剪定で出たローズマリーの枝で

ローズマリーエキス(チンキ)を手作りして、

 

それを使った リフレッシュウォーターや

ルームフレグランス、ローズマリーが香る

手指のアルコール抗菌スプレーなどを作る方法。

 

 

剪定をして 料理や挿し木では

使いきれない量の枝を収穫したら、

 

市販の精油やエキスの方が香りは強いですが、

この季節ならではのフレッシュな生葉を用いて

手作りならではの あざやかな緑色の

ローズマリーチンキを作ってみませんか?

 

 

 

 

「緑のローズマリーチンキの作り方」

 

 

剪定で出たローズマリーの枝 数本~10本くらい

40~50°のウオッカ(無水エタノールでも可)

フタがきっちりできるガラス瓶(ある程度広口がいいかも。

うちではジャムの空き瓶使用)

出来上がったチンキを保存する

フタをしっかりできるガラス瓶(こっちは細口でもいい)。

 

 

 

ローズマリーの枝を水で洗って埃や土などを落とし、

ペーパータオルなどでよく水気を切って乾かしておく。

(空気がきれいな処で育てたなら 洗わない方が

いいかも知れないが、うちは排気ガスとか

色々気になる場所なので一応洗っている)

 

瓶を煮沸消毒するか、無水エタノールを吹き付けて

消毒して 乾かしておく。フタも忘れずに。

 

鮮やかな緑色に仕上げたい人は

ローズマリーの葉を枝からむしり取っておく。

(枝ごと漬け込む人はこの工程省略可)

 

びんに葉を入れる。最多7分目の高さまで。

枝ごとなら飛び出ないように長さを切って調整し

瓶の8分目くらいの高さまで入れる。

 

ウォッカかエタノールを、葉や枝がしっかり

被るくらいまで(9分目まで)注ぐ。

 

フタをしっかりして日かげの室温で保存。

 

毎日1回~3日に1回くらいは

瓶をゆすってやりながら抽出を待つ。

だんだん鮮やかな緑色の液体になっていく。

 

滲出3日目の淡い色。

 

 

2週間~1か月くらいしたら、

コーヒーフィルターなどを使って濾す。

 

出来上がったローズマリーチンキは

保存用の瓶に移し、ぴったりフタをして

冷暗所で保管する。

 

 

 

チンキの状態だと長期保存可能。

保管状況がよければ何年でももつ。

 

ただし、色はフレッシュな真緑から徐々に茶系になっていく。

匂いもフレッシュなグリーン系から熟成されて甘みが増していく。

 

ドライハーブでも作れるけれど、

生ハーブでフレッシュな色と青々しい匂いを楽しみたくて

今回は剪定で出た生葉を利用した。

 

 

 

「作ったローズマリーチンキの利用法」

 

<手作り化粧品などに>

 

リフレッシュ用のハンドスプレーやルームスプレーは

ローズマリーチンキ20mlに精製水80mlを加える

 

化粧水は、チンキ20mlに精製水80mlと

グリセリン(あれば)小さじ1を加える など。

 

10%濃度のアルコール以外 保存料は入っていないので、

長期保存には向かないので、少量ずつ、

2週間くらいで使い切れる量ずつ作ること。

 

 

<フットバスやハンドバスに>

 

たらいや洗面器にお湯を張り、少量のチンキを落とし

肘から先や手のひらを10分くらい漬けて

香りの吸入もかねてリラックスする。

 

同様にして足を漬けてフットバスに

(足の一日の疲れをとって温まって安眠にいいかも)。

 

 

他に ・・・

チンキを無水エタノールで作った場合は

精製水を少量加え、アルコール濃度80%前後になるように

希釈すれば、ほのかにローズマリーの香る

除菌抗菌用アルコールスプレーとしても。

 

ガラス製かアルコール使用可の小型スプレー容器に入れて

持ち歩き、気になる場面での手指の消毒などに使う。

 

 

 

