広報の松村です。
今回のブログは、
ISBIT GUARDIANの渡辺 翼さんをご紹介させて頂きます。
渡辺さんは、イギリスで1年間ファッションを学んだ後、
ISBITに入社。
渡辺さんの絵や写真はとても素敵で、
シンガポール研修の際に渡辺さんに撮ってもらった写真は、
私の宝物になっています。
ISBIT GUARDIANのタグや、

カタログの挿絵


小物やカットソーも渡辺さんの描いたイラストです。


優しさが溢れていますよね。
渡辺さんの16歳の頃って、
一体、どんなふうに過ごしていたんでしょうか。
今の自分から16歳の自分へ語りかける事ができたなら、、
渡辺さんに、伺ってみました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
皆様こんにちは。
ISBIT Guardian の渡辺です。

ふと、昔の自分とはどんな子供だったろう?
と、中学の卒業文集を開いてみました。
卒業文集の3年2組。
クラスの表紙は自分が描いた絵で思わず驚きつつもページをめくりました。
目次には、
空想 ・・・・・ 渡辺 翼

題名は “空想” でした。
10代の思春期真っただ中であったろう時期、
“空想” という題の作文は、こんな文で始まっていました。
~よく、昔に戻りたいと言う人がいる。私も中学校に入りたての頃はそう思っていた。
小学校に戻って、やり直したかった。だけど、たとえば私が、小学生に戻るとする。
今のまま小学生になっても、やっぱり考え方は中学生だし、小学生の輪の中には溶け込めないだろう。~

中学生といっても侮ってはいけませんね。
想い耽る事は変わらず。
小学生の時、強く感じていた事を思い出しました。
「大人は子供を軽く見てる。大人が思う以上にいろいろなことを考えて行動しているんだ。
大人から見れば、子供の戯れ言かもしれない、ただ、子供は本気でその一時一時を生きているんだ。
自分が大人になってもこの想いは絶対に忘れたくない。反復して忘れないようにしよう。」
小学生でこんな事を思っているなんて、と今なら思うのですが
実際、すでにその強い想いさえ忘れていた自分がいました。
大人の世界から見れば、子供の考えは確かに未熟かもしれない。
でも、子供の世界では、それが成熟した常識かもしれない。

その時の自分が何を考えていたか?なんて記憶の倉庫にしまっていたら
すでに満員御礼、引っ張り出すのも一苦労です。
日記とまではいかないまでも、書き留めておく事は大事だと思います。
一種のタイムカプセルみたいですよね。ふとしたところで見返すと
鮮やかに記憶が蘇ったりして。
作文は昔に戻りたい・・・というところから、タイムマシンがもしあったら・・・
という話になり、
最後はこう締めくくられていました。
~今までの失敗は、成功につなげるためのヒントだと思えばいい。
未来を知らないからって、運命が不幸になるわけでもない。
だから、今だけでいいと思う。今が、もし不幸だとしても、タイムマシンに逃げないで、
“今”をちゃんと生きようと思う。そして、そんな人間になれたらいいなぁ。~
「今の自分から16歳の自分へ」
私は今まで逃げずにここまで来ました。
今をちゃんと生きる大人になれているかはわかりません。
ただ、浮遊するチャンスは掴んできたつもりです。
あの時のあなたと同じで今でも、未来を知ろうとは思いません。
でも、未来を創る気持ちは旺盛です。
今の私には、あなたの文が新鮮です。
あと5年後に見返したらまた、あなたの文はさらに新鮮に映るでしょう。
そうやって経過する年月とは反比例して
過去の自分を何度も繰り返して、反復して、
そのうち、まぁるい人になれるのだと信じています。
あなたも私の先生です。どうもありがとうございます。

皆さんの卒業文集にはどんな“あなた”がいましたか?
皆さんもたまには、過去の自分を振り返ってみてみると、
意外な新しい発見があるかもしれませんよ。