野の花の家 | ISBIT DAIKANYAMA

野の花の家

みなさんこんにちは。PRアシスタントをしております、高野千春です。
今年もあと僅かとなり、クリスマスのイルミネーションで街は鮮やかに彩られ、誰もが慌ただしくも、どこかわくわくする気持ちを抱えて忙しなく通り過ぎて行きます。
師走という心なしか気持ちまで先急ぐこの時期に、是非少し立ち止まり、皆さんにも考えて頂きたいお話があります。

先月の事になりますが、私を含め数名のISBITスタッフで、千葉県木更津市にある「野の花の家」を訪ねて来ました。野の花の家は児童福祉法による児童養護施設で、大人の様々な事情で両親や家族と一緒に生活出来ない子ども達が、ここを2番目の家として一緒に生活しています。40名の子ども達が4つの家(グループ)と1つのホーム(分園型自立支援施設)に分かれて、地域にあるごく普通の家庭と同じ様に生活しています。

ISBITの社長の意向で、以前この家の子ども達にお洋服を寄付させて頂いた事があり、現日本の実情を全スタッフが把握すると共に、会社のファッションの活動を通して生まれた利益のうち、その余力を少しでも世間の求められる場所に巡らせ、全スタッフから生まれるエネルギーを上手に循環させていきたいという考えで動いています。

最近テレビのニュースや誌面でもよく目にする、実の親による子どもへの虐待、そして育児放棄。親としての自覚を持たない未熟な大人の無責任さを、小さな身体いっぱいに背負って辿り着いた子ども達が、そこにいました。

訪れた私達がまず何より驚いたのは、子ども達の屈託のない笑顔と、小さな身体から溢れんばかりの元気。勝手な偏見かもしれませんが、暗い過去を背負いこの様な立場に追いやられた子どもが、こんなにも健やかに笑い、人懐っこく甘え、愛情深い歓迎をしてくれるとは想像していなかっただけに、私は深く胸を打たれました。そしてそれは、この野の花の家での生活が愛情溢れるものである事を物語っていました。

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野の花の家を含む3つの児童支援施設を抱える、社会福祉法人「一粒会」の理事長であり、野の花の家の一番のお母さんである花崎みさをさんにお話を伺った所、子どもへの家庭内暴力や、育児放棄、親の幼児化は年々増加する傾向にあり、野の花の家の様な児童支援施設にやって来る子どもの数も、数年で3倍に膨れ上がっているそうです。この様な子ども達に必要なのは、多くの子ども達が今過ごしている、ごく当たり前の生活であり、とりわけありのままの自分を無条件で受け止めてくれる大人がいる所です。そして、条件の良い時もわるい時も、ありのままを表現出来る場=家であり、大人として、社会人として生きる為に必要な事を、しっかりと教えてくれる大人の存在です。
花崎さんは、この野の花の子ども達の存在を、一人でも多くの人々に知ってもらいたいと語っておられました。一人でも多くの人と出会い、愛情に触れたり、影響を受けたり、そして自分の感性を育む機会を与えてあげたい、そして豊かな人間に育って欲しい。

やがては人の親となる私も、今回の事で子どもを育てるという責任の重さを改めて実感しました。社会で生きて行く限り、人の幸せは人によってつくられていくものだと思います。人との出会い、人のつくる環境、自分の行い、その原点となる家庭を、親としての責任感を持ち、愛をもって、築いて行かなければならないと思いました。

野の花の家のみんなと
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ISBITオリジナルのぬいぐるみのプレゼントに、みんな大喜びしてくれました
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子ども好きの中村さんはすっかり仲良しです
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ISBITでは前回と同様に、先月末にクリスマスプレゼントとしてコートと時計を送らせて頂きました。ちょっぴり早いクリスマスプレゼントとなりましたが、少しでもあったかい気持ちになってくれたらいいな、と思います。
是非皆さんも、彼らの事を心に留めて下さい。そして一度、このあったかい家を訪ねてみてはいかがでしょうか。