『サラマンダーの庭』サラのブログへ ようこそ☆彡

 

幸福の国ブータンの現状について

 

 

いきなり堅苦しい題ですが、

 

こちらも 以前の記事の中で、

さらっと短い動画の紹介をした際に、

ハッシュタグで”ブータン”を付けたら、

そこから当ブログへ飛んできて

下さった方が予想外に多く。

 

あの内容ではさぞがっかりしただろうな と思ったので、

補足として、

今、自分が知っている限りの ブータンについてを

まとめて書くことにします。

 

 

先にことわっておきますが、

これが真相だ!と言い切れるほどの

大した情報じゃないです。

 

 

 

ちょっと前までのブータンといえば…

 

 

ほんの15~20年前くらいまでは、ブータンといったら、

(そこに至るまでの過酷な歴史があるわりには)

 国王を中心に 皆が幸せに

笑顔で暮らす 素朴で質素だけれど穏やかな国、

仏教と自然と人が融合した国、といった

比較的いいイメージを持たれる国でしたね。

 

“幸福度ランキング 世界第何位” などという、ウザい

まやかしを使わなくっても、目立つ争いもなく

信仰に厚い 自他ともに認める 平和でしあわせな国。

という感じで。

 

メディアでの取り上げも、そんな

わりといいイメージ中心でした。

 

 

 

そして、若き国王夫妻が来日した時も、親日家で

民族衣装や仏教など 日本と共通点も多く、

日本を参考に国造りをしているなどと話していて、

日本人の多くも、

あまり知らない国ブータン王国に

親しみを覚えたりしませんでしたか。

 

 

 

その頃の とある現地レポート

 

 

あまり売れていない若手の芸人さんが

当時、まだ訪れる外国人も少ない

秘境の感があったブータンを、

現地レポートした時のこと。

 

 

この方 あまり売れていないだけのことはあって、

面白おかしくはないのだけれど、

忖度ない食レポなどもされていて。

 

私が最初にブータンに触れたのは、

このレポートだったのですが、

ブータンの (中流どころの)普通の人々の生活を

ありのままに伝えた、

ブータンの実像を知るには いいレポートでした。

 

 

まず、一般家庭(といってメディアに紹介されるのは、

大概 どの国でも その国の一般よりは“ちょっと上”の

暮らしをしている人ですが)にお邪魔して、

お家の中を見せていただくと。

 

家族は5~6人で暮らすには 

日本人から見てもかなり手狭で、

壁や家具などの材質は古くチープな感じで、

色んな壁紙やビニールクロスで飾っているが

正直あんまり清潔感はなく、

かなり庶民的…といった感じ。

 

素朴で ぜいたく品などは何もなく、

物のない時代・・・

だいぶ古き時代の日本の雰囲気が漂います。

 

 

それでも、一家はとくに不便も感じておらず、

みんなにこにこ。

自慢の家だと 気安く 見せてくれています。

王様が大好きで、のんびりしたこの暮らしに 満足している様子。

 

 

ブータンてどんなとこ?

 

外国との市民レベルでの交流はなく、閉ざされており、

国外メディアも閲覧禁止(※ 現在は解禁されている)。

故に 国外の情報は 国民にはなかなか伝わって来ない。

 

(国王も含め)国民の皆さんは、全員 短めの和服のような

同じような衣装を着ることが、義務付けられており、

国民の殆どが熱心な仏教徒であり、またそうであれとされている。

 

(↑この辺、私はちょっと堅苦しく感じたのですが、)

大方の国民の皆さんは、べつに不満はない様子。

 

 

なんせ、ブータンは、

幼稚園から大学まで、公立校なら

学費は全部無料!

水道料金も 全家庭無料!という、

生活の保証がされた

暮らしやすい国だから。

 

ということでした。

 

 

 

それは、いくら金持ちの国だと言われても、

貧富の差があって、学費捻出にはけっこう苦労するし、

 

光熱水費もばかにならないし、生活のために

あくせく働かねばならない外国人からみても、

 

ほんとの豊かさというか、安心感があるというか、

しあわせでいいな~って気がしますね

 

 

 

さて、レポートによれば、

ブータンの食事は どれも唐辛子で 超辛い味付け。

お菓子屋さんも、ぽつんとあることはあるけれど、

売っているケーキは 形は色々あっても味は全部同じ

(ようするに ただ甘いだけ)。

 

 

地形的には 自然が豊かで 住むにはきびしそう、

でも 汚染されていなくて 空気と人の心はきれいそう、

 

正直 物質的には豊ではない国そうだが、

そのかわり 人々の内面的な平穏やゆとりはありそう、

 

犯罪や事件もなさそうだし、安全に暮らせそう、

からーい食事に耐えられるなら天国かも?!