今回は手元に無水エタノールと剪定した生葉があったので

それらを使用したが、

 

調理用やお茶用として売られている

ドライハーブとウォッカで作れば、

どちらももともと飲用可の材料なので

うがいの水に垂らして使ったり、

料理やお茶の香りづけにも使えるよ。

 

すぐに洗えないリネン類などにつくと

色が残る可能性があるので、ルームスプレーにする場合は

薄い色のカーテンや壁紙には気を付けて。

 

 

 

 

効果を謳わない理由

(ここからは例によって?マニアックな内容なので

興味ない方はスルーしてくださいませ)

 

 

ハーブには素晴らしい成分や効果がたくさんあるんだし

もちろんローズマリーにもあるんだし

それを書いたっていいじゃない?

実際に書いている人も大勢いる。

 

例えばローズマリーなら

“ウルソル酸(ウルソール酸)が含まれていて

しわやしみに効く!“とか ”美肌にいい“とか。

 

 

でも私は 自家製ローズマリーチンキは

色と香りを楽しむ程度、

清涼感のある青い香りで

せいぜいリラックス効果を“期待する”程度に

とどめておこうかと。

 

 

ローズマリーにはウルソル酸が

含まれていることは含まれているし、

抗酸化作用のある物質も含まれている。

 

ウルソル酸は体内で 筋肉やコラーゲン繊維生成に

関わる物質の合成に使われる というのも

たぶん本当のことだろう。

 

だが、だからといって

ローズマリーチンキを加えて作った

ローズマリー軟膏やローズマリーバームを

肌にぬることによって、

ウルソル酸による美白効果やシミシワを消す効果がある

とまでは ちょっと…?て 個人的には思う。

 

まずウルソール酸は経皮吸収されるのか?って点と、

微量でも経皮吸収されたとして それが物質の分解合成を

行うところまでたどり着けるのか?って点が疑問てことと、

 

それから、例えウルソール酸が必要量 必要なところまで

無事運ばれたとしても(まず自家製チンキを含んだバームを

シミシワ部分にふつうに塗った程度では必要量には

及ばないだろうが)、

ウルソル酸はコラーゲン増強に直接携わる物質ではなく、

その前段階で使われる物質の合成に関わるだけのものなので・・・

 

当然ながらコラーゲン繊維の材料となる物質やら

そこで行われる分解合成に必要な栄養素やミネラルも

ちゃんと足りていなければ 望ましい結果は出ないだろうし

(他にも その人の内臓がそれらの生成活動を

活発に行える状態であるか など、

色んな条件がそろってやっと効果が現われるのだし)、

 

なので 自分はそういう科学的な効果については

書かないことにする。

 

 

 

ただ、“ローズマリー軟膏を作って手に塗り続けたら

シミとしわが薄くなった!効果すごいよ“って

書いている人はいる。

 

あながち嘘をついてるわけでもなく、

やってみて本当にそういう効果を実感したからこそ

書いたり言ったりしているんだと思う。

 

“ローズマリーにはウルソル酸という

すごい物質が含まれているんだから 

シワとシミに絶対効くに違いない!

やっと見つけた、これだわ!!“

って思いが身体にポジティブに働いて

 

自然治癒力を高め、根拠があろうがなかろうが

その結果、実際の薬効以上の効果をあげてしまう

ってなことは 大いにあるんじゃないかと。

(なんせ治験のプラセボでも2~3割の人は

何らかの症状の改善を示してしまうというのだから)

 

で その人自身が体験し実感したことを

“これはマジ効果あるから是非皆さんも試してみて”って

自信をもって紹介しているのを見聞きして、

 

 “あらじゃあ私もやってみようかしら?”って

作って塗って、

またまた効果を実感する人があらわれて・・・ラブラブ音譜

 

そうしてどんどんみんなが美しくハッピーになって行ったら

それはそれでとっても素敵なことだよね♪

だから自分は効果は書かないけれど 否定なんかはしません

みんなでローズマリーを楽しもうニコニコ