牝馬マイルG1、ヴィクトリアマイル。

 

 

牡馬相手に強さを見せつけるブエナビスタvs『牝馬3冠』アパパネが話題の中心となった。

 

 

3歳実績では勝る4歳牝馬№1アパパネ。

 

だが、単勝1.5倍、人気で圧倒したのはブエナビスタだった。

 

有馬記念終了時で17戦8勝、2着6回、3着3回。G1・5勝。すべて3着以内。

 

秋華賞、3着降着で『牝馬3冠』こそならなかったが、古馬となって牡馬相手に圧倒的存在感を示し、ヴィクトリアマイル、天皇賞秋を制覇。ドバイシーマクラシック、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念は2着。

 

2歳上のウオッカ、ダイワスカーレットに負けず劣らずの『強い強い牝馬』を継承した。

 

 

2月、前哨戦を使わず直行で挑戦したドバイワールドカップは、ヴィクトワールピサ、トランセンドのワン・ツーと日本馬が活躍するなか、8着。

 

初めての着外という屈辱を味わった。

 

日本に戻り第一戦。負けられないところ。

 

 

 

 

ブエナビスタと同じく阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、『2歳女王』。

 

3歳、桜花賞、オークスを勝ち『2冠』。秋華賞も制覇、メジロラモーヌ、スティルインラブ以来の『牝馬3冠』を達成。

 

実績ではブエナビスタを抜いた。

 

ブエナビスタのような、『力でねじ伏せる』強さを見せることはないが、ここ一番、負けない強さを誇るアパパネ。

 

 

4月、始動戦。牡馬相手のマイラーズカップはシルポートの4着。

 

1歳上のブエナビスタとの初対戦となったヴィクトリアマイル。

 

比べものにならないほどの難敵と互角に渡り合ってきたブエナビスタ。

 

憧れの存在。意識は、『挑戦』あるのみだった。

 

 

 

 

3歳時は桜花賞11着、秋華賞5着、アパパネには歯が立たなかったレディアルバローザ。

 

4月、中山牝馬S、10番人気でフミノイマージン以下を差し切った。

 

まさに、快挙。

 

勢いに乗って、強い、強い壁にぶち当たる。

 

 

 

阪神ジュベナイルフィリーズ2着、秋華賞2着、アニメイトバイオ。

 

 

桜花賞5着、オークス6着、秋華賞3着、『良血』アプリコットフィズ。

 

 

チューリップ賞でアパパネをぶち破り、桜花賞4着だったショウリュウムーン。マイルなら・・・・・・・。

 

 

桜花賞、逃げまくり2着のオウケンサクラ。

 

 

アパパネを筆頭に17頭中13頭の4歳馬で臨むヴィクトリアマイル。

 

ブエナビスタ包囲網で、『女の戦い』を繰り広げるか?

 

 

 

5月15日、ヴィクトリアマイル。

 

 

1.ワイルドラズベリー

2.アニメイトバイオ

3.グランプリエンゼル

4.レディアルバローザ

5.アンシェルブルー

6.オウケンサクラ

7.ブロードストリート

8.カウアイレーン

9.ショウリュウムーン

10.コスモネモシン

11.エーシンリターンズ

12.スプリングサンダー

13.ブエナビスタ

14.ディアアレトゥーサ

15.アプリコットフィズ

16.アパパネ

17.ブラボーデイジー

 

 

1番人気ブエナビスタ、2番人気アパパネ、3番人気レディアルバローザ。

 

4番人気アニメイトバイオ、5番人気アプリコットフィズ。

 

 

 

マイルにかける先行勢。

 

飛び出したのはオウケンサクラだった。

 

 

桜花賞の逃げを東京で・・・・・・、4頭の先行争いを制して先頭に立った。

 

エーシンリターンズ、レディアルバローザ、コスモネモシン。

 

アプリコットフィズ、アンシェルブルー、グランプリエンゼル、

 

ドンドン前を追った。

 

 

中団後ろ、9番手を進むアパパネ。

 

ブエナビスタは、さらに後ろ、後方3頭目にいた。

 

 

ブエナビスタに並ぶのはアニメイトバイオ。

 

最後方から行くのは、スプリングサンダーだ。

 

 

 

3ハロン33秒5で飛ばすオウケンサクラ。

 

 

4ハロン44秒6。

 

4コーナーでは、後続を6馬身離していた。

 

 

一気に逃げ込みを図るオウケンサクラ。

 

レディアルバローザが、追い詰めた。

 

グランプリエンゼル、アンシェルブルーが差を詰める。

 

 

最後の坂を駆け上がって、懸命に粘るオウケンサクラ。

 

だが、限界か!

 

 

代わって先頭に立つレディアルバローザ!

 

 

外から鋭く上がりを見せたのは、アパパネだ!

 

 

遅れて上がってきた!

 

ブエナビスタ!

 

 

場内の大歓声が、安堵と喜びに変わった。

 

アパパネ、

 

ブエナビスタ、

 

 

レディアルバローザに迫る2頭の強い牝馬。

 

 

2頭の叩き合いを信じた。

 

 

2頭の牙城を崩す!粘るレディアルバローザ・福永祐一。

 

あるがままの力を、いま、結集するだけ!アパパネ・蛯名正義。

 

牝馬同士で、負けてはいられないッ!懸命のブエナビスタ・岩田康誠。

 

 

3頭が、雪崩れ込んだ!

 

 

クビ、クビ差の大接戦。

 

 

勝ったのは、

 

アパパネだった。

 

 

若い力が、ブエナビスタをクビ差、抑え込んだ。

 

『強い強い牝馬』アパパネ誕生か?

 

 

1着アパパネ

クビ

2着ブエナビスタ

クビ

3着レディアルバローザ

1馬身半

4着グランプリエンゼル

4分の3馬身

5着アンシェルブルー

 

 

(つづく)