フランス生まれの繁殖牝馬。

レーヴドスカー。フランス語で「オスカーの夢」。


デビューから3戦連続2着のあと、サンタラリ賞G1を勝利。G1・4着、G3・3着、G1連続3戦2着。ジャパンカップ出走(テイエムオペラオーの7着)を最後に日本で繁殖牝馬となった。

2002年、第1子、リーガルシルク、2004年死亡。

2003年、第2子、ナイアガラ、28戦5勝。



2005年、第3子、レーヴダムール「愛の夢」。夢一族のはじまり。

2007年、新馬戦デビュー勝ちのあと、阪神ジュベナイルフィリーズ・G1に挑戦。

出遅れながらも強烈な追い込みを見せ、トールポピーのクビ差2着。

一躍、桜花賞の有力候補となるが、蹄を痛め、長期休養を余儀なくされた。

2008年12月、ノーザンファームで調教直後、転倒死亡。骨盤骨折による内出血が原因だった。



2006年、第4子、アプレザンレーヴ「夢の後で」。

新馬以来、4戦2勝、3着1回(毎日杯)で青葉賞G2を勝ち、ダービーに出走。

不良馬場のなか、中団から差すもロジユニバースの5着。

秋、神戸新聞杯を9着と惨敗、レース後、左浅屈腱炎であることがわかった。

2009年10月8日、競走馬登録抹消、乗馬となる。



2007年、第5子、レーヴドリアン「東洋の夢」。

新馬2着のあと、未勝利戦、福寿草特別を連勝。きさらぎ賞2着。

最後方から強烈な差し脚を見せる。

皐月賞9着、ダービー11着。

菊花賞を好位で踏ん張り4着。

希望の夢は膨らんだ矢先、10月29日、腸捻転発症。開腹手術。11月11日、盲腸破裂、予後不良、安楽死。



2008年、第6子、レーヴディソール「飛翔の夢」。

2010年、9月、新馬戦を中団から差し切り圧勝。

10月、デイリー杯2歳S、後方待機から、直線、大外強襲、差し切り。


今週、『夢一族』の夢を胸に、阪神ジュベナイルフィリーズに登場。

奇しくも、姉レーヴダムールがこのレースで2着した時の勝ち馬トールポピー、その妹アヴェンチュラも出走。


1歳違いも同じレースで競い合った超良血牝馬2頭。アドマイヤグルーヴ、ダンスインザムードの仔、アドマイヤセプター、ダンスファンタジア。


レーヴディソールの前に立ちはだかる、

華麗なる一族の誇りをもつ牝馬たち。



飛翔の夢、レーヴディソール。


天空高く舞い上がれ。


だが、『夢一族』真の夢は、


無事であれ。



夢半ばにしてターフを去った姉、兄。

不遇の連鎖を断ち切れ。



レーヴディソールよ、


どうか無事に走り切っておくれ。



そして、いつの日にか牧場に帰り、


いい仔を産んでおくれ。


それが母レーヴドスカーの願い、


『夢一族』の夢。