桜花賞はディープインパクト産駒アユサンが勝利。

 

マルセリーナから始まるディープインパクト産駒デビュー3連勝。

 

牝馬クラシックにおけるディープインパクト産駒の強さを見せつけた。

 

 

そして、オークス。

 

 

ディープインパクト産駒に新たな有力馬が登場した。

 

関西のリーディングトレーナー、角居勝彦師が送り出すデニムアンドルビーだ。

 

母は未出走のベネンシアドール。伯父にサイレントディール、伯母にトゥザヴィクトリーという良血。

 

 

3歳2月とデビューは遅く2,2,1着と、3戦目で未勝利勝ち。

 

即、臨んだオークストライアル・フローラSで1番人気となり、最後方から大捲り、勝利。

 

圧巻の強さを見せつけた。

 

 

 

デニムアンドルビーが勝ったフローラSで2着となったエバーブロッサムもまた、ディープインパクト産駒。

 

母はサクラサクⅡ。半姉はウオッカに勝ってヴィクトリアマイルを制したエイジアンウインズだ。

 

新馬戦は6着だったが、未勝利戦を勝ち、フラワーカップをサクラプレジールの2着。

 

フローラS2着で4戦1勝、2着2回。『最強の1勝馬』としてオークス挑戦だ。

 

 

 

 

『新星』ディープインパクト産駒2頭に対戦するのは、桜花賞ワンツーのディープインパクト産駒。

 

桜花賞1着アユサン、2着レッドオーヴァルだ。

 

 

 

桜花賞トライアル・チューリップ賞3着から7番人気で臨んだアユサン。

 

母バイザキャット。全妹にマウレアがいる。

 

本番で見せた鋭さ。父譲りの切れ味で『女王』の座をもぎとった。

 

新たに迎えたライバルはディープインパクト産駒。

 

唯一、『2冠馬』となる権利を持つアユサン。新興勢力には負けられない、意地がある。

 

鞍上は乗りなれた丸山元気に戻った。

 

 

 

桜花賞2番人気2着のレッドオーヴァル。

 

半兄は安田記念を制覇したストロングリターン。

 

距離2400mに不安を持つも、鞍上はアユサンで桜花賞を制したクリスチャン・デムーロ。

 

騎手の腕で距離の不安を取り除いて見せるか?

 

 

 

 

桜花賞1番人気4着に敗れたクロフネサプライズ。

 

ハマれば、2400mでも一気の逃げを見せるか?

 

手綱を取るのは武豊だ。

 

 

 

 

新馬戦・フラワーカップ連勝で臨むのはサクラプレジデント産駒サクラプレジール。

 

 

阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬はローブティサージュ。桜花賞5着からリベンジ狙う。

 

 

ディープインパクトの半妹はトーセンソレイユ。2戦2勝で挑戦した桜花賞は7着。

 

 

 

父はスズカマンボ。天皇賞春を13番人気で勝った、意外性ある馬。

 

その血を引き継ぐか?メイショウマンボ9番人気。

 

桜花賞トライアル・フィリーズレビューを勝ち、桜花賞4番人気10着。

 

6戦3勝、2着1回。阪神ジュベナイルフィリーズ10着、桜花賞10着、G1では不甲斐ない戦績も、それ以外では、ほぼ完璧なレースぶりのメイショウマンボ。

 

あるようでない実力か?ないようである実力なのか?

 

鞍上・武幸四郎とともに、その真実を求め、ひた走る。

 

 

 

5月19日、オークス。

 

1.レッドオーヴァル

2.ブリュネット

3.メイショウマンボ

4.アユサン

5.デニムアンドルビー

6.サクラプレジール

7.ティアーモ

8.ブリリアントアスク

9.ローブティサージュ

10.リラコサージュ

11.クラウンロゼ

12.フロアクラフト

13.エバーブロッサム

14.プリンセスジャック

15.セレブリティモデル

16.クロフネサプライズ

17.スイートサルサ

18.トーセンソレイユ

 

 

1番人気デニムアンdルイー、2番人気レッドオーヴァル、3番人気アユサン。

 

4番人気クロフネサプライズ、5番人気エバーブロッサム。

 

 

ゲートが開いてサクラプレジール、クラウンロゼが行く姿勢を見せたが、

 

外から一気に先頭を奪ったのはクロフネサプラズだ。

 

 

1,2コーナーを回り、。先頭に立ったクロフネサプライズ。

 

3馬身離れてサクラプレジール、トーセンソレイユが並び、

 

さらに3馬身離れてクラウンロゼ。

 

 

バラバラの先行勢を見ながら進むティアーモ、フロアクラフト。

 

エバーブラッサム、リラコサージュが行き、

 

その後方にメイショウマンボ、アユサン、スイートサルサが並んだ。

 

 

後方にはローヴティサージュ、レッドオーヴァル。

 

最後方から一つ上げたのがデニムアンドルビー。

 

最後方がブリリアントアスクだ。

 

 

 

1000m通過59秒6、平均ペース。

 

 

3コーナーへ向けて、クロフネサプライズがグングン飛ばし、

 

8馬身ほどの差をつけた。

 

完全な独り旅。

 

 

 

4コーナーめざして、さすがに差を詰める後続。

 

クロフネサプライズに、2馬身差まで迫って直線に入った!

 

 

クロフネサプライズに迫るトーセンソレイユ、クラウンロゼ!

 

その外から来フロアクラフト!

 

 

最後の坂を駆け上がり、先行勢が一気に失速する中、

 

外から伸びたのはのは、メイショウマンボだ!

 

 

内から同じ黒帽、アユサンも馬群を割った!

 

 

メイショウマンボの外から差してきたのはエバーブロッサム・戸崎圭太だ!

 

先頭に立ったメイショウマンボをめがけて、グイグイ伸びたッ!

 

 

 

馬群の内で、ひたすらこの時を待ったメイショウマンボ。

 

『武豊の弟』、それすら忘れられがちとなったメイショウマンボ鞍上・武幸四郎。

 

 

人気はないが、素質を感じていたメイショウマンボで、

 

秘かに狙っていた・・・・・・『栄冠』。

 

 

誰にも、誰にも、交わさせはしないッ。

 

 

エバーブロッサムの伸びを封じた。

 

 

後方から、ようやく伸びてきたデニムアンドルビー!

 

3番手を行くアユサンをとらえるのが、精一杯だった。

 

 

ないようで、確かに、確かにあった実力。

 

 

メイショウマンボが一気に上り詰めた『女王』の座。

 

その輝きに、打ち震えた。

 

 

1着メイショウマンボ

1馬身4分の1

2着エバーブロッサム

2馬身

3着デニムアンドルビー

1馬身4分の1

4着アユサン

1馬身4分の3

5着フロアクラフト

 

 

(つづく)