67歳、日曜日の朝、背の痛みで目が覚めた。

 

目が覚めるほどに激痛。右向き、仰向け、左向き、どの態勢になっても収まらない痛み。

 

 

起きて立ち上がると、徐々に消えた痛み。

 

 

これは何なんだ!

 

 

落ち着いて、いろいろと試してみた。

 

どうやら、身体を前かがみにしたり、反らしたりすると、胃の左あたりがシクシク痛み、その裏の背中の部分に激痛が走るようだ。

 

最悪は横に伏せること。右、左、上、どの態勢も背中の激痛で1秒と我慢していられない。

 

 

どうやら、立った姿勢、床に座った姿勢、椅子に座った姿勢、それが痛みから逃れる態勢のようだ。

 

共通していえるのは、上半身が真っすぐに正しい姿勢が痛みから逃れる方法のようだ。

 

 

67年、姿勢においても、食生活においても、『規則正しい』ということには正反対の私への最大の嫌味か?

 

んなことは言ってられないッ。

 

 

私のつたない知識の中では、これは内臓関係。胃、肺、もしくは結石と思い込んだ。

 

内臓系のガンは自覚症状がなく、痛みが出てきた時点でもう末期。

 

 

まあ、この年になればどこか悪くなる。それも仕方ないか。

 

それよりも、痛みが取れない今が、私にとっては大変。

 

 

夜が寝れないのだ!

 

なんせ、横になれない。

 

 

上半身を真っすぐに・・・・・・その体制は思いの外、大変。

 

長い間座っていると、態勢は徐々に崩れ、胃の横がシクシク痛み出す。

 

立っているのが一番の痛みのない方法。

 

 

立っては疲れ、座っては痛み、繰り返しで朝まで時を待つ辛さは並大抵ではなかった。

 

 

 

月曜になって、仕方なく病院に行った私。

 

その病院では初診の私だが、孫をよく連れて行き、自分も良く診てもらう妻のことを『むっちゃんばあちゃん』と呼ぶ先生は私のことを『むっちゃんじいちゃん』と呼んでくれ、親身になって診てくれる人だった。

 

「この年になれば何かあるから、全部検査してみ「ましょうか」

 

近くの大きな病院でCT検査の『紹介状』を書いてくれ、その結果をCDを見ながら即、判断してくれた。

 

結果は、肺も内臓も異常はなく、痛みの原因はわからない。

 

 

次の日、胃カメラを飲むことを決められた私は夜から絶食をし、また、辛い立ち座りの朝を迎えた。

 

与えられた痛み止めも効かず、眠さの中で眠られずに立つ私は気分が悪くなり、朝まで4度も吐くハメとなった。

 

 

 

他は悪くない、胃カメラを飲む。発見されるのは、やはり『胃ガン』。

 

ガン保険でも入ってりゃ良かったな・・・・・・。そう思った私だった。

 

 

 

初めての胃カメラ。苦痛とは聞いていたが、吐こうとしちゃダメと言われたが、そんなことは吹っ飛んだ。

 

オエッ、オエッ、のやりっぱなし。とにかく、とにかく、速く終わってくれぇーっ。

 

 

結果、胃カメラでも何も出てこなかった。

 

喉から、胃、十二指腸までを撮ってもらったが、何もなし。

 

 

結局、別のことから出た身体の重大な部分は、血液検査から出た糖尿病一歩手前の数値。

 

『痛みを止めたい』、私の最大の願望とは裏腹に、出た薬は糖尿病関係、始動も糖尿病予防の食生活の徹底命令だった。

 

 

 

我が家にある大きな座椅子なら1時間程度は寝れることを発見。徐々に痛みが湧いて、1時間がやっとだったが、起きた時はしばらく鈍痛が続くが、それでも、斜めとはいえ横になれる。

 

それは大きかった。

 

 

『ガンがない』とわかって、この際、言われた通り食を改善してやろうと思った私。

 

 

いまでもまだ原因不明の『痛み』はあるが、なんとか、パソコンもこれだけ打てるようになった私。

 

一日の内で、昼間の方が座椅子で寝ても痛みが薄くなることを知った私。

 

ならば昼間に重点的に寝れば・・・・・・発想も変えた。

 

 

 

67歳、いろいろあるさ。これからも。

 

まずは、糖尿病への挑戦。

 

 

 

長生きしたって、何のいいことがあるかわかんないけど、とりあえず、当分は生きていたいからさ。