牧師が伝道礼拝や記念礼拝に招かれて宿泊を要する場合、ホテルを用意するのが一般となって久しい。わたしが子どもの頃聴波 誠夫牧師が礼拝のご奉仕で小松から名古屋に来られた時、わが家にお泊まり頂いたことを覚えている。また、わたしが東神大の学生時代に桑田 秀延学長もわが家にお泊まり頂いたことがあるが、今では一寸考えられないことである。当時は今ほどホテルも多くは無くこうして信徒の家庭が用いられることは、決して珍しいことでは無かったように思う。

 牧師が伝道の旅先で教会員の家庭に親しく迎えられ、得難い信仰の交わりをその家庭に残して行くと言う話しを最近は聞かなくなったが、これも時代の流れなのであろう。

 ところで20周年の特別礼拝で加藤 常昭牧師をお迎えするに当って、委員会で相談の結果教会により近い所で言うことで、B・M長老のお宅でお泊まり頂くことになり、ご夫妻が心を込めてお世話下さった。一方、ご多用でお疲れの中慣れない土地に来て、その家の客になって頂くことは、何かとご負担の多いこととは思われたが、先生は快くお泊まり下さった。

 ご聖日の記念礼拝を終えられた後は、ごゆっくりして頂きたいと言うことで、N長老ご夫妻が新阪急ホテルを予約して下さった。こうしてご奉仕下さる先生のために、教会員がそれぞれの立場で心を配り喜んで力一杯に働いた。

 さて、20周年を迎えて行われたことに夕礼拝の中止がある。夕礼拝は創立以来守り続けられて来たが、長らく出席者は牧師夫婦のみとなったため方向転換することとし、20周年を機に午前9時から第1礼拝を捧げることとした。そこでこひつじ園や教会学校の親達にも礼拝に出席して頂きたいと言う伝道的視点から、従来の中高科の礼拝にこれらの方達を迎えた礼拝を第1礼拝として捧げることとした。こうして創立20周年から日曜日にはこひつじ園、幼稚科、小学科、第1礼拝と四つの礼拝が捧げられることになった。

 

 

教会学校生徒への創立20週年の記念ワッペン