あ、ただし、外国人は住めないんだっけ・・・

 

といった現地からの感想で、

番組は締められていました。

 

 

 

 

現在の問題点

 

それが、今では、

なまじ規制をゆるめ、国民に ネットや放送で

海外の情報に触れることを解禁し、情報公開して、

外国とも自由に行き来できるようにしたせいで、

 

海外の生活で、自分達が持っていない

海外のハイテクや、ハイクオリティーなもの、

物質的豊かさなどを知ってしまった。

 

そのせいで、今まで

自分達しか見えない間、他を知らない間は、

自分達を豊かだと思い、幸せを感じていられたのに、

急に不満を覚えるようになった。

 

より豊かな生活があることを知ってしまって、

(それまでは特に不足を感じていなかった

自分達の生活を)不幸だと

感じるようになってしまった。

 

そして 若者の国外への流出が続いている…

 

 

と、言われています。

 

 

最近のブータンと

関わった人たちからの情報によれば、

やはり国外に出稼ぎに行かない組の、

普通レベルの生活水準は かなり厳しめで、

そのせいで 仏教寺院に 出家する子供も多いそうで。

 

一家にひとりは仏門へ、と聞くと

信心深い国民性だなぁ と思いがちですが、

厚い信仰心ばかりでなく、

口減らしの一面も 否めないのかな と思います。

 

幼い内から 親元を離れて 僧や尼になる子供達。

 

貧しい家にいるよりは 食べられて健康で 学べて、

意外と笑顔で楽しそうな様子らしいし、

そういう意味では 熱心な仏教国であることが

救いでもあるような・・・うーん 複雑。

 

(これはブータンに限らず 

仏教や密教への厚い信仰のある 貧しい国や地域では 

けっこうある/あった事例ですね)

 

 

 

出稼ぎ労働でこき使われても、それでも

物価の差が大きいので、大金が得られるから、

 

高度な学問を身に着けているのに、他国で安い労働力として

単純労働で稼ぐことを 厭わない人も多いと聞きます

(もっとも、国内にいても、その学問を活かす所は

あまりなさそう)。

 

そして、英語教育を受けているブータン人にとっては

英語が通じる国なら 出稼ぎにも行きやすいらしいのですが、

貧富の差が出て、富める側になっても、

はたして ほんとうに幸福かどうか・・・・

 

伝統的つつましい生活をする人達と

出稼ぎで外国文化に触れ 物質的富を追い求めるようになった人達、

どちらもが 前より不幸になっていたら、悲惨ですが。

 

 

 

 

何が幸せか 幸せとは

 

彼らが(よく出稼ぎに向かうインドや、)

留学や移住をしたがるオーストラリアなどは、

ブータン人にとって、まずしい自国よりも

豊かであらゆる物に満ち溢れた すばらしい先進国、

 

それに引きかえうちの国には何もないし、

遅れている・・・って考えると、

たしかに不満を覚えるかも知れませんね。

 

 

 

それでも、どんなに豊かで国民総生産が高い国だって、

全学費無料(公立校)で、水道料金がただなんて所は、

そうそうありません。

 

傍から見れば、それだけでも 十分恵まれているのに

って感じですし、

 

 

鎖国っぽく情報統制されて閉ざされているというのも、

余計なことを知らず、他と比較することもなく、

その内側で幸せでいられるのならば、

案外いい事だったのでは。

井の中の蛙のままでいた方が よかったのでは・・・

 

国民のためを思ってやったのだろうけれど、開放政策は

失敗だったんじゃないか・・・

 

なんてな 外国人からの感想も 漏れ聴こえて来ます。

 

 

 

でも、幸せの捉え方なんて人それぞれだし、

外側からは なかなか見えない問題もあって、

難しそうです。

 

 

それに、この競争社会に疲れた人でも、

もしも 以前のブータンに永住できますよ、

と言われたとて、

行きたいかどうか。

 

息抜きやバカンスでなら

ちょっと行ってみたいかも知れませんが、

永住となると 二の足を踏むのではないでしょうか。

 


 

 

現状は、若者の国外への流出の歯止めが効かず

問題になっている他、

出稼ぎで稼いだ人と、そうでない人との

貧富の差などが生じて、

争いや反発も起きていて、安全で国民が皆幸福な国とは

もはや言えない状況だと 言われております。

 

 

実態はどうなのでしょうか。

うっすらヴェールやバイアスのかかった伝聞だけで、

残念ながら なかなか実態・実像は伝わって来ません。

それは ブータンの人に直接訊くか、

現地を実際に見ない限り、分からないと思います。

(見たって上っ面しか分からないかも知れないけれど、

何か空気感とでもいうものを 肌で感じられるかも。)

 

 

ただ、今まで皆が似たり寄ったりだったところに、

貧富の差、情報量の差などが生じれば、

軋轢や齟齬が生じるのは 想像に難くないですね

 

 

 

 

表に見えざる問題点

 

(幸福の国と言われていた頃にも

じつはあった不幸)

 

 

ここからは ちょいとヘビーな話。

そしてここからが 実は本題。

 

以前の、国民全体が、他国に比べたら

ある意味貧しくつつましい生活をしていたけれど、

 

教育やインフラなど均質のサービスを受けられて、

皆 似たり寄ったりのレベルで、

だから不満も不足も感じていなくて

幸せな国に見えていた頃。

 

 

まだそんなだった頃のブータンを、別の視点からみた

レポートで、私は大ショックを受けました。

というのは大げさですが、ああ やっぱり・・・という、

軽い落胆を 覚えました。

 

 

(いずれにしても、レポートをした人の主観や思惑は

多少なり入っているだろうから、それを事実や真実だと

丸ごと信じ込むのはキケンですが。)

 

 

映像に映し出されたのは、古い生活を送る

より険しい地帯に住む人々の暮らしと、その現状。

 

みんなニコニコ、穏やかに

あくせく働き過ぎることもなく、

平和に暮らす中央と違って、

山間部の 見えにくい処では・・・

 

学業の保証もなく、水道も通っていないから

無償の恩恵は受けられず。

 

大方の国民と、だいぶ生活に差が出来ていて。

しかも、働けども働けども

虐げられて こき使われているだけ、

そんな状況から抜け出せない、手厚い国の

助けが及ばない実態に、厳しい顔をして

苦しむ姿でした。

 

 

 

どんなに 皆平等そうで、上も下も差がなさそうな国でも、

やっぱり最下層の人びとはいて、救いのない状況で

見捨てられていること(てか、おそらく殆どの国民は

そんな人達がいることすら知らないかも)。

 

あの優しい国民性のブータンであっても、

国民の殆どが同じ宗教のなかでは、ごく一部の

違う宗教の人にとっては、かなり暮らしにくいでしょう。

 

差別は 迫害はある。そこは やっぱり

どんな素敵な国であっても、他の国と変わらないこと。

 

が、映し出されて行きます。

 

 

 

そして なまじ中間層が殆どを占める集団においては、

それより下の層は、

むしろ貧富の差が多少あって 色んな層がある状況よりも、

圧倒的少数派になってしまうから、

より厳しいだろうな と、予想がつきました。

 

 

かの国が まだ“幸福の国”だった頃でしたが、

幸福で塗り固められた下で、

やはり他国と同じ闇を(少しは)抱えていたんだ・・・と 

印象に残っています。

 

 

 

 

これから…

 

外国との交流が始まって それなりの対立や争いも

起きるようになって、でも物質的豊かさや

海外での新たな生活を手に入れる人も現れて、

どうなっていくのでしょうか。

 

 

そして ブータンに限らず 我が国 世界の各国も、

ますます格差社会になって行っているのかな(それも故意に)、

と思うと、他人事ではない気がしますが

 

 

願わくは かの地の人々が けれんみのない笑顔で

過ごせますように。

 

知恵の実以前には もう戻れないのかも知れないけれど、

混沌の後に 新たな「幸せの国」を・・・それは期待し過ぎか。

 

 

 

ブータンの人びとも、他の国や地域の人びとも、

私たちも、幸せを感じられますように☆彡

 

みな  いっぱい いっぱい 幸せを受け取ります。

 

 

こんなもんで どうでしょう?

 

 

 

 

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ところで、少し話は逸れますが。

 

”外国人から見た憧れの国”という観点で 思い出すこと

 

 

ちょっと年配の

かつての日本が好きだった という欧米系外国人達が

よく口にしていたのは、近代化・西洋化する前の

古き良き時代の日本と日本人は良かった。という感想。

 

そして 彼らは 現在の 

風情のない 殺伐とした日本の風景と、せかせかと

時間に追われ 情緒に欠ける日本人を嘆きます。

 

でも 日本を そういう国に

無理矢理させたのは、どの国でしたっけ?

 

そんな日本の良さをぶっ壊し、自分達に都合のいいように

近代化を推し進めさせて、コンクリで埋め尽くしたのは

どの国々の方達でしたっけ? とも 思いますが。

 

何をどうしたところで、もう元通りには戻りませんから、

”残せた部分が こんなにあるだけでも、めっけもの!”

と思うことにしましょう

 

そして 失われたものもあるけれど、

今度は潰されないでほしい この国独自の 新たな魅力も、

次々 生み出されてきているようですし。

 

 

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